ギャンブル依存症ってこんな症状が出る病気です
こんにちわ ねこまねきです。
この記事では ギャンブル依存症ってどんな症状が出る病気なのかということについて、自分の体験を踏まえながら考えていきたいと思います。
ギャンブル依存症ってどんなイメージ?
FXが原因でなってしまった「ギャンブル依存症」
ギャンブル依存症に気が付いた経緯などはこちらの記事に書きました
「ギャンブル依存症」
名前はときどき聞きますが、実際にどんな病気なのかは知られていないのではないでしょうか。
名前から想像するイメージはどんなものでしょう?
3度の飯よりギャンブルが好きな人?
意志が弱い、だらしない人?
お金のない人がひたすらギャンブルをやっている?
私のギャンブル依存症の最初のイメージはそんなものでした。
ところが、この病気はそんな単純なものではなかったのです。
ギャンブル依存症の具体的な症状とは?
この病気の症状としては次のようなものが挙げられます。
ギャンブルにのめり込む
興奮を求めて掛金が増えていく
負けたお金をギャンブルで取り返そうとする
ギャンブルのことで嘘をついたり借金したりする
ギャンブルをしないと落ち着かない
ギャンブルを減らそう、やめようとしてもうまくいかない
希死念慮、自殺未遂など自暴自棄になる
ギャンブルの資金のために犯罪を犯す
これらの項目について、私自身の体験も踏まえて考えてみたいと思います。
(なお、この記事の内容は私個人の意見、認識ですので間違っていることもあると思いますが、予めご了承ください。)
1. ギャンブルにのめり込む
ギャンブル依存症なんだから、ギャンブルにのめり込むのは当たり前だろ。
そんな声が聞こえてきそうですが、ただのギャンブル愛好家と依存症ではのめり込むレベルが全く違うと思います。
私の場合はFXだったので特にギャンブルに触れる時間が多かったですね。
(あえて、FXは投資ではなくギャンブルだと言っておきます。)
FXというのは為替の取引のことですが、世界中で市場が開かれるために土日以外はほぼ24時間取引をすることができます。
昼間は仕事をしていたので、仕事の休憩中、帰宅途中(運転しながらスマホ見てました。本当に危ないことをしていたと思います。)、家事の合間、食事をしながら、夜中~明け方まで。
平日休みだったので、休みの日は朝から翌日の明け方まで。
とにかく起きている間はずっと相場のことを考えていました。
生活の全てがFX中心になっていた、と言えばわかりやすいでしょうか。
ギャンブル依存症になると、ここまでで終わりにしようという歯止めがきかなくなるようです。
2. 興奮を求めて掛け金が増えていく
これが一番わかりやすい症状ではないでしょうか。
ギャンブル愛好家もある程度の金額を賭けると思いますが、依存症者の賭ける金額とは桁が違うと思います。
では、依存症者はどれくらい賭けるのか?
最終的にはあるだけ全部です。なければ借金してでも用意します。
ここが愛好家との違いだと思います。
もちろん最初からパワー全開でいくわけでなく、やっていくうちにだんだん桁が増えていきます。
私も最初のうちは1万円、2万円から始まりすぐに10万円、30万円、100万円と増えていきました。
最終的に9年間で1000万円くらいつぎ込んでます。
我ながら、よくそんな資金があったなと思います。
ギャンブル依存症になる人はお金がないイメージかもしれませんが、それは借金状態になってからの話です。もともとはある程度の収入がある人が多いそうです。
そもそも資金がない人はギャンブル依存症になるほど賭けられない、というのが理由です。
掛け金が増えるにつれ次の症状も出てきました。
3. 負けた金額をギャンブルで取り返そうとする
ギャンブルは勝ち負けがあるもの。勝てば嬉しいし、負ければ悔しいですよね。
負けた時に取り返したいと思うのは、愛好家も依存症も同じかもしれません。
依存症の特徴として、「負け追い」というものが挙げられます。
これは、損失をすぐさまギャンブルで取り返そうとするものです。
最低でも損失が出る前の残高まで戻さないと気が済まないのです。
「今日は負けちゃったけど、この金額で楽しめたから良いや。また次の機会に取り戻せるかな?」
なんてほのぼのすることはありません!これは愛好家レベルの話です。
ギャンブル依存症者の場合は
「損失が出てるままじゃ終われない!何としてでも今日中に取り返さないと・・資金が足りないな。そうだ、あのお金を使って取り返せば良いや」
少ない損失の時に止めておけば、そんなにひどいことにならなかったのに・・。
周囲の人からはそう言われるでしょう。
ですが、当人は負けることを考えていないのです。
次の勝負で勝てば損失は全部取り返せる、という妄想に憑りつかれてしまうのです。
私も少額を入金して、溶けたらすぐ次を入金するということを繰り返していました。
たまに少し勝ててしまうのが余計悪く、損失が出る前の残高に戻るまでひたすら勝負をしていました。
この「負け追い」が増えてくると次第に次の症状も出てきます。
4. ギャンブルのことで嘘をついたり借金したりする
ギャンブル依存症になると、損失を隠したり、他人からお金を調達するためにありとあらゆる嘘をつくようになると言われています。
「ギャンブルを続けられない」という状況が一番嫌なことになるので、それを回避するために必死に嘘をつくのだそうです。
私自身は、妻にいつも利益が出ているようなことを言っていました。
損失が出た時は言わないので、妻はまさかそこまで負けてるとは思ってなかったようです。
ノートパソコンでFXをやっていても違うことをやってると言ってみたり。
まぁ、ばれてたみたいですが・・・。
ギャンブル依存症者にとって何よりも大切なもの。それは運転資金です。
お金がなくなると、ギャンブルできなくなっちゃいますから。
では、どんな形で資金を用意するのでしょうか?
