ながはまよし野(nemo)

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ながはまよし野(nemo)

Twitter @lululu2_22|編集.執筆.企画|大庭みな子研究(民俗学.日本近現代文学)|書肆子午線アルバイト|出版プロジェクトつぎのバス/学習院 日文 学部4年→早稲田 教研 国語教育 修士進学予定

マガジン

  • 往復書簡・ゆのみのゆ

    よし野、雨季、香央。学生3人で交わす往復書簡。日々のこと、文学のこと、そのほか好きなカルチャー、ちかごろの関心分野のこと、等々。週交代で、送りあいます。ゆのみのなかの、温かいおさゆのような、そんな日々へ。

  • 解放のあとで

    • 28本

    今秋、同時発行の『前衛アンソロジー2 解体する文学』連動企画。 投稿者が毎週2人ずつ「α・β」に分かれ、「コロナ禍」下での近況とその都度の話題について意見を交わします。

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自己紹介

長濵よし野(24歳) 2000年2月22日生まれ 早稲田大学 大学院 教育学研究科 国語教育専攻 修士課程 2年(2023年 学習院大学 文学部 日本語日本文学科 卒業) →大庭みな子研究。 →フェミニズム、ジェンダー・セクシュアリティ研究、マルチ・スピーシーズ、民俗学など。 ★個人の在野の編集者 例①2023年3月末刊行『とある日 詩と歩むためのアンソロジー』編集・組版担当 →【NEW】「とある日」編集部(責任編集:川上雨季・編集組版:長濵よし野)で〈第12回エルスール財

    • 2022年4月23日

      自室として使っている和室で、この春からはじまった出版社のバイトの在宅仕事をこなしていると、目の前の窓から時折、こつんという音がするのでベランダに出てみると、窓にバッタがはりついていた。後で母に聞いたらショウリョウバッタやねえ、とのことだった。かすれたカーキ色をしたバッタは上下逆さになって頭を下に、じっと動かずに窓にはりついていた。あんなにつるつるなところによくはりついていられる。網戸にならまだしも。本当に「精霊」なのかもしれない、と少しだけ思う。 すこし前に高熱を出した。た

      • 2021.12.14

         もう2年ほど前になるか、岩手の山奥で39度の熱を出したことがあった。所属していたサークルの夏合宿初日。いつもの合宿所に着いたとたん、寒気がして早めにその日は寝させてもらったのだが、次第にひどくひどくうなされて、暗闇の中どちらが上なのか下なのか、それすら判別つかないほど意識がぐるぐるとかき乱されて言葉にもならず布団の上でただ錯乱し、動けないのでとにかくうーうーとうなっていた。ふと気が付くと、心配してくださった先輩に体をゆすられ、顔をのぞき込まれ、熱をはかると39.8℃あった。

        • 2021.11.19

           12時起床。そのまますぐバイトのシフトを提出したり、扶養をこえていないか確認したり、直近の予定に関して人と連絡をとったり、編集したZINEの残部確認したり、舞台のチケット確保したり。それらを片付けたら昼食、掃除、洗濯物干し。  あれこれ確認していたらもうバイト出勤の時間だ。夕日が今日は一段と綺麗でよかった。労働はいつも通りで特に変わりばえはしない。いつも通りケーキを売って、片付けを済ませて帰る。月食が起こっていたそうだが、店からは全く見えなかったので残念。月食というと、子供

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        • 往復書簡・ゆのみのゆ
          12本
        • 解放のあとで
          28本
        • 小箱
          13本

        記事

          2021.11.18

           10時ごろはっきりと目が覚めたのに、一度お手洗いに行ったらねむたくなって、またすやすや眠ってしまった。夢にレヴュースタァライトの中で好きな星見純那ちゃんが出てきた気がする。最近、元気を出したいときはよく「Star Divine」を聴いている。「私は私を再び造り上げる」。「掴んでみせます自分星!」。  復学後のために大学に提出すべき書類があり、それと関係があって金沢文庫に行った。京急線はむかし、高校の部活(中学からずっと剣道部だった)の遠征でよく乗っていたけれど、あんまり馴

          2021.11.17

           昨晩夜遅くまで色々読み漁っていたこともあり、また明け方に腹痛に襲われなかなか深く寝付けなかったこともあり、目が覚めた時には13時近かった。  起き上がって、来年度、復学した時に履修する博物館実習の実習依頼先を改めてリストアップする。第4候補まで出さなくてはいけないそうなので、来年の春文フリや院試の日程にかぶらないように、また施設側の提示する条件をしっかりみつつ4つ5つ、とりあえずメモしておく。同時並行で昨日打ち合わせした企画に関して各所にお誘いの連絡をする。とても前向きな

          2021.11.16

           11時ごろ起床。近頃はバイトも予定も何もないと基本12時をすぎないと起き上がれなくなってしまったので、今日は珍しい。  起き上がってしばらくは、先日買ってきたレースフラワーを眺めながらぼんやりと考え事をしたりそれをノートに書きこんだりしていると、何となく本棚と積んでいる本を一気に片付けたくなった。そうと決まればこれもまた珍しく、掃除や洗濯物干しもてきぱきと終え、昨日の夕飯の残りの色ご飯おにぎり(きくらげと小さく切った鶏肉が混ざってる)をふたつ胃にいれ、ジャージのズボンとパー

