心内日記 2023/2/7
深層にある扉は半透明のべとべとに覆われていた。べとべとはなんとも美味しそうな匂いがしている。
恐るおそる口に入れてみると、見た目に反してとてつもなく美味しい。
目に見えて腹が膨らむほど、べとべとを食べ尽くすころに、ぐぎぎとノブが回り、揺らすとめこっと音がして、扉が開いた。
ゆるやかに風が吹いているようで、積もったほこりが暗い空間から煙のようにこちらに這い出してくる。
急に腹痛が襲ってきた。パンパンの腹を見れば仕方がないように思えるが、これは尋常ではない痛みだ。
息も絶え絶