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歌声に目が覚めた夜

寝る前に曲を聴いていることが多い。

大体は好きな曲を聴くことが多いけれど、この日はApple Musicのおすすめ機能で、ランダムに流れてくる曲を聴いていた。知らない曲も多く、うとうとしていた時だった。

力強い歌声に目が覚めた。しばらく歌声に聴き入ってから誰の曲か気になって携帯を見る。暗闇に光る高橋一生の文字。ん?高橋一生?あの俳優の?調べてみるとエレカシの「赤い薔薇」を高橋一生がカバーしたものだった。

そこからは衝撃の嵐。えっ高橋一生って歌も歌ってるの!?しかもめっちゃ上手い!っていうかエレカシにこんな曲あったんだ!めっちゃいい曲!と最近エレカシにハマり始めていた私は眠気は何処へやら覚醒状態。

この衝撃の出会いの夜から何回も繰り返し聴いているけれど、本当に、本当に良い。

本家のエレカシ宮本浩次が歌う、赤い薔薇も聴いてみた。もちろん良かった。けれどそれはまた高橋一生とは違うよさで、私は高橋一生バージョンの方が好きだと思った。逆に、高橋一生の歌う「俺たちの明日」や「君に会いたい-Dance with you-」は宮本浩次が歌っている方が好きだった。

不思議だと思った。「赤い薔薇」この一曲は高橋一生が歌うと何とも言えない良さがある。

どうしてこんなに胸に響くのか不思議で、理由を考えてみたりした。

最初に考えたのは、高橋一生の方はバックがオーケストラ?みたいな感じだから、エレカシよりも壮大な感じがして、より胸に響いてくるのかなということ。(高橋一生のバージョンで宮本浩次が今もう一回歌ってみてほしなと思ったりする。オーケストラバージョンだとまた違う感じなんだろうな。)

他に考えたのは、ただの想像だけど、高橋一生がこの曲が昔から本当に大好きで、自分の人生にとって大事な一曲だったからその気持ちが溢れ出し、思いが歌に乗って伝わってきたとか。(高橋さんはエレカシのファンだったみたいなので)

音楽の詳しいことはよく分からないけれど、もしかしたら、自分に合う歌いやすい曲とかそういうのがあるのかもしれないなとも思った。

とにかく何故かわからないけれど、高橋一生の歌う「赤い薔薇」がとても良かったということを吐き出したくて仕方なくて、ここに書いてみた。

別に高橋一生のファンだったとかそういう訳ではなかったので本当に衝撃だった。大河ドラマに出てたなぁくらいのイメージだったから。

高橋一生の歌う「赤い薔薇」を聴いていると、映画を見てるような、そんな気持ちになる。そしてなぜかとても感動する。

純粋な力強い歌声に、物語が広がる。
切なさと誠実さが滲み出る。
ひた走る姿が浮かび上がる。
奥行きのある夜が広がっていく。

特に好きな部分は、2番のサビの初め「オレはビルの光り」の「オレは〜」のとこがすごくいい。なんかグッとくる。何というのかとても真剣な感じ(語彙力が無さすぎて辛い)。

そもそも、このちょっと頑張ってる感じがいいのかな、とか思ってみたり。米津玄師が菅田将暉に言っていた、ギリギリ少し辛そうに歌う感じが好きってこういうことなのか、とか思ったり。

それとも俳優さんだからこその表現力だったりするのかな。舞台を見終えたような満足感もあるし。(舞台見たことないけど笑)

たとえるなら、(なんかたとえ出した笑)
宮本浩次の赤い薔薇は、50mくらい離れたところをひた走っている感じ。それをリアルタイムで見ているのではなく、映像で後から見た感じ(これもすごくいいし、なんかおしゃれな感じもする)。

高橋一生の赤い薔薇は、今まさに目の前を、汗をかきながら走り抜ける姿がぐんと浮かぶ感じで迫力がある。そこに何とも言えない純粋な感じ、切実な感じが伝わってきて、誰かの人生を体感してるように感じて世界が広がっていく。

何となく、銀杏BOYZのBaby Babyを始めて聴いた時と少し似てる衝撃だと思った。始めて聴いた時の胸に響く衝撃が似ている。

まとまりの無い話になってしまったけど、
とにかく言いたかったことは、高橋一生の「赤い薔薇」がうたた寝のまどろみの中から脳を覚醒させるほど素敵だったということ。

、、、
それにしても「ひた走る」っていい言葉だな。
なんか自分にはとても縁が無い言葉だからこそ、カッコいい。

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