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永井するみ『秘密は日記に隠すもの』を読んで

著者の永井さんの絶筆となったミステリーです。

日記は私も毎日書いているものですが、このようにnoteやブログに今では日記を書けるようになりましたね。

実はこの作品、男を殺してしまった女の子の日記から始まるんです。

彼女は高校生で、マツエクなんかにも興味があって、そして彼女を取り巻く人々にも抱えていることがある、女子高生らしい女子高生です。

そんな彼女がずっと紙媒体に日記をつけていくのですが、読み進めるうちに彼女が高校を卒業し、最初の事件をどう思っているかどんどん変わりゆく有様を書いています。

途中、ブログのコメントという現代的なモチーフが出てきますが、ブログに秘密は書けないというか、書くとしたら紙媒体かなと私自身は思います。

ブログに書くんだったらハンドルネームで個人を隠して書いている人もいますし、私もペンネーム長尾早苗で書いていますが、秘密は実は紙の日記帳に書いているんですよ(笑)

人の醜さ・恨みやねたみ。そういったものは公開せずに、自分と手帳のみが知っている事柄として扱いたいものです。

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