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[島日記:15]島の象徴、小冨士山へご挨拶。

ご無沙汰してしまいました。
愛媛県内、covid-19でてんてこまいです。

ここのところすっかり島通勤もままなりません。
まあ私の場合は観光ではないし、島に来ても船と事務所にしている家との往復だけ、滞在する場所もあるのでまだ良いのですが、観光で来られる場合はちょっと今厳しいかもしれません。
島のカフェもお休み中のため、お昼ご飯は島のスーパーで買うくらい。景色は綺麗ですが、心からのんびり観光できるのはしばらく先になりそうです。

毎年4月に行われる島に残る伝統的な行事 島四国八十八箇所巡りも今年はひっそり。いつもがらんとした船内が賑わう時期ですが、来島を控えるお願いが出されました。遍路と言えばお接待も一つの見どころで、島じゅうの軒先に飲み物やお菓子などをいただきつつ島民の人とのお喋りが楽しいものでしたが、それもコロナのせいで今年もなく・・・。おのれコロナ許すまじ・・・。

疲れた心に島の景色をお届けすべく、少々前に登った島の登山のレポなどを。


※緊急事態宣言前に撮影。筆者も前日までにPCR検査で陰性、同伴者はワクチン摂取済み。島の施設には立ち寄っていません。念のため。

ごごしまの誇り、小冨士山へ登る

島のシンボルと言えば必ず名前の出てくる小冨士山。その名の由来は富士山に形が似ていることからついたらしい。(ちなみに愛媛の地酒に小富士というのがあるが、この山の名前が由来。)島内でも有名だけど、「実は登ったことないんだよね・・・」という島民も多い山でもある。まあ農家の皆さんは、普段軽トラで山に登ってるからわざわざ下から徒歩で登るのもなかなか機会がないとね・・・というのはうなずけます。

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登山口までは泊港から約10分くらい。民家の塀にガッツリと登山道入口の看板があるので迷うことはないと思うけれど、民家の間の階段、さらにはみかん畑をしばらく登るので本当につくのか不安になるのですが、ひたすらまっすぐ進むべし。

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こちらが登山口。まあ小学生も行くっていうしガチ登山な感じでもないだろし、トレッキングポール忘れたけどいっか〜、みたいな気持ちでした。
(看板横の竹はのちのち必要になるのだけど、この時は全く気にしてなかった・・・。)

登山3分で心が折れそうになる

小冨士山へ登った人が口を揃えて言っていたのが「結構キツイ」。整備もうちょっとしたらいいのにというのが秋ごろの登山者の談。梅雨の後の草ボーボーの時期でもないし3月に草刈りがあったと聞いたし大丈夫だろうと思ってたんですね。ええ、ちょっとナメてました。

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登山道・・・!結構な急斜面とゴロゴロの石。この道であっているのか・・・?と若干心配になりつつも登る、登る、登る。

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たまに整備されている階段もあったりして。ちなみに今回はトレッキングというよりちょっとした散歩くらいのつもりだったので、ランニングシューズとタイツ、Tシャツとか。トレッキングシューズある人は割と岩場があるので履いたほうがいいかも。なんとなくノリで持ってきた登山口の竹の棒を、ガチで使いました。命の棒だった。

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ここで合ってるんだろうかと不安になりそうな手前で現れる表示。低い山にしては多いイメージ。ガンバレと言ってくれているようで嬉しい。

山の守り神 笠石さんに会う

自然豊かすぎる登山道をえっちらおっちら登っていると、頂上までの看板とは違う方向をした看板を発見。笠石さんまで30m?ちょっと寄り道。

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道を少し外れたところに大岩があって、その間にお社が。興居島には巨石信仰が根付いているのか、島の反対側には磐神神社というのがあるのだけど、そちらは島の中でも有名な船越神社よりも崇められているとも聞きました。実際に目の前にすると、そういう神の存在みたいなものも信じられるくらい、本当に不思議な雰囲気がある場所だったなあ。ちょっとお参りして、山頂へ。

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山頂の見晴らしは素晴らしい!

30分ほど登った先にようやく頂上が。

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鳥居が目印。桜がまだ残っていた。なんともノスタルジックな風景。ここからは高浜側が見える。

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ちょうど市街地までが見渡せるナイスビュー。標高282m。ここでも十分綺麗なんだけど、鳥居の先がまだありそうだというので先に進むことに。

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鳥居の先にはちょうど島の反対方向を望む広場がぱあっと開けていました。瀬戸内海、美しすぎる。圧倒。

海の向こうは山口県!

写真の位置がちょっと方向が違いますが、ちょうど真ん中の島が、テレビ番組で有名なあの無人島です。そう、アレ。

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ハイキングもいいですが、トレイルランでもちょうどいい距離かもしれません。フェリー乗り場からも近いので便利。何度も言いますが、降りる港は泊港です。(興居島にはフェリー乗り場が2つあり、もう一つの港・由良港までは海岸沿いに3キロあるので歩きだと結構大変です)


最後にクイズ。さて、これはなんでしょう。

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正解は伊予柑の赤ちゃん。この丸いところが果実になります。触ると傷ついて実にならないので、見かけても絶対に手で触れないように。おいしい伊予柑になるまでしばらくお待ちください。

気軽に登れる山、でも装備はしっかりと。

興居島観光で訪れてほしい景色ではあるのですが、割と道がハードなので登山用の靴、またはソールにグリップ力のある運動靴で登ることをおすすめします。山頂にはトイレなどはないので事前に港の公園のトイレで済ませておくことも忘れずに。手洗いなどもできないと思っていただければ。
港の近くにスーパーはあるのですが、日曜はお休み。カフェも現在コロナ対策などで不定休になっているので事前の確認も忘れずに。

ああ〜、はやくみんなが心地よく過ごせる日が来ますように。


いただいたサポートで、ちょっと変な経験しにいってきます。