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平和主義の悲劇

私は暴力とは、「誰かの尊厳のために他者の尊厳を踏みいじる行為」だと思います。
誰かのためであれ、自分のためであれ、みんな誰だって暴力反対だろうし、暴力を肯定してしまえば野蛮な世界が出来上がってしまいます。
しかし極端な平和主義もそれもそれで惨劇を招いてしまいます。

平和主義を否定するわけではありませんが、戦後の国というのは、極端な平和主義者の誕生により自衛隊の存在すら否定されてきたようです。
それはつまり国が国民を守る機能がしていないということです。
それでは国は完全な無防備な状態になり、そこに攻め入られたらと思と、さらなる人が犠牲になるということです。

相手のことも尊重し、自分のことも尊重するのは素晴らしいことですし暴力は基本的に反対ですが、「誰かの尊厳を踏みいじらないと、自分の尊厳すら守れない」と思い知らされます。

戦争はやってはいけないことです。
でも戦争するか、しないか、と迫られたとき。
戦争しても多くの人が犠牲になるし、戦争を放棄し相手の事を尊重してしまうと、完全な無抵抗な状態になり攻め入れられてしまう。

暴力はしても、しないと決めても。
暴力によって多くの人が犠牲になるか、暴力を振るわれた時に無抵抗になってやられ放題になるか、なんて決められない。

暴力は暴力によって制するしかないのか..
悩ましい。

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