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真夏のトルコ旅行記③イスタンブールの景色と最高の鯖サンド

7月8日(2日目)

イスタンブール空港から宿へ。
翌日からの本格的な観光に備えてゆっくり休もうと、空港近くの宿をとったのですが、まだまだ元気、というよりもゆっくりできない私たち。宿主の息子の運転でイスタンブール市内に連れて行ってもらうことに。

<ねこうどんメモ>
「ヨーロッパとアジアの架け橋」と言われているイスタンブールは、ボスポラス海峡を境にヨーロッパ側とアジア側に分かれている。
ヨーロッパ側は旧市街と新市街に分かれており、旧市街はアヤソフィアやトプカピ宮殿などの歴史的建造物が並ぶ。新市街は高級ホテルやブティックが立ち並ぶ日本で言う銀座。アジア側は若者が多くオシャレなカフェやお店がある原宿のような地域。
*ガラタ塔側が新市街、エミノニュ方面が旧市街。ボスポラス海峡をはさんでユスキュダルがアジア側の中心地。

はじめてのトルコ飯

新市街側のカラキョイで下車。
少し歩くと写真でしかみたことのない世界が広がっていた。

薄青色の美しいモスク、淡い青色の海、斜面に沿って建つレンガ色の屋根の家々、ヨーロッパとアジアをつなぐ橋、それを見下ろす塔。

新市街側からみえるガラタ橋。
少し立ち止まって景色を眺める。


私は世界史や地理の授業が大好きだった。その土地の成り立ち、歴史、人、文化、宗教、世界を旅した話・・・すべてが新鮮でワクワクした。けれど自分の目で見たわけではないので、いまいち現実味がなかった。なので実際に教科書でみた土地に来ることはとても感慨深い。


感動も束の間、食に走る。
この旅では食べたいものを全部食べる、と決めている。


まず最初にガラタ橋手前で「シミット」というゴマパンと「アイラン」という飲むヨーグルトを食べる。

おじいちゃんが売ってる。店によって大きさはまちまち。クリームチーズやチョコを挟んでくれる店もある。中はモチモチ!という噂だったが、結構硬め。7.5TLくらい。
飲んだ瞬間「しょっぱ!!」でもすぐにどハマりして毎日のんだ。さっぱりしていて食事中もグイグイ飲める。色々なメーカーを試した。これが多分メジャーで飲みやすい。15-30TLくらい。


日本で調べてきた人気の鯖サンドの店を探すべく、ガラタ橋の方に向かって歩く。小さな露天、壁の落書きが目印・・・
残念ながらお目当ての屋台はみつからない。


私には突然店を休ませてしまうパワーがある。
いつ休むの?と思うような店が突然の臨時休業。突然の貸し切り、店主の体調不良。
旅行で行った尾道の商店街は2回とも定休日だった(これはただの準備不足)。

私はきっと癒し系



またなのか・・・
がっかりした気持ちで、近くにある小さな市場の中のレストランを訪れる。鯖サンドとミディエ・ドルマス(ムール貝にピラフをいれたもの)があるということで、案内される。

席についていざ注文。


鯖サンド 「NO~」
ミディエ・ドルマ 「NO~only fried fish」
水とアイラン 「cola only」


バカな!!


後々気が付くのだが、トルコはとっても日が長く、21時頃になってやっと暗くなる最高気温が18時なんて日もあった。
なので、朝はゆっくり、昼過ぎてからみんな動き出すらしい。
水もない・・・は多分、嘘じゃない。


ガラタ橋を抜けて旧市街側エミノニュ方面へ向かう。

<ねこうどんメモ>
ガラタ橋は、旧市街と新市街を結ぶイスタンブールの象徴的な建造物。1845年にはじめて木製の橋がつくられ、現在で5代目。ガラタ橋周辺はとうもろこし、焼き栗、ドーナツなどの屋台が立ち並び、平日でも夕方にはたくさんの人で賑わっている。橋の下にはレストランが立ち並ぶ。値段は結構高い。


ガラタ橋は多くの釣り人で賑わっており、橋の上は釣り人の路上駐車で埋まっている。みんな結構立派な釣り竿をもっている。
ワカサギ釣りの要領で一度にたくさんの小魚が釣れている。
大きな魚を釣っている人もいる。
食べるのか、逃がすのか。趣味なのか、生活のためなのか。
色々考えながら歩いていたら、おじさんが釣り上げた魚が勢い余ってあたりそうになった。


エジプシャンバザール、グランドバザールを歩く

ガラタ橋を抜け、エジプシャンバザールへ。
エジプトからの貢ぎ物を集めて売っていたのでエジプシャンらしい。
そこから大勢の人でごったがえす急な坂道を登りグランドバザールにたどり着く。暑さと人ごみで汗がびっしょり、喉もカラカラ。

バザールではスパイス、ナッツ、石鹸、トルコのお菓子、宝石、絨毯、ブランドの模倣品などのお店がずらっと並んでいる。値段は結構高いらしので買うつもりもなく流し見した。

バザール前。午前中はまだ人が少ない。
こんな感じの通路がたくさんある。


グランドバザールはとても広い。それだけでなく商品がどこも大体同じで、しかも店主がみんな同じ顔にみえる。なので各店にナンバーが振られているが、それでも私は絶対に迷子になる自信がある。

