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紀元前の文化を知る - ポンペイ展

国立博物館のポンペイ展に行ってきた。
何年か前の横浜美術館での展覧会では遺構がそのまま展示されていたのが印象的だった。
紀元前の文化を見ることができた貴重な体験だった。
今回のポンペイ展は絵画などの美術品がメインだった。
美術品からも当時の暮らしを知ることができた。
展示室も広く、展示品も多く、存分にポンペイを味わえた。

当時の様子を知ることができた絵画の一つに、パンを配っているのか、売っているのか、している様子を描いたものがあった。
配布人(販売人?)は高い台座に座って、パンを渡している。
絵画の中のパンは現在のパイのような形状をしている。
このパンは炭化した状態で発掘されており、これをモチーフにしたグッズも販売されていた。ユニークな発想で面白いと思う。

パンを売る?配る?様子

アクセサリー類も展示されており、デザインは現在でもオシャレだと認識されるようなものばかり。
状態もやはり綺麗なものが多く、目を奪われた。
特にエメラルドとパールのブレスレットが好みだった。

素敵なデザインのブレスレット

紀元前、現在から2000年以上前にこのような発展した文化が存在していたとは想像を絶する。だが、目の前には当時のモノがあり、自分の目でそれを見ているというのが信じがたかった。不思議な気持ちになった。
噴火があったからこそ、長い間火山灰に覆われて守られていたからこそ、2022年に生きる我々がこうして発掘されたものを見ることができるのだが、
噴火が起きなければ多くの人の命が救われたと思うと切ない。噴火が起きなければ歴史は変わっていたかも知れない。

こうして2000年以上も昔のものを実際に見ることができて幸せだと思う。
いつかポンペイの街を歩いてみたいと思っていた。
実現させたいという気持ちがより強くなった。

阿部寛似のイケオジ