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嵐のSNSマーケティングから学ぶ8つのエッセンス

2019年11月3日ーそれは嵐20周年のメモリアルデー。

と同時に、YouTube公式チャンネル同時中継による「ジャニーズ初の5大SNSアカウント開設」というトンデモニュースが5人の口から発表され、嵐オタク(通称:アラシック)たちは歓喜の渦に包まれた日でもありました。

私が何故嵐オタクになったか、とかジャニーズという組織の何に感銘を受けているのか、とかそういう話は気分が乗った別の機会に書くことにして、実際このSNSアカウント、始まってみるとめちゃくちゃ面白い!!エンゲージメント、絶好調・超!!!

何って、コンテンツはもちろんなんだけど、SNSマーケ観点で本当にほぼ満点のストラテジー構築とクリエイター(=嵐)によるエグゼキューションがなされてると思える稀有な事例なのです!!!

noteとか書いたことないし、基本的に自分の意見を文章でまとめるのは苦手(誰かライティングスキル私に教えて・・・切実。)なのですが、これは是非一ファンとして自分なりに考察して記録に残しておきたいと思ったので、筆をとった(正しくはキーボードを叩いた)次第です。本人、先週末結婚式だったんだけどね!式準備の合間に下書き書いてた、現実逃避!

<嵐・SNSマーケ観点での学びエッセンス>
① 毎日更新の徹底
② SNS間行き来の自発的促進
③ 多言語対応(主には英語)
④ ソフト(本人視点)&ハード(第3者視点)コンテンツミックス
⑤ ラグありの製作過程ネタバラシ
⑥ 紙のお蔵入り作品、デジタルで初公開!
⑦ オタク以外理解不可能なコンテンツをちょいちょい散りばめる
⑧ ファン視点でのコンテンツキュレーション

早速それぞれのエッセンスの解説をば。

①毎日更新の徹底

エンゲージメント高めるのに、すごく基本的だけど、だからこそすご〜く難易度高い更新頻度matter。インスタメインに展開してはいるけど、11/3の開設以降、 

Instagram:21 投稿 インスタストーリー:6〜8本/日?(感覚ですw) Twitter:27投稿 Facebook:11投稿 TikTok::Waibo: YouTube:5本動画+5本PV/コンサート動画 *11/21時点 

というフリークエンシー。こりゃ戦略きっちり引いてないと無理だね。しかも本人たちが作っているコンテンツ(エッセンス④⑤で詳細考察)だから、彼らのタレントスケジュール(番組・ロケ・コンサート・移動・イベント・誕生日・記念日・もちろんオフも)を5人分考慮して組まなきゃならんし。何れにせよ、ストプラとタレント本人ががっつり協力体制組んでないと、できない構図だわ。

②SNS間行き来の自発的促進

これ意外と今までどのタレントもうまくできていなかったように思うけど、さらっと進めたのよね、嵐。

例えば、このInstagram、Jet Stormという4日間でアジア4都市を回るイベントの後日レポ(詳細⑤)なんだけども、25秒のダイジェスト動画の後に、、

スクリーンショット 2019-11-27 1.09.16

「全部見るなら、YouTubeチャンネルに行きなはれ〜」

って。こんなん絶対行ってまうやん。しかも4日間分を4回に分けて毎日更新とかされると、もう次いつくるの?早く見た〜い😍ってなってチャンネル登録だって、通知登録だってするやん。違和感なくナチュラルに。

前提として、マーケターが各媒体の特性を理解して、役割分担してるのが働いているからなんだけど、およそこんな感じで使い分けられている。

Instagram(投稿):起点メディア

Instagram(ストーリー):日常風景、友達のような距離感の創出

YouTube:TV(=マス向け/Live中継)機能、アーカイブ機能、特典映像

Twitter:拡散・発信、即時アナウンス

Facebook:他媒体バックアップ、「企業の顔」機能

TikTok:現状、他媒体バックアップ →12/1〜#ARASHIchallenge なる企画がスタート(やはり)

