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【出店レポ】大盛況だった「おかやまZINEスタジアム」

冷たい雨が降りしきる中、旧小学校の体育館で開催された文フリのようなイベントに参加してきました。

「晴れの国おかやま」のキャッチコピーが日曜で休みだったのかもしれません。しかーし!

ものすごい数の来場者!

開催サイドにいる方も、「雨だしこの半分ぐらいかと思ってました」とこっそり耳打ちしたほど予想外の熱気で、60あまりのブースの前をお客さんが次から次へと通っていくではありませんか。

勝因は何なのか。ブース出店者を含め、他府県からお越しの方も大勢いたところを見ると、主催者の事前PRがよく行き届いていたのでしょうね。
「こんなイベントなら行ってみたい!」「おもしろそう!」と、SNSなどを通じて目にした人が、わざわざスケジュールを空けて来訪したのに違いない。

主催したのは岡山市。

今回の「おかやまZINEスタジアム」は、「おかやま文学フェスティバル」の一環として開催されたもので、ほかにも例えば「坪田譲治文学賞」の贈呈式に五木寛之さんがいらっしゃるなど、ゲストが超豪華です(去年は阿川佐和子さん!)。

文フリみたいな「ZINEスタジアム」は今年初の試みだったそうですが、三島由紀夫賞や織田作之助賞を受賞された作家、乗代雄介さんのトークイベントなどもあり、体育館のステージ前には立ち見が出るほど。

その乗代さんが小説の書き方を直接指南してくれるワークショップも事前にあったようです(無料!)。それに参加した、くにとみゆきさん。初めて作った小説とエッセイのZINE「ねなしぐさ」がもう本当に飛ぶように売れまして、ZINEスタジアムが終わったときには、在庫が残り5冊ぐらいになってました。A41枚から作った豆本も好評でよく出てましたよ。みゆきちゃん、すげい!

こういう文フリのようなイベント出店が人生初だったみゆきちゃんは、もう店番どころではないテンションで、あちらへ顔出し、こちらへ顔出しと超多忙。なにしろ「ここは君んちの庭か」とツッコミたいほど知り合いが多く、「ごめん、行ってくるね」「行ってら〜」を5回ほど繰り返しながら、私はひたすらみゆきちゃんの本を売っておりました。

「ねなしぐさ、ください」ってお客さんから言われるたびに、もうめちゃくちゃ嬉しくてね。自分も去年10月のコミティアでデビューしたばかりのくせに、ちょっとした先輩気取りで、姪の本が売れる叔母のような気持ちでした。うちの子の本、すごいでしょ!

もちろん最初に買ったのは私です。開店前にゲットだぜ! ゆっくり時間を取って読み耽る楽しみにとってあります。むふふ。


・・・私?


・・・私の本?


あのですね。ここまで読んでお気づきになった方は賢明です。

文学フェスティバル」って言ってんじゃん。

みんな、詩や短歌、エッセイ、小説、写真集を持ってきているんですよ。


漫画売ってんのなんか、私だけだよ、おばかさん。

猫の育成本は売れましたけども、漫画はね。

雨がザーザー降る中、濡れないよう苦心して持って行ったクソ重たい本は、自宅と体育館を往復しただけでした。
(それでも「僧侶が好きで」「耽美が好きで」と買ってくれたお二人には、まとめて5冊渡したいほど感謝した!)


みんな、イベントに参加するときは、事前に主催者の思いをしっかり汲み取ろうね。


みゆき&私のブース「note倶楽部」のお隣さんは、右側が高松からお越しの「かくえき亭」優木ごまヲさん。左が神戸から「霊久舎」のKーRYOさんでした。お二人ともnoteにアカウントをお持ちなので、ここで少し紹介しますね。


優木ごまヲさん。Iターンした香川の高松で、短歌や俳句、エッセイなどを通じて創作活動をなさっています。マガジンを拝見すると、ご自身の移住体験や子育て、大学職員だった頃の記述も。俵万智さんの思い出話がじんわりきました。


KーRYOさん。「いろは歌」を詠む詩人。いろは歌については、こちらにレシピがくわしく書かれています。

1字1回しか使えないという縛りの中、50音字すべてを詰め込んで一編の詩にするのです。なんて高尚な言葉遊び。挑戦してみたくなります。


イベントならではのご縁。お二人との出会いに感謝。


個人的には反省点もありましたが、とても愉快なイベントでした。はるか遠方からお車や新幹線でお越しくださった方、スリッパ持参でありがとうございました。

友だちと出店するのは楽しい! 誘ってくれたみゆきちゃんに大感謝です。

底冷えが半端ない冬の体育館を熟知している、二人のお子さんをお持ちのみゆきちゃん。薄着で震えていた私にカイロを分けてくれてありがとう。膝掛け貸してくれてありがとう。撤収後、かばんから突然チョコレートの入った大袋を取り出し、まわりに配っていたあなたはやはり、グレイト・おかんです。


戦利品とお土産と猫の尻。すべて愛しい。

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