見出し画像

言葉の花束ーアキの詩集No.66


1.「生きていくほど大切な人が増えていく」

生きていけば
生きていくほど

大切な人が
増えていく

人を嫌いになるのは
簡単だ

些細なことで
一瞬で
嫌いになるものだ

それに対し
人を好きになるのは
私の場合
結構手間がかかる

人に対し
心を開き
信頼を築いていくのには
時間がかかる

昔の私は
嫌いの人が多くて

だからこそ
生きづらくて仕方なかった

でも
今は
嫌いな人は若干いても

そんなことが
気にならないくらい
色んな人を
受け入れられるようになった

色んな人を
受け入れられるようになったのは

自分が
人に受け入れられようになったことで

人を受け入れるとは
どういうことかを
学んだからだ

人を大切にするには
自分がそうされないと
分からないものだ

自分を受け入れることが出来て
少しずつ
色んな人を受け入れられるようになって

いつの間にか
色んな人を
好きになっていた

自分を愛せると
自分の生きる世界と
そこに生きる人々を
愛おしく思えるようになる

その嬉しさといったらない

嫌いになるよりも
人を好きになる方が多くなってからは

大切に思う人が
だんだんと増えてきて

だからこそ
大切にしてほしくて
つい
相手の都合に合わせて
動きたくもなるが

それは度が過ぎると
自分が苦しくなるし
相手のためにも良くないので

適度な距離を取って
お互いのためになる最善の対処を
心がけている

必要と思えば
時に
厳しいことも
私は言うようにしている

本当に
相手を想うならば
嫌われる覚悟も
必要だと思うからだ

自分のしていることが
たとえ自己満足であり
エゴであったとしても

私は
私なりに
自分の出来る尽くし方を
やっていきたい



2.「ささくれ立った心」

疲れて
脳のブレーキが効かなくなると

「お前が悪い」とか
「お前なんか大嫌いだ」とか

自分をなじり
否定してくる言葉が
よく聞こえてくる

私は
心の底で
自分を愛していないのだろうか?

だから
そんな言葉が頭の中で
飛び交うのだろうか?

分からない

でも
確かなのは

自分は
自分に
愛されたいということ

自分を
愛して欲しくて
仕方ないから

自分の
愛を試すようなことを
しているんだろう

だから
私は

「お前が悪い」に対し
「あなたは悪くないよ」と

「お前なんか大嫌いだ」に対し
「あなたが大好きだよ」と

繰り返し
心の芯まで届くように
伝えるようにしている

ささくれ立った
自分の心が

少しでも
丸くなだらかになるように

温かな言葉で
包み込み
癒していきたい



3.「人間関係の醍醐味」

相手が
面白いと感じたことや

相手が
当たり前にように考えていることが

理解出来なかったり
共感できなかったりして

その人と
通じ合うことが出来ないときの
残念な気持ちと言ったらない

その人の
見て感じている世界を
自分の中に反映することで

人とのコミュニケーションって
円滑に図れるものだと思う

完全に反映できなくても
断片的にもそれが出来たら
どんなに喜ばしいか

相手を知ることは
自分の世界を広げることにも通じる

相手と自分の世界を繫げて
お互いの世界を行き来する喜び

それが
人と人が交流することの
醍醐味とも言えるのかなと思う



4.「やりくりについて学びたい」

生きるのに必要なのは

お金や物
でもあるけれど

それは
衣食住を満たすのに
必要最低限あれば良いと
私は思う

一番は
少ししかお金や物がなくても

やりくりが出来るような
知識と経験が
必要なのでは?と
私は考える

やりくりを実践するには
まずは
やりくりをする経験が必要だ

私は
家族にも
お金や物にも恵まれているためか

いざ
やりくりを実践しようにも
どうしても家族やお金、物に対して
甘えてしまうところがあって
上手くいかない

やはり
物やお金が有り余っていると
依存してしまう傾向がある

だからこそ
やりくりのスキルを上げるために
依存を絶つ必要がある

つまり
生活の不便を経験すると言うことだ

だから
一人暮らしを経験してみたいと
思っている

また
ネットで
節約術について色々記載されているが

一番有効なのは
やりくりを実践している人に
教えてもらうことだと思う

身近にそういう人は
残念ながら見当たらないけれど

将来
嫁に行くならば

やりくりを実践している男性に嫁ぐか
夫となる人の母である
お姑さんなどが
そういう人であれば良いなと思う

お姑さんに色々干渉されたくない
そういう女性が多いと思うけれど

私はむしろ
生活の知恵を
どんどんお姑さんから吸収したい

だから
同居も大歓迎だ

色んな人を先生にして
自分を成長させられる環境を選んで

なりたい自分を目指して
頑張っていきたい



5.「香るマスク」

一日の終わりに
私は決まって
お香を焚く

白檀という
甘くまろやかな香り

お香の煙が
机の上に置いていたマスクに
染みついて

翌日
そのマスクをつけて歩けば

マスクから
ほのかに
白檀が香る

蒸し暑い外を出歩くのは
正直
かったるいが

香るマスクをつければ
たちまち
気分が爽快になる

長時間労働を終えた後の
帰宅時の運転も

香るマスクのおかげで
上機嫌でいられる

良い香りのするものは
生きる力を与えてくれる

この暑い夏も
香るマスクのおかげで
何とか乗り切れそうだ



6.「お香の煙の糸」

甘くまろやかな
香りのする
お香の煙を

紡いで糸にして
機を織ったら

どんなに香しい
布が出来るだろうか

でも
煙はすぐに
透けて見えなくなるから

その布も
目に見えない布となるのだろうね

お香の煙で織った布は
きっと
天女の羽衣かなんかに
なるんじゃないかしら?

