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「東京が憧れ」って時代遅れなのかもと不安を感じていた君へ

上京して早5か月。
「九州って良いところなのにどうして東京来たの?」という言葉を何度もにこやかにスルーしてきた。

というのは少し大げさで、実際のところは「東京に憧れてたんで」ってヘラヘラ返している。

ただ、ヘラヘラはしているが話していることは本音で、私は東京に憧れてきた。昔ほど東京へ行くのには時間がかからないし、東京に行く人は増えただろうし、「東京なんかに憧れるなんていまどきいるんだ、、」みたいな空気感をひしひしと感じている。

それでも私は東京に憧れていた。というより、東京に逃げたかったという表現の方が正しいかもしれない。私が住んでいた場所は特別田舎でもなく、それなりにさかえていた。だが、散歩に出かければ「この間○○で見かけたよ」と言われ、好きな人とデートに行けば「この間○○で△△くんといるとこ見たよ」と言われ、進路を決めるときには「やっぱり○○大学(九州の一強国立大学)を目指すのよね?」と言われるようなあの場所は、周りの目を気にしまくる私にとって生きづらくて仕方なかった。

家族や友達はとっても優しいし、何ならどの人も東京に住む人たちよりかは優しいのかもしれないなんて考えたこともあるが、その優しさは時折厚かましさとなって私を静かにつぶしていた。

そんな私にとって東京は、東京の他人への干渉のしなさ具合は、とても心地が良い。きっと東京に来てなかったら、毎週いろんな土地に散歩へ出かけていないし、マッチングアプリで彼氏ができることもなかったし、自分がこの先どうなっていきたいかも考えることはなかったと思う。地元にいる誰かの理想を自分の理想として語っていた未来が思い浮かぶ。

上京しようか迷っていた就活始めたての1年半前の君。
その決断はおそらく間違っていないよ。

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