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植物とおしゃべりしてみたくない?

森林で樹木たちはいつも会話をしています。
私たちの耳に届く葉擦れの音…ではなく自発的にメッセージを発しています。
私たちもその会話に参加できる日が来るのでは、なんてことをずっと考えているわけです。

だって面白そうじゃない?
私たち人間なんかよりもずっと昔から生きてきて、全く異なる生活環を持つ存在。
そんなものたちとコミュニケーションをとることができるなら、あっと驚く新たな価値観が生まれてくる気がするんです。

森の樹木たちは特に自身が危険に触れるとそれを共有しようとします。
葉を食べられた樹はエチレンなどの警報芳香物質を発散することで危険を周囲に伝達し、これを受容した樹木は危機に備えて捕食者に対する有毒物質を蓄えます。
要するに、危ないよ!ってメッセージ付きのにおい成分をまき散らしてみんなで武装するんですね。狼煙みたい。

さらに樹木たちは自身を脅かす害虫の種類も判別できるとまでいわれているんです。すごすぎない?
種類によって異なる害虫の唾液を識別するんですって。

あげくの果てに、襲ってきた害虫の天敵が好む匂いを発散させます。
敵の敵は味方ですから。
その味方をおびき寄せて害虫駆除してもらおうって。本当に賢い。

人間も匂いに影響を受ける生き物です。
人はパートナーを選ぶとき自身にとって香りの良い人を選ぶとかいいますよね。遺伝子的に子孫を残すうえで安全な人を本能的に匂いで判断しているらしい。
面白いのは、親族などの匂いに不快感を覚える人が多いらしいこと。きっとこれも近親交配による子孫の弱化を防ぐためなんだろうなぁと勝手に思っているのだけれども。

そうでなくても、香水やシャンプーの香りに惹かれたり忌避感を抱いたりすることってありません?

私はこの前カフェで前に並んでいた男の子から、昔好きで好きで仕方がなかったお兄さんと同じ香水の匂いがして、あまりの不意打ちにリアルに胸がきゅううううっって絞られました。
つらい思い出が多いのでできることなら避けたい香り...。

なんというか、私たちが想像する以上に私たち人間はきっと匂いに敏感に生きているのだと思うんです。

だからもしかすると樹木たちの発する香りの声を私たちも受容できる未来が訪れるのも、そう非現実的なことではないと思うんです
樹々の発する匂いを日常的に受容するようになって、その香りの持つ意味を理解できるようになれば彼らとの共存がより一層みりょくてきになりません?

森の植物たちと、明日の天気のこととか、最近ハマっている音楽のこととか、よく熟れた果実の情報交換とか、お喋りできたら超楽しくないですか?


嬉しすぎて空飛べそうです。焼きプリンを食べます。