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アキのエッセイNo.53ー引きこもりの家族に対する支援③

1.クラフト療法を中断しました

こんにちは、アキです。

No.50の記事で、引きこもる対象者に対し家族が行うべき接し方を学ぶ

「クラフト療法」というものを実践し

それに対する疑問や不信について書きましたが

つい先日、クラフト療法の終了を相談員の方にお願いし

きっぱりとその組織と縁を切りました


以前から、マニュアルを押しつけるようなやり方や

ゴールを設定せず、先行きが見えない状態で行うやり方に対し

とても不信感があったのですが

試しに

「家庭訪問にて当人の様子を伺うという方法は取れないか?」

「会員でなければ訪問は出来ないのか?」

など、メールで質問したところ

会員、非会員について言及することはせず

「本人の同意は必須である」ことを

警告文を添えて送りつけてきました。


本人の同意が必要なことは重々承知していますし

質問には答えていない上に

警告文までよこしてきたことが

大分腹が立ちまして

「クラフトを終了したい」こと

先行きが見えない、やり方がマニュアル的すぎて当人に合っていないような感じがする、これ以上進めることは不可能であることなど

クラフト、というよりその相談員の方への不信感

メール文が不愉快だったことをメールにて書いて送信しました(警告文が失礼極まりなかったのもありますが、何より「質問にきちんと答えない」という態度に怒りが湧きました)。


返信が来ましたが、その内容は

淡々と短い文章で「クラフトを終了します」と書いてあるだけで

謝罪の言葉もありませんでした


「あ、この人と縁を切って良かった」と

本当に思います。

普通、相手を不愉快にさせたら

どんなに自分が正しいと思っても

真っ先に謝罪するのが礼儀ですよね。


2.市の「引きこもり相談」に電話し、相談を依頼

クラフト療法を中止する前から

他の宛てを探していまして

役所の保健センターにて「引きこもり相談をしているところはないか?」

尋ねたところ

市で運営されている「引きこもり相談センター」にて

相談を受け付けており

来所し、面談にて相談を受け付けた際

内容によっては「訪問」も実施していただけると聞きました。


なぜ「訪問」にこだわるのかと言うと

兄の実生活場面を見て

きちんとアセスメント(評価)をした上で

アプローチ(接し方など)や今後の方針のアドバイスをいただきたいのと

来所よりも訪問の方が

当人(兄)は同意しやすいのでは?(行くことを面倒くさがると思われるため)

と、考えたからです。


市の引きこもり相談センターに電話し

兄のことについて色々と話しましたが

きちんと聞いてくれた感じがしました


ただ、会ってみなくては

どこまで見て、話を聞いてくれるか

また

相手のサポートの質も分かりません。

とりあえず

4月の上旬に

私の父が来所し、面談することになりました

私は4月から転職するため、その予約の日は勤務日であるため

父に代理をお願いしました(4月から父は退職していおり、フリーなため、代理をお願いしました)。


市の運営する引きこもり相談センターさんが

どこまで働きかけてくれるか?

兄がサポートに同意し

何らかの変化が得られるか?

今後の展開に

期待したいところです。


3.兄を食事に誘うのも一苦労

兄はもともとマイペースで

自己中心的なところが強い性格です。

とにかく

やりたいこと中心で行動するため

家族の指示やお願いに耳を傾けることは

めったにありません。

「物を取って」、「電気を消して」など

小さな頼み事は引き受けます

「家事を手伝って」と言っても

聞きません


食事が出来て

「ご飯だよ!」と食事を誘導しても

目の前のゲームや読書に没頭して

なかなか動きません。


No.50の記事にも書きましたが

適応行動(食事を家族と一緒に取る)を促すために

①マッサージ(リハビリの被検体)をし

それでも動かなければ

②雑談によって気持ちを和ませて

15分~30分かけて食事に誘導します。


食事に誘導するのに苦労する度に思います。

発達障害の傾向があるにしても

どうしてここまで自制心がないのだろうか?


兄の人格は否定するつもりはありませんが

親(特に母親)が

兄の普通の子供とは違う異常に気付いていたというのに

放置したことが大きいと思います。


兄はADHDの傾向があると診断を受けていますが

小さい頃からその兆候はありました。

それは親も気付いていましたが

それほど深刻には捉えていなかったらしく

「療育をしよう!」という気持ちは抱けなかったようで

仕事(中学校教師)を優先して

放置してしまったのです。


その結果が

引きこもりです。


今更、親を責めてもどうしようもありませんが

今、きちんと兄と

家族みんなで向き合わなければ

どうしようもならない。

今まで必要だったサポートを

今、するしかない!

私はそう考えています。


父は割と兄について関心を抱いてくれて

きちんと考えてくれるので

協力は得られやすいですが


母は根っからの仕事人間で

兄に対する理解は「皆無」です。


兄が一番欲しているのは母親からの愛と承認であるのに
対象である母が一番の不理解者であるのが本当に悲しいです。


私は妹として

兄の話、訴えを聞き

食事が出来たら

入念に誘うことくらいしか出来ません。


クラフト療法をやっていて

どうして思うような変化がなかったかといえば

私、個人だけが取り組んでいたから
つまり、一人相撲を取っていたからなのですよね。


ですから

上手く家族を巻き込みながら
兄に対してアプローチをかけていきたいと思います。

その一歩として

父に引きこもり相談センターさんのところへ来所してもらうことは

いい機会だと思います。

家族で兄の状態や気持ち、必要な対応、今後の方針について

きちんと理解し、情報を共有することが必要だということを

クラフト療法の中断を通して気付きました。


お読み下さり

ありがとうございます。
























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