まずは手持ちの現金を投入。
↓
次にクレジットカードで支払い(分割払いやリボ払いも)。
↓
さらに複数のクレジットカードを駆使し、限度額いっぱいまで使用。(
もちろんリボも限度いっぱい)
↓
毎月の支払いが大変になる。
↓
そうだ、ATMで借りられるじゃないか!
↓
消費者金融などでさらに借金をする。
うぅぅ、気が付いたらとても返せない借金が・・・。
このパターンが多いようです。
ここでもやはり、
「借金で手に入れたお金を使えば、次で今までの負けを取り返せる」
と思っているのです。
良く考えると、借金を返すために借金をしているだけなのですが、本人はその判断が出来なくなっている状態ですね。
5. ギャンブルをしないと落ち着かない
ギャンブルを始めると、最初はワクワク、ドキドキ、楽しいものです。
ところが長年やっていくうちに、ギャンブルをしていない時間が落ち着かなくなるのです。ギャンブルをしていないと不安になったり、イライラしたり。
なんだか落ち着かない状態になってしまい、結局ギャンブルを再開します。
ギャンブルを始めると気持ちが落ち着くようになります。
禁煙している状態に似ている、と言えばわかりやすいでしょうか?吸えない時間はイライライライラ・・1本吸っちゃうとフワぁ~っと落ち着く感じ。
6. ギャンブルを減らそう、やめようとしてもうまくいかない
借金までするようになると、ギャンブルをやめよう、やめなきゃ、と思うようになります。
ところが、症状がひどくなってくると自分の意志では止められなくなるのです。
私の場合も、「ダメだ、これ以上やっちゃダメだ」と思いながらマウスをクリックして取引をしていました。
自分の頭を殴りながら止めようとしたこともありますが、また次の取引を始めるのです。
ギャンブルを見ると勝手に頭が反応してしまうので、自分でコントロールすることが難しくなります。
7.希死念慮(きしねんりょ)、自殺未遂など自暴自棄になる
この希死念慮(きしねんりょ)という言葉。実はギャンブル依存症のことをネットで調べているときに初めて知った言葉です。
~具体的な理由はないが漠然と死を願う状態~
FXで負け続け、借金が増えていくときにまさしくこの状態になっていた気がします。
ただ、何となく消えてしまいたい。自分の存在を消してしまえたら楽なのに・・・毎日のようにそんなことを考えていました。
次の交差点でトラックが突っ込んできてくれないかなぁ
信号待ちをしながらいつもそんなことを考えていたのを覚えています。
やがてうつ病のようになり、毎日自殺の手段を考えるようになりました。
今の状況から逃げ出したい気持ちと、死ねばこれ以上妻に迷惑をかけなくて済む、という気持ちだったのかな。
2度ほど首を吊るようなことをしましたが、直前でやめたおかげで今も生きています。
8.ギャンブルの資金のために犯罪を犯す
ギャンブルを続けるためには資金が必要です。自分の持ち金、限度額いっぱいの借金、これがなくなるとどうなるのか?
借金が返せなくなり、債務整理や自己破産、家族が助けるなどでギャンブルを続けられなくなります。
ここで終われば良いのですが、せっかく借金がなくなったのにまた借金をしてしまう人がいます。なんども自己破産をした、という人もいます。
家族のお金を盗んでしまう人、会社のお金を横領してしまうなど犯罪に走る人もいます。
(いくらコントロールが効かない、といっても犯罪は犯罪なのでそこは許されるべきではないというのが私の考えです)
どうでしょうか?イメージとだいぶ違ったのではないでしょうか?
私自身、病気になってみるまではこんな辛い状態になるなんて思ってもみなかったです。
このように、ギャンブル依存症というのは自身のコントロールができなくなってしまう病気です。
この病気の原因は何なのでしょうか?
次の記事ではこの原因について考えていきたいと思います。
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