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嫌われ者キャンペーン

私はここ3年ほど、「いい人キャンペーン」を行っていた。
しかし、いい人は損をするということを身をもって体験した。

今までは出来る限り人と争わないよう生きてきたわけだが、自分にとって最も最悪の形で結果となって表れたのが一年半前のことだ。
この件に関してはまた詳しく書くとして、私はこのことをキッカケに、人生を大きく軌道修正することにした。

今年は、嫌なことは嫌とハッキリ言う「嫌われ者キャンペーン」を行うことにした。
正直、いい人でいる事はとても楽だ。
嫌われることのハードルは想像以上に高い。

実際、先日もネズミ講で有名なそれに勧誘され、ほいほい2万円分の買い物をしている。
バッチリ会員登録を済ませ、今朝も購入したサプリを飲み、もう誰が見てもすっかり信者に見えるだろう。

しかし私は現在「嫌われ者キャンペーン」中の身だ。
不要なサプリを購入し、勿体無いから飲んでいるに過ぎない。

「嫌われ者キャンペーン」を行って痛感したことは、人はそう簡単には変われないということだ。
面と向かってハッキリ意見を言うことができるようになるまでは、まだまだ時間がかかる。

そこで、「嫌われ者キャンペーン」の前段階として、「いい人はどうでもいい人キャンペーン」というものを行っている。

どういうものかというと、表向きはいい人のフリをして見せるが、後から相手に現実を叩きつけるという陰湿な手口を使っている(怖)

例えばネズミ講で有名なそれも、翌日朝起きて一番に退会をしてみせた。
「へぇいいねぇそのサプリ!試してみる!^^」と言いながら目の前で購入し翌日には即退会したのだから、相手はまるで二重人格を見ているかのような恐怖心を覚えただろう。
こんなことなら、ハッキリ面と向かって断ってくれよとすら思ったかもしれない。

要するに、「いい人はどうでもいい人キャンペーン」とは、相手は私のことなんてどうでもいいと思っているという認識をするキャンペーンだ。
本来、自分が大切にしている友達や家族であれば、勧誘したりはしないだろう。
私のことなんてどうでもいいから勧誘したのだ。
自分は相手にとってどうでもいい人であると認識することで、いとも簡単に取れる行動の範囲が広がったりするものだ。

また、私は今年に入ってから、2回仕事をキャンセルしている。

基本的にストレスのかからなそうな、自分好みの興味のある仕事のみ引き受けるようにしているのだが、ストレスの度合いは仕事内容より担当者によって大きく左右される。

引き受ける前に事前に仕事内容を共有してもらい、引き受けるか断るかを決めているのだが、正直この段階では担当者の性格や段取りの良さまでは把握できない。

こちらは全力で仕事に取り組み納期に間に合うよう提出をする訳だが、担当者がしっかりしていないと、依頼内容とは別の注文を後出しで追加してくることがある。
なんなら元の依頼内容とは別物の内容に変貌を遂げていることもあり、これが実にストレスがかかる。
事前に仕事内容を確認してから引き受けた意味も、一生懸命資料に基づいて取り組んだ意味も、全て皆無になるからだ。

ただ、こういったパターンは正直よくある。
なぜなら、私は基本的に舐められているからだ。

しかし思い出して欲しい。
私は「いい人はどうでもいい人キャンペーン」を行っている。

一度は何も言わず変更作業を行うが、2度目はもうない。
なんなら2度目でその仕事はキャンセルするようになった。

以前もお話ししたが、私は重めの難病を抱えている。
ストレスがかかると血糖値が急上昇し、おさまっている病状が少し悪化する。
この“少し”を元に戻すことがいかに過酷で大変なことかは、当事者でなければ分からない苦しみだろう。

そもそも、合わない人と仕事をするよりも、合う人と仕事をした方が成果物の質が上がると考えている。
私は他人を変えようとは思わないし、変わってもらう必要もない。

些細な理由で人を遠ざけると、周りから誰もいなくなる。
だから、本当は許す方がいいのかもしれない。

でも、憎むことも許すことも後回しにして、今自分と家族が幸せになれる最善の道を選択しようと考えた時、やはりストレスは遠ざけるべきだろうと思う。

私はこれからも「いい人はどうでもいい人キャンペーン」を続け、いずれは「嫌われ者キャンペーン」にステップアップしたいと考えている。

nekogaki

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