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『糖尿病の治し方』5-6 手の平アトピー(2)

ーーー(続き)ーーー

「本当にこう…マインスイーパーのように、日常のどこに
地雷が埋まってるのか分からない状態で、
『手が荒れる→水泡ができる→皮膚がはがれる→手が荒れる』
という負のループを繰り返すのは、痛がゆいし苦しいしで、
なかなか死にたくなるような経験でした」「…はい」
 
「で、私はそんな感じの、周囲から理解をえられない
プチ難民みたいな生活の中で、数年かけて自分のその
アレルギー体質のある体と折り合いをつけるために、
原因と対策を知るために、地道に地雷がどこに埋わって
るかを、ロードマップ作って全部確認する、みたいな
作業を(地雷を踏み倒していくことによって)延々と
一人で繰り返してきたんですね。生きるために」
「なるほど…」
 
「で。 今となっては、もう一通り、地雷を踏み倒したと
いうか、頭の中に『手の平アトピー対応マニュアル』みたい
なのが確立されてしまっていて、もう何か攻略できてしまって
いるんですね」「はい」
 
「だから、『今の私の手の荒れ方は大丈夫だ』ということが
分かるんです。『これは大丈夫な方の荒れ方だ』と」
 
私はその後もO合先生に、私の『手の平アトピー対応マニュ
アル』について、(かなりはしょってだけれど)説明した。
(油に直で触れないとか、皮膚の消耗量を最小化するとか…)
 
このノウハウは本当に細かい。 『重複するバフ魔法をかけ
まくって、気がつけば勝てなかった敵を(ギリギリで)無害化
する』みたいな方法なんだけど。
 
「認識の問題。 認識『が』問題」と当時の私はよくいって
いた。
 
手の平アトピーアレルギーを敵と観るのではなく、自軍内の
(実は有益な情報をもたらす)クレーマーと認識して、まるっと
丸めこむ(?)ような感じなんだけれども。(この説明では
分かりませんね…)
 
まあとにかく、説明しだすと無限に長くなるので、ここは
はしょるとして、皮膚科をススメるO合先生に、
「しばらく様子を見させてください」と納得してもらったの
だった。
 
O合先生は後に、私のこの手の平アトピー全般の対応方法を、
『東洋医学的対応』というようになった。(私もそう思う)
 
病院の西洋医学は基本的に対症療法で、外科手術やインスリン
注射など、得意な面もある反面で、症状を根治できなかったりと
苦手な面もあり、万能ではない。(とても有効な面も多々あるん
だが。 私、命救われてるし…)
 
私の東洋医学的知識、ノウハウは、もしかしたら西洋医学の
苦手な面を補うものなのかもしれない。
 
「西洋医学、東洋医学、両輪含めて対応していけば良いのでは
ないのでしょうか」と、いつだったかの手紙で、私はO合先生に
伝えた気がする。(うろ覚え)
 
この手の平アトピーに対するノウハウが、びっくりするくらいに
糖尿病に対しても有効であると後になって気づくのだが。
 
人生万事塞翁が馬。 何が転んで出るか分からないものなのである。
(話長げええええええーーーーーー)

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