日本人のおじさんもきっとこんな風にみんな同じにみえている。


一度歩けば、「ニイハオ」「アンニョンハセヨ」「○△※☆亅と意味不明な言葉ををかけられ、試食を勧められる。「こんにちわ」と言ってくれる人は誰もいない。

むしろ私はアジアでなければロシア人と思われるようで、2回ほど間違えられた。これくらいトルコで日本は浸透していない。
親日という噂は一体・・・。

ちなみにイスタンブールはブランドの模倣品だらけなので、本物を着ている人も偽物にみえてしまう。


13時を過ぎてようやく昼ご飯。値段、食べたいもの、あまり日が当たらないところがいい・・・色々考えていたら、暑さと疲労に耐えられなくなったので、とりあえずその辺にあった店に入る。
常連風のおじさんが快く席をゆずってくれた。

路地にある目立たないお店だったが、大変美味しく値段もお手頃。店主の距離感もちょうど良く、とても心地よかった。
場所は残念ながらエジプシャンバザールの近くとしか覚えていない。

ピヤズ(白いんげん豆のサラダ)。トルコでは白いんげん豆が料理によく使われる。
さっぱりして美味しい。
ラムのシシ・ゲバブ。シシ=串。ドネル・ケバブのドネル=回転。トルコにはたくさんのケバブがある。小さく目立たない店でもトルコの肉はこんなに美味しいんだと感動。
ライスプディング。さっぱりとした冷たい甘酒という感じ。ドはまりして毎日違う店で注文した。中はシャバシャバのことが多いが、ここはゆるくかたまっていて、とても美味しかった。私的ナンバーワンプディング。
瓶入りアイラン。ちょっと癖があり濃厚。
憧れの猫のごはんまち。おじさんから離れず、こちらには見向きもしない。席を譲ってくれた常連風の男性は帰りがけにジョークで1人1ドルずつ要求してきた。けどあわよくばと思っていそうだった笑


映画インフェルノのロケ地、地下宮殿へ

料金:1人2000円ほど(2019年は380円くらいだった)
時間帯:午後4時ごろ
混雑度:45分ほどチケット待ち。所要時間は30-60分くらい。

<ねこうどんメモ>
ビザンツ帝国の貯水槽で、5世紀ごろにユスティニアヌス1世の命により造られた巨大な建造物。コリント式やドーリア式の柱など古代ギリシャの廃材を利用して作られてる。柱の一部にメドゥーサの顔が使われていてるが、その理由は明らかではない。

平日の夕方。近くにいるガイドに「2時間くらい並ぶよ」と言われたが、実際は45分ほど。

大理石でできた階段を降りていく。空気がひんやりと湿っている。薄暗い空間の中に何本もの太い装飾された柱が整然と並んでおり、天井はアーチで繋がれている。コントラストが美しく神秘的だ。

ここは本当に貯水槽?高貴な人を戦争から守る為につくられた、以前は宮殿だったが戦争や災害で朽ち果ててしまった幻の宮殿?など妄想しながらも、1500年も前に作られたものが今だに残されているという事実にぐっときた。しかも廃材を使ってつくられたからこその世界。貯水槽としてつくられていたらこうはならなかっただろうに。

どこをとってもばえる。コインが投げ込まれていたり、カラフルにライトアップされるのは、どこの国でも一緒。
ところどころに美術作品が展示されている。
メドゥーサの頭。逆さバージョンもある。宮殿の守り神説や、たまたまサイズがちょうどよかった説がある。


私たちは鯖サンドをあきらめない!

帰りがけに、仕方がなく適応な店で鯖サンドを買ったのだが、
諦めきれず、もう一度あの有名な鯖サンドを探しにいったら・・・


まさかのやってた!!


思わず写真を撮る前にかぶりついた


ガラタ橋近くの小さな市場の目の前。後ろの落書きが目印。ちなみに鯖サンドの鯖はノルウェー産のものが多い。ガラタ橋で釣れるのはカタクチイワシとか、らしい。


youtubeで美味しいと話題の鯖ラップサンド(バルック・ドゥルム)なのですが・・・

噂にたがわず本当にうまい。うまい。うあい!
香ばしい炭焼きの鯖、パン、絶妙な具合のスパイス、塩加減・・・最高!

普通の鯖サンドってかなりパンが大きくて、私にはちょっと食べにくいが、ラップサンドは薄くて食べやすい。手も汚れにくいので女性の方にもおすすめしたい。


ゴミの多い街、イスタンブール

ところで、イスタンブール街を歩くとゴミの多さが目につく。

タバコの吸い殻、ペットボトル、パン、屋台のとうもろこしの食べかす・・・
火のついたままのタバコをポイ捨てする人、線路に飲み終わったペットボトルを投げ込む少年・・・
とにかくほいほい道端に捨てる。

しかし夜になると清掃車がゴミをガーっと回収し、地面を磨き、翌朝には大体きれいになっていた。
バザールも夜には一部の通りがゴミで埋もれていたが、スタッフが一生懸命掃除していた。

ポイ捨てして一気に片付ける、これはこれでokでもしかしてトルコでは当たり前のことなのだろうか。

次回に続く

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