車イスユーザーの家
昨日は旧知のIさんとデートだった。Iさんは30歳の時交通事故に遭い、以来車イスユーザーである。彼はまたパラアスリートでもあり、東京パラリンピックの開会式では、プラカードベアラーも担当した経歴がある。
この前は広島でアーチェリーの練習をして来たと言っていたIさん。列車を乗り継ぎ、日帰りで高知から広島へ。タフである。軟弱な私となぜ知り合いなのか?そこら辺は長くなるので省く()
さて、昨日は高知市郊外にある工石山(くいしやま)へドライブして来た。山道に難儀し、運転している私の方まで乗り物酔いした。ひどい道である。
山は思ったより涼しくなく、ミンミンゼミが鳴いていた。前に来た時は、もっと涼しかったような気がする。この猛暑で、山まで暑くなったんだろうか?
お弁当を食べたあと、Iさんの家へお邪魔することにした。Iさん、高知市内で一人暮らしをしているのだ。ついでに休憩を取らせてもらうことにした。体力の無い私はもうバテバテだった(帰り道間違えたし)。
Iさんの家の扉は引き戸式である。もちろんフラットのバリアフリー。引き戸を開けると土間があり、もう一つアコーディオンカーテンがあった。Iさん、ここで室内用の靴に履き替える。
足の感覚が無いため、もし骨折していても分からないらしい。トイレの感覚も無く、「自己導尿」だそうだ。ふむふむ。
家に着くなりIさんのベッドへ倒れ込む。ベッドは介護用のもの。少し横になり、休ませてもらった。Iさん、文句も言わずにタオルケットをかけてくれた。うう、優しい。
しばらく休んで、部屋を見渡す。台所のシンクは、下に収納などは無く、そのまま車イスで入れる仕組み。トイレは多目的トイレのような感じ。驚いたのは洗濯機。掘り込むように設置されていて、ちょうど車イスの高さになるよう工夫されている。
ちなみにIさん、手先が器用でハンドメイド作家でもある。レジンで作ったサンキャッチャーなどを見せてもらった。センスもあるなんて、羨ましい。
優しくて思いやりがあって活動的なIさん。素敵な人だ。Iさんは私のことを好きだと言ってくれる。その気持ちも嬉しい。これこれ珍友D(注:こっちが彼氏です)、逆立ちしても敵わんぞ。ってか、なぜ私はIさんではなくDを選んだ!?
また会うことを約束して、Iさんと別れた。別れ際の力強いハグ。うーん、倒れそう。私の気持ちも、あっちへふらり、こっちへふらりとしている。
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