バルトリン腺膿瘍日記①

はじめまして！しがない会社員のパジャマです。

これは私が「バルトリン腺膿瘍」という、女性器に起こる病気になってから治るまでの備忘録として、
また、同じ病気にかかって不安になっている人の為に少しでも参考になればと思い書き始めました！よしなに。

バルトリン腺というのは膣の入り口、時計で言うと5時と7時の位置にある小さな線で、主に膣周辺を潤す粘液を出してくれるところです。
その小さな入り口に何らかの炎症が起こり、
(炎症の決定的な原因の特定は難しいそうです)
(ちなみに性病ではありません！)
塞がって粘液が行き場を無くしてしまいます。
この時点で粘液のみが溜まる程度では痛みも無く良性で、自然治癒される事が多いらしいのですが、この詰まって溜まった粘液の部分に炎症が起こってしまうと膿が溜まり始めます。
これがバルトリン腺膿瘍です。

私の場合は、2020年の11月下旬に外陰部に違和感を感じはじめました。
今思えば、当時直近で肛門のポリープを取り除く為の日帰り手術をしたばかりだったので、その術後の痛みで気付きにくかったのかもしれません…

バルトリン腺膿瘍は基本的には左右どちらか片方のみに炎症が起こる病気ですが、最初は外陰部下部が両方とも腫れたように感じました。
座ったりするのが気になるので、押すと痛いな…という感じです。
肛門の腫れも相まって皮膚が炎症でも起こしてるんだろうか…と少し様子を見ようと思い、5日程放っておきました。

しばらくして触ってみると、右側は落ち着いたのですが左側の腫れは変わらず、むしろ芯があるような硬い腫れ方になっていました。
そのうち歩くのも辛くなってきたので、以前に膣カンジダで診てもらっていたレディースクリニックに行ってみると、先生は私の患部を見るなり

「あ〜！これはバルトリン腺膿瘍ですね」

と即答。
一通り症状を説明してくれた後に一言、膿が溜まっているので注射器で出します。そしたら楽になりますよ！とのこと。
わ〜ありがとうございま…え？注射器ってあの注射器ですよね？針がついてる。
ただでさえ激痛の患部(しかも性器)にそんなもの麻酔無しで刺すんですか？とカーテン越しに混乱しているうちにブスリと。

痛っっっっっっっっっっっっっったい！！！！！！！！！！！！！！！！！！

流石に声を出して呻きました。
そりゃ痛いですよ…
後から知ったのですが、レディースクリニックと名打つ医療機関の多くは通常の病院(大学病院や総合病院、産婦人科？)よりかは施術できる範囲に制限があるらしく、診察の時点では麻酔など使用できないそうです。
以前私が即効性を求めた為、痛み止めの点滴をしてほしいと伝えたところ、クリニックではそこまで出来ないと言われました。残念。
(婦人科系以外のクリニックはまた違うと思います)

ただ、膿を出してもらった後はかなり楽になりました。ゆっくりだけど普通に歩ける…
朝昼晩の服用の抗生物質を5日間飲みきりで処方してもらって、基本的にはこれで良くなる人が多いので様子を見てみてください。ということでその日は解散。
当時の私は夏頃から体調を崩しており、自分の免疫に自信が無かった為、正直また膿が溜まるのかな…とかなり不安でした。


予感は的中。翌日仕事をしていると、痛みが強くなっていく感覚が。
その日は立ち仕事だったのですが、あまりの痛みで上司に頼んで私だけデスクワークにしてもらいました。
まさか1日で膿さんが復活！？と信じられなかったのですが、抗生物質というのは効果を発揮するのは飲み切る直前、直後頃からなので、あ〜まだ効いてないよなそりゃ…と自分を説得しました。

その日は既にクリニックの予約が埋まっていたので、翌朝午前中の空いてる診察枠をすかさず予約(一刻も早く診てもらいたかった)

翌朝。前回よりひどい痛みで目を覚ましました。
身体を起こすのも辛い。痛い…
決死の思いで服を着替え、クリニックへ向かうも歩幅が10センチほどになっていました。
もう全然歩けません。立ってるのも辛いです。
身体を庇うように、引きずるようにして何とかクリニックへ辿り着きましたが、やっぱり待っているのはあの注射器でした。
あまりに痛い記憶が新鮮なので、できれば保冷剤か何かで冷やしてからお願いできますか…と伝えたところ、快く冷やしてはくれました。
けどやっぱり痛い！！！
連日の痛みもあってか、いい大人が泣いてしまいました。痛くて泣いたのって何年振りだろう。

やっぱり膿を抜いてもらうと、大分楽にはなりました。ただ、こんなに痛いならもういっそ手術してくださいと訴えたのですが、なんせまだ抗生剤を飲みはじめて2日しか経っていない為、もしかしたら今回の膿抜きから良くなっていくかもしれないとのこと。
手術するにしても次回来てもらって、そこから手術日を決めることになる。と言われました。

そんな…正直もう1週間以上局部に激痛が続いているので、今後も痛みに耐えねばならない日が続くのかと思うと、精神的にも辛くなってきました。

〜その②へ続く〜