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アキのエッセイNo.52ー私が考える作業活動のポイント!

1.作業活動とは?

こんにちは、アキです。

作業療法は

機能訓練やADL(生活動作)訓練のみならず

「作業活動」を行うこともあります。

作業活動には

陶芸、機織り、絵画、貼り絵、切り絵、手芸、刺し子、編み物

などなど

様々な種類があります(これはほんの一例です)。


2.作業活動の目的

作業活動を通し

・手の機能を訓練する(手指の巧緻性、ピンチ力、握力、把持能力向上など)

・目と手の協調性を訓練する

・注意力や認知機能を向上させる

・座位(または立位)の耐久性を向上させる

・趣味活動や、それに類似した活動を通して生きがいを持ってもらう

・他患者と協調して行う作業であれば、他者交流の場を作る

など

他にもあると思いますが

上記のような目的を持って行います。


3.私が実践した作業活動を通して気付いたポイント

最近はやっていませんが

以前

100均で購入した

「ビーズアクセサリー」や

「毛糸deリリアン」という編み物を

実践して

それらの活動を通して気付いたポイントをメモしていたので

記事にしてまとめることにしました。


以下にポイントを挙げます。

①キットは値段が高くてもいいから、作業が分かりやすいものを購入する。
→100円均一のものはレベル高すぎて駄目

②説明書を提示する際、矢印や丸など、図示して視覚情報を適度に使って、注目する対象を明確化する。
→指示文の重要な箇所に線を引く、一動作を終えるごとに対象の図を丸で囲むなど

③失敗することを想定して対処する。

材料を多めに用意する

失敗を予測して対処法を練る

→必要に応じて作業方法や内容を一部変更するなど、フォローする

想定通りにいかない場合、その原因を探る

④対象者の特性、症状、残像機能を理解し、それに応じたサポートをする
⑤初めて体験する場合、単純なパターンの繰り返しが多いものがいいかもしれない。
⑥作業中の姿勢に注意する

無理な姿勢をしていないか?

→作業中、終了時に辛くないか聞いて、辛いならばストレッチや筋のリラクゼーションをする


⑦作業のつまずき、失敗から、ADL状況やリスクをイメージする。
⑧完成図をどの程度イメージできているか確認する。
理解力を確認した上で、能力に応じた範囲で、できる工程をやってもらう
→一度に多くの情報を与えて暗記させようとせず、工程を区切り、パターンを学習してもらう

⑨その作業に必要な工程、スキルをこちらが知っておくことが重要。
→どの工程をやってもらい、どこで介助を必要とするか?

⑩図はあったほうがいい。
→どの手順でやるか、初めから完成までの図を描くといい。またセラピストが実際にやってみる。

⑪計画してから作る!→おおよその設計図、手法を作成する
※成り行きに任せるのはある程度熟練してから

⑫認識しやすい物品を使う→色、太さなどを工夫する
⑬対象者のリスク管理能力を把握する。

→必要に応じて刃物など危険物は使用させない


4.最後に

ちなみに

ビーズアクセサリーでは指輪

編み物ではペットボトルホルダーを作りました。


まだまだポイントは出てくるかもしれませんが

私が体験して気付けたポイントを列挙してみました。


作業活動を導入するにしても

まず、色んな作業を知っていなければ

その対象者様のレベルや嗜好に合った作業を選択することは出来ません。

ですから

もっと色んな作業を体験し

知っていきたいです!


作業活動についての記事は以上になります。

お読み下さり

ありがとうございました。







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