カルチベートについて 宮古島のきわめて健康コラム 



勉強というものは、いいものだ。
代数や幾何(いくばく)の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大きな間違いだ。
植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。
勉強して、それからけろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。
カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記していることではなくて、心を広く持つということなんだ。つまり、愛するということを知ることだ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、
かならず むごいエゴイストだ。 学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども全部忘れてしまっても、
その勉強の訓練のそこに一つかみの砂金が残っているものだ。
これだ。 これが貴い(とうとい)のだ。勉強しなければいかん。
そうして、学問を、生活に無理に直接 役立てようとあせってはいかん。
ゆったりと、真にカルチベートされた人になれ。  〜 正義と微笑より〜

cultivate [kˈʌltəvèɪt]【動詞】
1〈土地を〉耕す,耕作する.
2〈作物を〉栽培する.
3〈芸術・学術などを〉奨励する,〈…の〉発達に努める.
4〈知己・交際を〉求める,深める.
《cultureと同一の語源》

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