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山口組引退から1年経った2016年12月14日に第一冊目の出版

2015年12月13日に山口組を引退した私の目標は、継続的に書籍を出版することでした。そして、2016年12月14日に記念すべき第一冊目となる『山口組分裂と国際金融』を発刊することができたのです。山口組引退からちょうど1年が過ぎていました。

書籍を出版するために実名と顔出しを行ってから2ヶ月後、ついに第一冊目となる『山口組分裂と国際金融』を発刊することができました。まだまだ知名度も実績も無かったので、経済評論家の渡邉哲也さんに協力を仰ぎ、対談形式の共著とさせて頂きました。

元山口組という経歴が注目されたことで、書籍の出版をすることが出来たのは間違いありません。私が世間から求められるのも、山口組を含む暴力団事情などアンダーグラウンドなものであることも理解していました。なので、第一冊目は話題となっていた山口組分裂をタイトルにしたのです。

しかし、暴力団事情やアンダーグラウンドなものに集約してしまうと、その後出版する書籍の幅が狭まってしまいます。山口組の分裂騒動もいつか落ち着き飽きられてしまえばそれまでです。所謂アウトロー系、サブカル系にカテゴライズされてしまうことも避けたいと考えました。

そこで、私が提供できる価値=コンテンツは何か?というマーケティングの基本である環境分析に立ち返ったのです。市場と顧客層、競合相手、リスクとなり得る外部要因などを分析し基本方針を決めました。もちろん、私自身のアドバンテージが最大限に活かせる方法も考えました。

その結果、以前にも書いたとおり、海外での経験こそ私が提供できる価値=コンテンツになると判断したのです。特に国際的な金融取引や石油取引は競合する相手がいない分野でした。商社マンや銀行員は自分のパートについてなら専門的な知識・経験は豊富でしょう。しかし、海外の紛争地域で石油取引について直接交渉したり、金融取引で国際的な司法機関に捜査を受けた経験もないはずです。

石油取引と金融取引においては、米司法当局、英金融当局からもマネーロンダリングやテロ資金供与の疑いで捜査を受けた経験もありました。この当時、既に山口組はYAMAGUCHIGUMIとしてグローバルな活動をしている国際的な組織として認知されていたのです。商社マンや銀行員とは違う”危険”な経験こそ、私が優位に提供できる分野だったのです。

そして、将来的に石油取引・国際金融取引の分野をメインにした書籍出版にシフトしていけるよう、第一冊目のタイトルを「山口組分裂と国際金融」にしたのでした。競合相手の少ない分野を求めて海外進出した経験が、書籍でも役立つことになりました。ヤクザとして実力の低い私には、競合相手の多い国内で利益を得る確率が低いという分析が功を奏したのです。日本人演歌歌手の利権なら多くのヤクザとぶつかるでしょう。しかし、マイケル・ジャクソンならその心配も無かったのです。

16冊目となる書籍「シン地政学」は政治経済・国際情勢、さらに地政学にまで裾野を広げることが出来ました。



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