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シェアしたいnoteさん(2022.6月)

読んでシェアしたいなあと思ったnoteを、ランダムにピックアップします。5月に続いて2回め。

では参ります。


「膝枕」を軸に展開されているシリーズ作品。「膝枕」とは、今井雅子さんが川端康成の『片腕』からヒントを得て生み出した通販商品である。購入者の頭を乗せるのが主な役割だが人工知能を持っており、嬉しいことがあると内股をきゅっと寄せたり、膝をにじって移動したりする。本作はこの『白雪姫』バージョンで、膝枕を買うのは王である。

『片腕』は私もかなり好きな小説。そこから「膝枕」を思いついたというエピソードがもう最高。脚本家・今井さんの手にかかったお話が、読ませないはずはない。落語バージョンの『膝浜』もあわせて大のお気に入り。


マキタカシさんが現在連載中の縦長マンガ「日本人に必要な人脈」の第10話。「サセオとサセコ」というタイトルを思わず二度見してしまったが、内容は極めてマイルド。「させていただきます」という敬語が蔓延していることに注目し、その背景を鋭い切り口で紐解いている。

「なんかヘンだけどまあそんなもんかな〜」と多くの人がぼんやりスルーしている事柄を、親しみやすいキャラクターがとてもわかりやすく解説してくれている。私が特に好きなのは「社長」。させていただきます、って不必要に言わなくなったよ私も。ぜひ1話から読んでほしい。


奥さま手作りの肉うどんが大好きな野やぎさん。ちゅるるんっ、はあうまー、と幸せに包まれながら食べていたら突然。鼻の奥に。侵入者が。うどん。まあここまではよくあることだ。ご飯粒とか。ちょっと激しめに鼻から息を吸い込めば、喉に落ちてくるパターン。ところが野やぎさんの鼻に入り込んだうどんは、そんな小技ではびくともしなかった。逆立ちしようが出てこない。うどんと一緒に出社。日が経つにつれ募る不安。ついには病院へ行くことに。そこでまさかの診断が。

真相はぜひ本文で確かめてほしい。続編もあわせてどうぞ。
(カバーイラストの男の子も猫背でやばい)


日本で唯一という「不登校専門紙」を刊行するアカウントが、無料で公開している記事。2014年に行われた、樹木希林さんへのインタビュー。なぜこんな小さなメディアの取材を受けてくれたのかと問う記者に、自閉的だった子ども時代を振り返るところから始まる。映画『神宮希林』の中で、夫の内田裕也さんを「ああいう御しがたい存在は自分を映す鏡になる」と発言した希林さんを見て、「不登校にも通じる話だ」と感じた記者。それに対してお釈迦さまの話を持ち出す希林さんの心の内がありのままに語られていく。

「不登校新聞」というメディアで活動する人に、最後まで親身に寄り添う希林さんの姿が印象的。「成熟」のヒントが得られる、万人向けの記事だと思う。


以上、最近心に残ったnoteの中から4つを紹介しました。

みなさん、素敵なnoteを読ませてくれてありがとうございます!
それではまたね。

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