最初は、「とりあえず全部作ってみたんやろなぁ」くらいに思ってたんだけど、違いましたね。個人的には、「TikTokで皆んなが真似できるような投稿したいね」と本人たちが言ってたので、バズるダンスを早々に上げてくれると期待してるとこ。→上述の通り、12/1〜スタート。子ども〜中高生くらいまでは、このマーケティング活きるよな。5人ダンス投稿からの個人ダンス投稿の流れはTikTokでも健在。

③ 多言語対応(主には英語)

ここは「世界中に嵐を巻き起こします!(伝説のデビュー当日相葉ちゃんコメント)」を実現するためのMUST項目だから、ちゃんとやりきってくれて嬉しい。

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そして⑤にも繋がるけど、特に松潤と翔くんは自分で英語書いてるのも裏映像で見られて、本人たちの世界進出への努力と想いが感じられてとても嬉しい。

スクリーンショット 2019-12-06 19.07.29

個人的には、2021年以降の活動休止期間は、メンバーの語学力トレーニング期間では?(特に大ちゃん)と勘ぐってるくらいだから、ぜひこのまま頑張り続けてJ-popを嵐が世界に広めて欲しい。

(ちなみにニノの英語力に感銘を受ける動画がこちらです、参考までに。やはりニノは器用だし、賢い。)

④ソフト(本人視点)&ハード(第3者視点)コンテンツミックス

他の芸能人のSNSって、言っちゃ悪いけど、「個人の自撮り写真館」or「事務所が書いたオフィシャル情報掲示板」の二極にあるものが多くて、正直飽きちゃうんだよね。苦笑 投稿通知がきたらすぐ見たい、いや見なくては!!と思う人って、本当に少ない。フィードに流れてるから、受動的に見ている感じ、だから熱狂的なファン化はしにくい。(認知面は寄与できるけど)

それが、嵐に関しては、②の通りメディア特性を分けているから、どっちもがちょ〜うど良い分量であるんですよね。

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あと、これ!一見ハードな内容なんだけど、本人(風?いや本人と信じてる笑)のコメントも入っていて、ただのパブ情報になっていないのも、とても好感度高め。

⑤ラグありの製作過程ネタバラシ

これがたまらんかった!!!!

④のソフト・ハードの話で言うと、開設1〜2週間はハードめなのが多くて、本人たちの日常感=友達距離感な投稿も、1回のインスタライブ程度で、「結局全部マネージャーや周りの人が撮影して、アップしてるんだろうな〜」と思ってたんですね、私。

それがですね、違ったんですよ!!!まじで!!!

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分かります?この感動?(笑)

このしょうもない相葉ちゃん(36歳♂、今月37歳)のマーライオンなりきりストーリーズを撮影していたのが、実は翔くんだったと分かった時の感動!

本人たち同士で撮り合ってたってことが、数日遅れでちゃんと分かって、「血の通ったコミュニケーション」をファンが感じられたこの感動!

いや〜一気に友達のストーリーズを見ている気分になれましたよね。グッと心の距離が縮まり、落ちがちなエンゲージメントもむしろウナギ上り↑↑ グループだからなせる技ですが、5人同士でコンテンツを創りあうからこそ、より「素な姿」をSNSを通じて伝えられ、よりファンの気持ちを良い意味でかき乱してくれる。。。素晴らしいループで、完全に沼。笑

あとは特に嵐ファンでもない友人から「ストーリーズ見て、嵐って仲良いんだな〜ってすごく伝わった!」と言ってくれた子がいて、もう本当にファン冥利につきました!そうなんです、彼らのその唯一無二の良さを伝えたいんです!約300万人*のファンは!*2019年11月時点 嵐ファンクラブ会員数288万人 

⑥紙のお蔵入り作品、デジタルで初公開!

