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バルトリン腺膿瘍日記②


〜前回までのあらすじ〜

冴えない都内の会社員が突如バルトリン腺膿瘍に!?既にかなり膿が溜まっている状況だったので病院へ行き膿を抜いてもらうも、24時間で再び膿が元通りに…
2回目の膿抜き後、あまりの痛みに手術をお願いする私だったが…?


手術するにしてももう少し先になります、と言われて絶望する暇もなく…翌日再び痛み始めます。
24時間経たないうちに、外陰部を触ってみると既に腫れ始めていました。
しかし次病院へ行っても、いつになるかわからない手術の日程を決めてまた注射器で刺されるだけ…ただでさえ激痛の場所に短期間で3度も針を刺すなんて考えただけでも泣きそうになりました。

クリニックからはバルトリン腺膿瘍の手術の説明として、詰まった線の代わりに溜まった膿を出す為の穴を小陰唇の内側に切開ないしレーザーで作ってあげる比較的小規模な手術で、日帰りになると言われていました。

(クリニック規模では入院施設がないので、恐らく大きな病院なら入院もさせてもらえるのかなと思うのですが、あまりに症状や再発が酷くバルトリン腺ごと摘出しなければならない場合は大きな病院に紹介状を書いてもらい、下半身麻酔等になるので入院の流れになるようです)

日帰り規模の手術になるなら、すぐにやってくれるクリニックが新しく見つけられるかもしれない!と藁にもすがる思いで「バルトリン腺膿瘍 手術 日帰り 東京」でググった検索結果の上から電話をかけはじめました。

1件目。
今までの診察状況と現状を伝えた上で、今日か明日、至急手術してもらえないでしょうか…と伝えたところ、申し訳ないですが手術予約は来週しか空いていません…と言われてしまいました。
それでは私が死んでしまうと思いお礼を言って予約を断ります。

2件目。
同じく今までの診察状況と現状を伝えた上で、今日か明日、至急手術してもらえないでしょうか…
受付のお姉さんは院長に確認して折り返し連絡しますとのこと。
30分ほど経ってから、明日のお昼に来れますか?と返事が。やった!!
正直今すぐにでも手術して欲しい気持ちで山々だったのですが、明日手術してもらえるところが見つかってよかった…とすぐに予約を押さえてもらいました。
何か事前にやらなきゃいけない事や用意しておくことはありますか?と確認したところ、ナプキンを持ってきてくれるだけで大丈夫ですと言われました。
レディースクリニックや産婦人科には基本ナプキンは置いてありますが、術後つけるものなので確かに自分が使い慣れたナプキンを持っていった方がいいなと思います。
その時はコンパクトガードの29cmを持って行きました。

手術もようやく決まったし、後はもうこの痛みに耐えるだけです。

が…

もう信じたくないほど痛い。痛すぎる。

もちろんロキソニンを5-6時間おきに服用していますが…もうそんなんじゃ手に負えないんです。
これがまだ医療の発展してない江戸時代とかだったら、私は自分で首を切るか毒を飲んで死ぬかしていたんだろうな…と思う程の痛み。

なんせ身体の中心、しかも局部です。
身体をわずかに動かしただけで激痛が走ります。
かといってじっとしていても激痛なんですよね。
私の場合、女性器の左側のバルトリン腺に炎症が起こっていたのですが「身体を左側にして膝を少し曲げた状態で横になる」が一番マシな体勢でした。
もしかしたら他に楽な姿勢があるかもしれないと思い、少しずつ体勢を変えてみましたが身体に更なる激痛が走るだけで徒労に終わりました。

その日の夜はとてつもなく長く感じました。

痛みで眠れないのです。
こういう時ほど眠ってしまえば楽になれるのにと、とにかく歯を食いしばって耐え続けました。

まだ23時…  まだ1時…  まだ3時…
明日のお昼まであと9時間もこの痛みに耐えるなんて、と1人で絶望していました。

立ち上がるだけで泣きそうなほど痛いのに、明日は病院まで電車で行けるのか?
と、タクシー料金を調べたりもしました。
迎車込みで大体7000円かあ…  普段なら絶対に使いませんが、これ以上の痛みに比べれば安いもんだ。

他にも普段なら絶対に読まない転生系なろう系の漫画を電子書籍で読んだり、TikTokをインストールしてみたり…とにかく痛みから逃れたくて、気を紛らわせたくてスマホを触っていました。
スマホがあってよかったね…


次回、痛み次ぐ痛み?に次ぐ、痛み。

〜その③に続く〜

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