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自分を受け入れるための二つの方法

どうすれば自分自身をありのままに受け入れられるだろう?

「こんな自分が嫌いだ」と思っている人は世の中に多いはずだ。
中には障害を抱えていたり、仕事がなかったり、引きこもったりしている人もいるかもしれない。

私自身、発達障害で精神疾患を患っているし、過去には失業して生活に困窮したこともあれば、何年間も引きこもって暮らしていたこともあった。
そして、そういう時には、自分のことを受け入れるのがとても難しく感じたものだし、一時は「自殺してしまいたい」とさえ本気で思っていた。

だが、今は「自分も捨てたもんじゃないな」と思えるようになった。
それは、小さな一歩一歩を積み重ねて、自分を肯定する練習を続けてきた結果だ。

今回の記事では、「自分を受け入れるためには何をしたらいいのか」について書いてみたい。
自己否定感が強く、どうしても自分のことが好きになれないという人は、参考にしてみてほしい。


◎人間の脳は「否定」に傾きやすい

そもそも、人間は自分のことを肯定的に見ることが苦手な生物だ。
私たちの脳は「良い部分」より「悪い部分」に気がつきやすくできており、「楽しかった記憶」より「苦しかった記憶」のほうをよく憶えている傾向がある。

こういった認知や記憶の偏りは、心理学でネガティビティバイアスと呼ばれている。
つまり、私たち人間は、もともと「肯定的な側面」よりも「否定的な側面」に意識が向きやすいようにできているのだ。

この傾向は、多かれ少なかれ誰にでもある。
そして、心が弱っている時にはますます顕著になり、自分自身を否定し尽くしてしまうのだ。

「自分はダメだ」
「もっと頑張らないと自分には生きている価値がない」

そんな風に考えて、自分のことを追い詰めていってしまうことはよくある。
「今の自分はダメだ」と考え、自分で自分を否定してしまうのだ。

◎「否定」は勝手に増えるが、「肯定」は育てないと死ぬ

そもそも「自分自身を受け入れる」というのは、「ありのままの自分を肯定する」ということだ。
ただ、それは往々にして難しい。
なぜなら、さっきも書いたように、私たちの脳が肯定よりも否定に傾きやすい習性を持っているからだ。

だから、もしもあなたが自分をありのままに受け入れようと思うなら、重要なことは、この「否定癖」という脳の習性をしっかり自覚することだ。
つまり、「肯定的なものは目に入りにくく、否定的なものはほっておいても意識に上りやすいものだ」と知っておくことが大事なのだ。

突然だが、あなたは野菜を育てたことはあるだろうか?

野菜を育てた経験のある人は知っているだろうが、野菜というのは弱いもので、守ってやらないと簡単に雑草に負けてしまう。
人間がえこひいきして野菜を意識的に育ててやらないと、収穫にはたどり着けないのだ。

肯定的なものというのは、野菜と同じだ。
注意して育ててやらないと、それは死んでしまう。

対して、否定的なものというのは雑草みたいなものだ。
それは強い生命力を持っていて、ほっておいてもどんどん伸びて広がっていく。

野菜を育てる時は適度に草むしりをしてやらないと、辺り一面草だらけになってしまう。
そして、もし雑草が生い茂ってしまったら、その分だけ野菜は根を張れなくなるし、栄養も草に取られてしまうことになる。

そしてそれは、自分自身を受け入れる場合でも同じだ。
つまり、もしも「自分自身を受け入れよう」と思ったら、私たちがするべきことは草むしり(否定を減らすこと)であり、野菜に優先して水と栄養を与えること(肯定を育てること)なのだ。

◎自分を受け入れるための二つのアプローチ

「否定的な見方」というのは雑草みたいなものなので、ほっておいても育つ。
「否定的な見方」に栄養を与えて育てようとする必要はない。
むしろ、それを減らす努力をしないと、頭の中は否定だらけになってしまうだろう。

反対に、「肯定的な見方」は意識して育てる必要がある。
「自分の良いところ」や「楽しかった思い出」というのは、意識して気づこうとしないと見えなくなってしまいやすいからだ。

ということで、自分を受け入れるためにすることは次の二つだ。

  • 「否定的な見方」を弱めること

  • 「肯定的な見方」を育てること

以下、具体的にどうしたらいいかを解説する。

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