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あなたは何のために生きるのか?

突然だが、あなたの人生の目的は何だろうか?

お金をたくさん稼ぐこと?
それとも、成功して有名になることだろうか?

そんな俗っぽいものではなく、「楽しく生きること」とか「他人に貢献すること」を目的にしている人もいるだろう。

ちなみに、私の人生の目的は「心穏やかに生きること」だ。
その目的のために瞑想の実践をしている。
この場合、「心穏やかに生きること」が目的で、瞑想はその目的を達成するための手段なわけだ。

ところで、目的と目標の違いはわかるだろうか?
「そんなの同じようなものでしょ」と思う人もいるかもしれないが、この二つには決定的な違いがある。
結論から言ってしまえば、目的に向かって生きている人は幸福に生きられるが、目標を追いかけているだけの人は不幸になる。

それはなぜか?

今回はそのことについて書いてみる。
心の中に目指しているものがありながら、なかなかそれが実現しなくて苦しくなってしまっている人は、今回の記事を読めばその原因がわかるだろう。
また、「生きる意味」がわからなくなって道に迷っている人も、参考になる部分があるかもしれない。

では、いってみよう。


◎目的と目標の違いについて

まず、目的と目標の違いを明確にしておこう。

目的とは、最終的な到達点のことであり、私たちの人生全体を方向付けるもののことだ。
たとえば、私の場合、「心穏やかに生きること」が目的であり、最終到達地点ということになる。
言い換えれば、「心穏やかに生きる」というのが私にとっての進むべき方向であるということになり、その方向に向かって生きるために瞑想を実践したりしている。

あるいは、人によっては「思いやりを持って生きること」が目的の場合もあるかもしれない。
その場合は、「思いやりのある人間になること」を目指して生きていくことになるだろう。
そのために当人は心理学や精神医学を学んだりすることがあるかもしれないし、はたまた貧困家庭や障害者のためのボランティアへと身を投じるかもしれない。

ともあれ、目的は私たちの人生に「進むべき方向」を指し示す。
「この方向に向かって進んでいけば、自分らしく生きられる」という確信を与えてくれるのが目的なのだ。

対して、目標というのは、目的とする最終到達点に至るまでの間にあるチェックポイントのことだ。
たとえば、私の場合、「心穏やかに生きること」が目的なわけだが、その目的に向かって進む過程で、「怒ることを少なくしよう」とか「10分間ほぼ無思考でいられるようになろう」とかいった目標を立てることがある。
それらはあくまでも通過点であり、目的に向かって生きていく過程で達成されていくものだ。

また、さっきの「思いやりを持って生きること」が目的の場合で説明すれば、「心理学の本を10冊読む」とか、「毎月欠かさず人助けのボランティアに参加する」とかいったことが目標になる。
「思いやりを持って生きる」という目的に向かって進む中で、心理学の本を読んだり、ボランティアに参加したりすることに自然となるわけだ。

考えてみればわかるが、「心理学の本を10冊読む」というのは、人生の最終到達地点(目的)にはなりえない。
実際に10冊の本を読んだら、また別の新たな目標を立てる必要が出てくるだろう。

だが、「思いやりを持って生きる」ということは、人生をかけて追求し続けることができる。
目標に関してはその都度変わるが、目的に関しては一度しっかり定まったら、そうそう変わることがないのだ。

◎目標の立て方が間違っていると不幸になる

これで、目的と目標の違いは分かってもらえたのではないかと思う。
目的は人生の進むべき方向であり、目標はあくまでも途中で通過するチェックポイントであるわけだ。

だが、世の中の多くの人は目的と目標の違いがよくわかっていない。
そして、目的がわからないまま目標ばかり追いかけて苦しんでいる人が非常にたくさんいるのだ。
次はそのことについて述べていく。

人生の目的というのは、要するに「自分にとって何が大事であるか?」を端的に表したものだ。
「何に価値があると思っているか?」と言い換えてもいい。

たとえば、私にとっては「心穏やかに生きること」が大事なことであり、価値のあることだ。
だが、私も最初からこのことがわかっていたわけではない。

実際、昔は「瞑想を実践することで超能力に目覚めたい」と思っていたこともあったし、「仕事の能率を上げて社会的に成功したい」と思っていたこともあった。
「心穏やかに生きること」という目的をまだ持っておらず、「超能力に目覚める」とか、「社会的に成功する」とかいった目標だけを立てて瞑想を実践していたわけだ。

これの何が悪いかというと、問題点は大きく分けて二つある。
一つは、目的がないまま目標を追いかけてしまっていると、絶えず飢餓感に苦しむことになるということ。
二つ目は、目標の立て方が外部依存的であるために、他人の都合に振り回され続けるということだ。

以下、一つずつ説明してみる。

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