窪美澄『すみなれたからだで』を読んで
この短編集は、「家族とからだ」がテーマになっているような気がします。
夫婦、父親や母親、そして「わたし」のからだ。「娘」のからだ。
一番自分自身のからだを知っているのは自分だ
とよく聞きますが、
一番自分自身のからだがわからないのも自分
のような気がしています。
そこを乗り越えてなお、「むしょうに優しくなれる」んじゃないかな。からだは歳月と共に変化していくし、それを受け入れてあげる心。
びっくりするほどの変化だけれど、自分の老いを受け入れる心。
両親の老いや死を見つめる目。
そんなことを思いました。
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