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言葉の花束ーアキの詩集No.71


1.「十五夜の夜、姫の地球に寄せる想い」

十五夜の月

こうこうと光る
満月を
下界の私達人間が
眺めているならば

かつて
月に帰って行った
あの
竹取物語の姫も

月から地球を
眺めているのかもしれない

羽衣を着せられて
記憶を消されていても

きっと
地球を見ては
胸が熱くなり

涙が
頬を伝っているのではと
思ってしまう

それは
魂に思い出が
刻まれているから

穢れた地球と
天人達は言っていても

姫の心の中では
今も
おじいさんとおばあさんと
過ごした日々が
美しく輝いていて
残っている

そこに
穢れなんて
存在しない

その思い出の在りかと
なっているかの地

あの青い星に
行ってみたい

帰りたい

そう思って
いるのかもしれない



2.「猫ボール」

まん丸く
丸まって

電気の光が
眩しいから

両手で
顔を隠して
眠る猫

すやすや
寝息を立てて

和やかな
寝姿

名付けて
猫ボール

これを見て
きゅんと
癒されない人がいたら

その人は
どうかしている



3.「満たされない心」

満たされていない

人との関わりに
飢えている気がする

リアルな関わりが
欲しいというより

自分の投げかけた言葉に対して
反応を返して欲しい

ちゃんと
言葉のキャッチボールを
して欲しいだけ

相手に期待し過ぎては
いけない

相手への思いやりを
忘れるな

とか
人への気遣いとか
自分への戒めとか

みんな
自分の心を抑圧している

心が通い合う実感

自分の気持ちや考えが
受け入れられている
証明が欲しくなる

相手なんて
コントロール出来ないよ

わがまま言うなよ

そんな理屈で
自分の心は
満たされない

幼少期は特に
周りから受け入れられなくて
孤立していた

おそらく
そのトラウマが
癒えていないから

受け入れられているという
実感を渇望している

不安定な
私の心

まずは
自分が理屈抜きに
受け入れたい



4.「傍にいたい、そういう関係」

父、兄、私
みんなそれぞれ
別のことをしている

でも
同じ部屋で
同じ空間にいる

同じ事をやりたい
そういうわけじゃないけれど

何となく
近くにいたい
寄り添いたい

そういう
関係

そういう人が
身近にいて

傍にいたいときに
寄り添い合える

そんな人がいるのは
とても幸せだよね



5.「程よく刺激的に」

自分と
向き合いすぎても

かえって
自分の中の負を
助長するだけ

自分は
そんなに
強くはない

いくらでも
どんな苦難も
耐えられる訳ではない

そんなに
気張らないで

少し
気持ちを楽にして

気持ち良く
呼吸しよう

ストレスフルも
良くないし

ストレスが無さすぎても
楽しくない

現状維持にとどまって
変化がない

変化がなければ
成長もない

程よく刺激的な
日々を送り

色んなことを
味わい尽くして
生きていこう



6.「感情軸と理性軸」

人の気持ちが
分かるから
寄り添える

確かに
そうだけれど

同情し過ぎて
流されれば
自分を見失う

分かる

強みでもあり
弱みでもある

分かるは
ある意味では
感情軸かもしれない

程よく
分かりつつ

深く
触れていくにしても

距離を取り
客観視を忘れない

理性軸で
人に関わること

それが
大事かもしれない



7.「寂しがり屋の妖怪」

いつも絵ばかり描いている
不思議ちゃん

好きなものを
好きなだけ描いていた

何を描いているの?

覗いて見れば
鬼や
天狗の子とか

ギョッとするようなものを
楽しげに描いていた

そう
この子は
妖怪の絵が好き

他にも
オオカミとか
刀とか

いっぷう
変わったものが
好きな子だった

何で
そんなに
好きなの?

聞いてみても
「好きだから」としか
言い様がない

でも
今なら
何で書き続けていたのか
分かるよ

変なものを描けば
それに人が注目して
自分に関心が向くでしょう?

いつも一人だった
その不思議ちゃんは

妖怪を通して
人と関わりたかったんだよね
受け入れられたかったんだよね

ある意味では
不思議ちゃんは
寂しがり屋の妖怪だったよね

でも
大人になった
今は描いていないね

なぜなら
もう
寂しくないから

そんなことしなくても
人と関われるように
なったんだ

もう
すっかり
寂しがり屋の妖怪から
卒業したんだよね

良かったね
もう
独りぼっちじゃないね



8.「生きるのに理由はいらない」

生きる理由を作って
生きていたら

その理由としていた目的が
上手く達成出来なかったとき

絶対
しんどくなるよね

私達は
生きるために
「こうしなさい!」と条件を課せられて
生きているわけじゃない

生きる自由を
与えられている

ならば
とにかく生きよう

生きてみて
やってみたいことがあれば
やる

その繰り返しで
いつの間にか
自分という人間が
どんどん変化して
成長したりする

そんな感じで
良いんじゃないかな



9.「水晶の力」

水晶の
純粋さ

そして
放たれる
輝きは

目に見えない
心の傷を癒し

心の曇りを
晴れ渡らしてくれる

痛み苦しみを
和らげ

喜びを再び
もたらす

浄化と癒しの
パワー

あなた本来の
生きる力を
呼び覚ます

さぁ
魂よ
目覚めなさい

心をクリアにし

心の声に
耳を澄まして

信じる道を
行くのです

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