          2021.11.15

           11時過ぎにようやく目が覚めた。ひとつ前の夜、かれこれ一年くらい時々くる不眠の発作がでてしまい、一睡もできずにそのまま早朝バイトをこなしたこともあり、その反動で深く深く眠った。つかれているのか、夢のなかで小さなウサギをぎゅっと抱きしめていた。  昼間は堀江敏幸の「熊の敷石」を読んで過ごした。ここのところは読書会でドゥルーズ「ドラマ化の方法」やセルトー『日常的実践のポイエティーク』、ダナ・ハラウェイ『伴侶種宣言』など、哲学・思想系のものばかり読んでいたので、小説(というより

          彗星密室体験記

           そしてふたたび、日常に戻った。  というのは昨今のコロナの状況の(おそらくは一時的な)落ち着きでコロナ前の光景の復活を町のいたるところで見かけるようになった、というのも少しあるけれど、今これを書いている私にとっては、つい先日まで参加していた展示「彗星密室」の会期が終わって、そしてふたたび〈わたしの〉日常に戻った、という意味の方が大きい。「思い起こせる記憶がある人は幸いかな。」、再びわたし一人の日常に戻り、思い起こすこの記憶のことを、忘れないうちに書き残しておきたい。 *

          往復書簡ゆのみのゆ 十通目

          雨季さん、香央へ 初夏ですね、いや、6月に入ったのだから梅雨というべきなのかもしれないけれど、今日はカラッと晴れていて、暑い。それに近頃は草木の緑も空の青も日に日に濃くなるし、迫りくる夏の勢いにつぶされてしまいそうな、気を抜くとすぐ眩暈で倒れてしまいそうな、そんな6月のはじめです。私も書簡を送るのがずいぶんと遅くなってしまいまして、お待たせして申し訳ない、ですが、手紙や書簡というのは待つのも楽しみの一つ、とよくいいますから……という言い訳はこのくらいにして、近況報告と応答へ

          往復書簡ゆのみのゆ 十通目

          往復書簡・ゆのみのゆ 七通目

          雨季さんへ  ふと、降りたことのない駅に降りたい気分になって、今日は、家からそう遠くもないけれど今までにきた記憶はない街を歩いています。駅から少し歩けばすぐに住宅街の、そして小さな神社がある街です。いまは2軒目のカフェに入りまして、そこではフランスのラジオが流れています。私が通っていた高校は、国際関係に力を入れているところだったので、かつて私もそこの授業でフランス語を学び、2年の終わりにはプログラムの一環で、10日間ほどフランスで過ごしたのですが、今では文法もだいぶ忘れてし

          往復書簡・ゆのみのゆ 七通目

          往復書簡・ゆのみのゆ 四通目

          雨季さんへ こんばんは、最近はずっとレポートを書いていたので、ひとつ、またひとつとこなしている間に一月は終わってしまって、こうして淡々と目の前のことをやり続けているうちにすぐに春になってしまうんだろうなと、それ自体は楽しみではありつつ、あまりに早い時の流れを前にしてぶるるとふるえてしまうような怖さもあって、今日は夕飯に恵方巻を食べながら、そんなことを考えていました。 緊急事態宣言も延長が見込まれていて、先行きの見えない状況が続きますが、最近わたしは『小笠原鳥類詩集』をすこ

          往復書簡・ゆのみのゆ 四通目

          往復書簡・ゆのみのゆ 一通目

          雨季さんと香央へ まだ17時にもならないのに、外が暗い。こんな日々にはもうなれっこ、というより、あきあき、という方が、しっくりくるもので、今日はとくに寒くて仕方ないし、やっぱり春が待ち遠しくなる、そんな一月の半ば。 年が明けてから、もうずいぶん経ったような気もする。年末は、個人的にすこし大変なことがあって(雨季さんにも香央さんにもおはなししていたっけね、その節は、話を聞いてくれてありがとう)、そのときにためこんだ疲れからか、先週末に体調をひどく崩して身体をうごかせなくなっ

          往復書簡・ゆのみのゆ 一通目

          トンネルを抜けて

          「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」 というのは、もちろん、川端康成『雪国』の有名な冒頭ですけれど、長いトンネルの闇から抜けて、目のくらむような一面の雪景色を目にした時、まだ日も昇らぬ早朝から鈍行列車で数時間を過ごしてくたびれはじめていた私のなかには、ふとその言葉が思い返されました。2020年2月も末の頃、早稲田大学の農楽塾というサークルに所属する友人4人でギルドハウス十日町にお邪魔させていただいたときの話です。 もとはといえば、山形県のギルドハウス高畠に、サー

          トンネルを抜けて

          『アフターコロナ書簡解放のあとで』参加おしらせ

          🐳11/22文学フリマ東京関連おしらせ②🐳 『アフターコロナ書簡 解放のあとで』 6~9月にわたって交わしたリレーエッセイ、これまでnoteで連載されていたものが冊子化されます。 私も4通分担当させていただいてました。 こちらも明日(11/22)の文学フリマ東京、メルキド出版さんのブースにて販売されます。ぜひ。 #リレーエッセイ #文学フリマ東京 #文学フリマ #往復書簡

          『アフターコロナ書簡解放のあとで』参加おしらせ

          『前衛アンソロジー2 解体する文学』参加のおしらせ

          💐おしらせ💐 11/22 文学フリマ東京にてメルキド出版さんより販売される『前衛アンソロジー2 解体する文学』に参加させていただいております。 「私有地ーしましまのくつしたを捨てる日」という題で、5篇の詩を寄稿させていただきました。 ぜひ。 *収録作品* 幸村燕「文学の輪廻 解体する文学の宣言」 歌猫まり「まるとしかく」 幸村燕「離れている歩道」 古谷みのり「前方というものはない」 松原礼時「暗い岸」 水底燕「私有地―しましまのくつしたを捨てる日」 松原礼時「現代日本

          『前衛アンソロジー2 解体する文学』参加のおしらせ