ラドヤード・キプリング 藤松玲子訳『ゾウの鼻が長いわけ』を読んで
小説家のお父さんって、いいなあ!!!
キプリングの作品自体も私は結構読んできましたが、キプリングが小さな娘さんに子守歌代わりに語って聞かせた童話の短編集です。
多分アドリブで(?笑)語っているのですが、その発想がすごいなあとただただ感心してしまいます。
ゾウの鼻がどうして長いのか。
ラクダになぜこぶがあるのか。
多分娘さんは「なんでなんで」とお父さんにせがんだんでしょうね。そういう時期は子どもなら誰しも持つものです。
それはね、とユーモアを交えながら語られる短編は、どれも鋭く的を射ていて、それでもほっこりと愉快になれます。
人間でなくても動物はしゃべるし、感情を持つ。
そんなお父さんの一面が垣間見られた短編集でした。
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