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歌手マドンナのヘルスコーチについて 🙆宮古島のきわめて健康コラム vol.128

玄米菜食の食事法「マクロビオティック」の実践者で、米人気歌手マドンナさんの専属シェフを10年務めた西邨(にしむら)マユミさん(60)が県内企業や団体との交流のため沖縄を訪れたことがあります。

現在は食の選択肢が豊富で多忙な現代人でも取り入れやすい「プチマクロ」を提唱し、国内外で食を通した健康的な生活法を指導している。西邨さんにマクロビオティックの魅力と、県民が心掛けるべき「食」の在り方について聞いた。


朝食では「玄米のおかゆとともに豆腐ようをたべることが多い」という西邨マユミさん


 −マクロビオティックを始めたきっかけは。

 「愛知県の篠島で生まれ育った。軽いアトピー症状があった19歳の頃、『女のからだ』という翻訳本と出合った。妊娠した女性には羊水という海ができ、赤ちゃんはその中に宿る、とあり、健康状態に目を向けるようになった。同じ頃、地元の海が石油コンビナートから出る廃油で汚染された。汚れた海と自分の身体のイメージが重なり、体に入る食べ物について考えるようになった」

 −どのような食事法を提案しているのか。

 「肉や乳製品を一切取らない厳格なマクロをやっていたが、間口を広げたいと思い『プチマクロ』を勧め始めた。1日1食、あるいは週に1、2回、週末などに玄米菜食を取り入れるだけでもいい。食物繊維がたくさんとれ、不飽和脂肪を減らせる。健康状態や運動量によって動物性食品を取ることもできる」

 −さまざまな食事法の情報があふれている。

 「体重を減らすことを重視した食事法が多いが、マクロビはダイエットではなく、その土地にあるものを、旬の季節に食べることを基本にした生活法を伝えている。頂いた命をきちんと生かせる食べ方か、地球と自分の命にとって持続可能な食べ方をしているか、考えてほしい」

 −生活習慣病の多さは伝統的な食が失われたことが要因といわれる。地元の食を大切にする食べ方とは。

 「食の変化によって健康が失われたことは分かっているのに、人はあまり危機感を持たない。見た目の良さ、簡単さに潜んでいる危ないものに無頓着過ぎると感じている」

 「どの地域にも食文化がある。肉を食べるのなら、体の負担にならないような食べ方、調理法を考えることが大事。沖縄は豚肉を煮て、脂肪分が抜けた状態で食べることが多い。肉と一緒に取る野菜や香辛料などとの組み合わせやバランスが考えられているのではないか。野菜や穀物より、肉や魚の方が多くならないように心掛けることが大切」

 −マクロビの実践と継続のこつは。

 「特別なものは特になく、玄米とみそ汁、野菜の和食を中心にすること。食べていた物を無理やりやめるのではなく、選ぶ食材に気を付けていけば、少しずつ身体が変わり、不調を回避できるようになる。(化学肥料などを使わず)自然に近い状態で育った食材を積極的に選ぶことで、生産者をサポートし、増やしていくことにもつなげてほしい」考えています。

マクロビオティックコーチ・パーソナルシェフとして世界的セレブリティたちに食事を提供し
ガン患者への料理指導も行う等、精力的に活躍される西邨マユミ先生に
食材を丸ごと頂く「一物全体」の考え方についてお話ししています。

名前:まゆみ・西邨
読み方:にしむらまゆみ
生年月日: 1956年 (年齢 62歳)
生まれ: 日本 愛知県 南知多町 篠島
職業:マクロビオティックコーチ・パーソナルシェフ・料理活動家

西邨マユミさんはマドンナやミランダ・カーなど、多くのセレブが指名する専属シェフです。

1982年に単身渡米し、マクロビオティックの世界的権威である久司道夫氏に師事しました。

その後、アメリカマサチューセッツ州クシインスティテュートベケット校の設立に参加し、同校の料理主任および料理講師に就任し、同時にガン患者への料理指導も行います。

001年からは、歌手マドンナのパーソナルシェフを務め、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京を中心に活動。

ゴア元副大統領、スティング、ブラット・ピット、ガイ・リッチーをはじめ、多くのセレブリティにマクロビオティックの食事を提供してきました。

現在は、マクロビオティック・パーソナルシェフを務める他、日本発信のライフスタイルの普及の ため、国内外において精力的に活動されています。

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