今もInstagramで継続更新されている「XXXX年の嵐」ですが、これがとても良い!ジャニーズって御察しの通り、著作権まわりめちゃくちゃ厳しくて、オフィシャルに出てる写真って、公式フォトとか、各CDの特典とかでしかなくて。。。特に昔のものって全然アーカイブがなくて、コンサートで見たことない昔の写真が流れるだけで、ファンは涙腺崩壊するレベルなんですよね。

なのに今回、毎年分4枚前後の当時写真、しかもほとんどが恐らくお蔵入りしていた写真たちを載せてくれていて、ファンとしては「表に出してくれた喜び」と「見たことない写真だと気づけたマニアックな喜び」の2種が入り混じって、感無量でした。女性グラドルも写真集のO2O(Offline to Onlineまたはその逆)流行ってきているけど、これはジャニーズも変わらないと思う。例えば、この後に紙の写真集(「オンラインでも未公開!写真集」)とか発売された日には、10万くらい余裕で出しちゃうと思うんだよね。ジャニオタのお財布感覚って、やっぱり怖い?笑

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⑦オタク以外理解不可能なコンテンツをちょいちょい散りばめる

そもそもこの嵐の20年の軌跡をたどる企画時点で素晴らしいんですけどね、、

何よりも感動したのは、ジャニオタで有名な日テレの青木アナ(@Aoki_Genta)のこのツイート。

いや〜もう青木さん大好き!!!(1回六本木の交差点で見たことあります、普通に背高くて、マスク付けててもイケメンなの分かった。ヒゲ隠すためだったかもだけど笑)

このツイートに、全嵐ファンの気持ちが代弁されている。(参考:大宮SK Wikipedia)ニワカファンの皆さんには申し訳ないが分からない内容、ただ長年のファンなら確実に分かる要素を、随所随所に取り入れてくれて、一見すると新規ファン獲得のために始めたとも思われるSNSを、「ちゃんと昔からのファンのことを考えてるんだよ」と、言わないけど伝えてくれるこの優しさ・・・。長くファンやっててよかった〜と思う瞬間ですね。そのほか、大ちゃんの誕生日お祝い投稿のBad Boyとかも、直近の会報誌でニノ&相葉ちゃんおすすめしてたし(筆者は松潤と同じく「暁」派)、この「分かる人には分かる」コンテンツの展開って、エンゲージメントとリテンション引き上げには圧倒的効果だなと身に染みて感じた次第でした。

⑧ファン視点でのコンテンツキュレーション

⑤⑦とも似ているんですが、とにかく「ファンが欲しい・見たい」と思われるものをしっかり出してくるんですよね。これ、担当のマーケターも相当なオタク(≒本能的)か、ありえないくらいファンの声を解析かけて、刺さるコンテンツを作りに行ってる(≒定量的)のどっちかだな。後者としたら、SUGEEEEE。

上述した「XXXX年の嵐」や「大ちゃんの誕生日」企画で感じたのですが、「やっぱ国立ならフライングはMUSTだよね!」「滝から登場の神演出」「大野智のソロならRainでしょ」的な、ファン間の中では話題・議論が尽きない名シーン、名作品はしっかりおさめにいっている。

「ちゃんとファンのニーズ分かってるよね、このアカウント」という意識が持てると、④のハード投稿だったとしても、安心して見られる=世界観が崩れないので、リテンション・エンゲージメントには影響ない、むしろプラスになるんだなと実感できました。

あと、そういうコンテンツって、そもそもファンを惹きつける要素あるから、新規ファンの方にも刺さりやすくて、間口広げる意味でも必要やな〜と。

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と、まぁ、嵐への愛と、嵐のSNSマーケの凄さに関して語ってたら、こんなに長文になっちゃったよ!誰も見てくれないかもしれないのに(笑)

でも、いつかこんなマーケティングをやってみたいし、なんなら嵐の世界進出サポートしたいなぁ。。。デジマは今、私のメインのお仕事ではないですけど、こういう超良質案件を見ると、ちゃんと勉強して自分も本気で闘いにいってる人たちの力になれるようにスキルつけたいなぁ。勉強しよ(笑)

とりあえず、この投稿きっかけに、嵐のSNSマーケ担当の方と是非お会いしてみたい。。。そのくらい勝手にリスペクトしてます。

そして皆さん、是非嵐のチャンネル/アカウントフォローお願いします!!!彼らは最高のエンターテイナーです!!!(勝手に宣伝)


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