チン出しおじさん

『チン出しおじさん』

なんのひねりもありません。
チンを露出したおじさん。
略してチン出しおじさん。

かつて、平成の初期はまだまだ色んなものが容認されていたと思います。

チン出しおじさんは、
いつも自転車に乗りながら、チンを出していました。

ただ出しながらチャリに乗る。
それ以下でも以上でもない。

小学生だった私も度々目撃していました。

「昨日ヨシダ文具の前でチン出しおじさんおったわ」

と、だいたい目撃した翌日には友達に報告するというのが皆の中のルールでした。

何故すぐ捕まらなかったのか？
チン出しおじさんは、だいたい決まったルートでしかチャリを乗り回しておらず、行動範囲も比較的狭いため、一日に2回見かける、なんて事もザラにありました。

チン出しおじさん市民権めっちゃ得てるやん。
どういうこっちゃ。
時代に許されてたんやなぁ…と、危うく懐古で済ましかけたけど、いやおかしいおかしい。

とはいえ、ある時を境にパタリと見なくなったので捕まっただろう。
はたまたチン出しおじさんがチン出しルーティーンに飽きたかのどちらだ。

今思ったら、
『チン出しオッサン』もしくは、『チン出しジジイ』などではなく『チン出しおじさん』やからね。『足長おじさん』とかと同等なわけですよ。

もうちゃんとそこ『おじさん』って付ける辺りが、小学生達に容認されてる感あるやんか。
なんなら少しの愛着すらも。

以上をもちましてチン出しおじさんのおもひで とかえさせて頂きます。