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「お断り」の好み

人が集まる機会が増えてきた今日この頃。全ての機会に参加するのは至難の業であり、どう頑張っても必ず「お断り」のシーンが発生してしまうのが、「お断り」が苦手な私には辛く悩みどころである。

ここで、あなたが集まりの主催者だとする。あなたが「お断り」されて気持ち良いのはどちらの「お断り」だろうか?

  • 「次回、ご一緒させてください!」

  • 「仕事が忙しく、しばらく顔を出せません。」

私は断然後者の方が心地よく、爽やかさと誠実さを感じる。

前者の場合、相手方がそれほど参加したいと思っていくなくても、こちらから再度「お誘い」しなければならないだろう。そして再び「お断り」のキャッチボールがはじまってしまうのだ。

一方で後者の場合は、相手方の忙殺具合も参加したいかの本意も私にはわからないため、次のアクションはこちらから行わなくて済むのだ。参加したければ相手から連絡があるだろう。とてもありがたい。

自分自身が主催者になったと想像すれば、どう「お断り」を行えば良いかが見えてくるのに、いざその時になるとすっかり忘れてしまうのが私のようだ。どうしようもない脳みそである。

さて、今度はあなたが「お断り」をする側に立って考えてみると、「私、それほど忙しくない。どう断ろう・・・。」と、ふと心に湧いてくる方もいるかもしれない。わかる、わかるよ!小さな嘘をつくことへの抵抗感。

どんな嘘でも嘘は嘘。嘘をついてはいけないと教わってきた日本人であれば、誰でも抵抗感を持つだろう。けれどもそれは、相手との関係性から考えても良いのではないかと思っている。何でも話し合える関係性ならば、正直に「興味がない」ことを伝えても良いのではないだろうか。それほど親しい間柄でなければ、あなたと主催者が気持ちよく、困らない状況へ進めるように優しい嘘はついても良いのかもしれない。

ここまで偉そうに書いてきたが、実は今月に入り既に3回も「お断り」の必要に迫られ悩んでいたのだ。「お断り」される側も含めると5回である。せっかく文字にまで起こして脳内を整理したのだ、次回の「お断り」は相手の立場を想像しながら気持ちの良いやりとりを心がけていきたい。

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