香り豊かな
天女の羽衣なんて
素敵だわね



7.「家族に対して物申す」

毎日
夕食を作っている

楽しいから
やっているけれど

それが
いつの間にか
当たり前になっていないか?

両親は
何も告げずに外出し

帰ってきたのは
夜の8時

電話で
夕食を頼むと
連絡をしてきたのが
夜の7時

その時には
既に私は
夕食を作って
食べていた

我が家は
家族という名の
集まりであり

そこには 
きちんとしたルールもないし

家族一人一人に対する
気遣いも
礼儀もない

そんな感じがする

家族だって
れっきとした社会であり

報告連絡相談も
あって然るべき

当たり前のように
夕食作りを任せ

好き勝手に行動する
両親の神経が信じられない

身内と言えど
親しき仲にも礼儀あり

それを
それとなく伝えても

親戚付き合いやら
家の建て替えのための
借家の荷造りやらで

気持ちに余裕野ない母には
この思いが通じない

家族だからこその
甘えと我慢

いっそのこと
早いこと
独り暮らししてしまおうか?

お金が貯まったら
家を出て
家族と距離を置いてみたい

それにしても
4月から今の8月になっても
母の片付けが
終わらない

何を片付けているんだ?

間違いなく
非効率なやり方をしている

私も手伝って
余計な片付けを
終結させた方が良いかもしれない



8.「理想の母ではないけれど」

仕事があるのに
寝坊してしまい

あわてて
起きると

いつもなら
午前は遅くまで寝ている母が
起きてきて

私が寝過ごしたと知るや
朝食を用意してくれた

母は
自分勝手で
家庭を省みない

退職する前の母に対して
そんな印象を抱いていた

今も

家の建て替えに
一生懸命になるより
家族一人一人を
よく見てほしい

父に対して
乱暴な口調は
やめてほしい

なんて
色々と母に対して
不満ばかり抱いている

私の理想とは
かなりかけ離れた
母親だけれど

母なりに
不器用な優しさを
こうして示している

母なりに
娘である私や
家族を想っているんだ

そう
気付くと

何だか
許せなかった
色んなことが
どうでもよくなりそうになって

朝ごはんの味が
いつもより
美味しいと感じた

理想の母ではないけれど

やっぱり私の母は
この人しか
考えられないや

何て
思ってしまった



9.「Gとの戦いと私の願い」

我が家では
茶色いGが大量発生

原因は
間違いなくキッチン

だって
臭いし汚い

それを
ずっと放置

使っていない
調理器具も調味料も
そのままだし

そりゃ
繁殖するよね

対策を調べたら
はやり一番は掃除が良いらしい

なので
休日を利用して
午前中いっぱいは
キッチンの掃除に取りかかった

そうしたら
出てくる出てくる

特に台所の引き出しに
うじゃうじゃと

これ
いつ買った調味料だ?

何この漬物!
めっちゃ
発酵してる!

多分
ばあちゃんが漬けたやつだ
だとしたら
相当年数が経っている

色々
つっこみ入れながらも
作業を進めて

3時間以上かけて
やっと片付けた!

頑張ったね自分

Gと戦った自分を
褒めてあげたい

そして
さらばGよ

二度と出てくるなよ

ちなみに
キッチン掃除に踏み切った理由は
たんにGを駆除したいからだけではなくて

調べたところ

スピリチュアル的に
Gの大量発生

特に茶色いやつは

家に
負のエネルギーが充満していたり

家族の心理的状態が
不調であるという

ネガティブな暗示が
あるみたいで

それだけ
家族の状態が
良くないんだと分かったからだ

と言うより
何となく感じていた

母の
ワーカーホリック気質は相変わらずで
家の建て替えのために奔走しては
奔走しすぎて
心身ともに負荷をかけすぎているし

父は
右肩や右手
股関節や腰に不調があるし

兄は
引きこもりニートだし

これで
何も起きない方が
おかしい

家族のみんなが
何かしらの不調を抱えている

ある意味では
機能不全家族だ

だからこそ
家族の状態を
良くすることは出来ないかと

願いを込めながら
そう願いを込めたら
掃除と駆除をした

どうか
私の願いが通じて欲しい

Gがこの家から
いなくなること

それもそうだけど
一番は

家族のみんなの状態が
良くなって

家族のバランスが
整うこと

家族みんなが
幸せに生きられること

それが私の
願いなのよ



10.「獣の性と人の性」

戦争はいけない

人と人が
殺し合うのは
悪いことだ

人の痛みを
知りなさい

そんなこと
頭では分かっていても

漫画やアニメ
映画で繰り広げられる
戦闘シーンを眺めて

面白いとか
格好良いとか
思ってしまう

人間の心理って
何だろう?

闘争本能という
ものだろうか?

誰の心にも
戦いを求め楽しむ
獣の性があるのだろう

それを制御するのが
人の痛みを知り
戦いを避ける
人の性なのだろう

人である限り
どちらか一方の性を取ることは
出来ないのかもしれない

映画や漫画の
戦闘シーンを楽しみ
非日常のスリルを疑似体験することで

獣の性の
欲求を満たしているのだろう

それで済めば良いが

そんな疑似体験では
コントロール出来ず

人の性の制御力を
超えてしまったときに

戦争という
愚行が起きてしまう

人の知能は高いため

どんな愚行も
屁理屈で
肯定してしまう

戦争は
正しい

それは
獣の性で見た
答えだ

国の利益のため
己の国民の身の安全を保証するために
他国を進撃する

一面的に見れば
正しいのかもしれない

けれども
人の命を奪い
何もかも破壊していくその所業は

獣の性で見れば
正解であっても

人の性で見れば
不正解だ

人であるならば
人の性で
見なければいけないだろう

人は
獣から進化して
文明を築いてきた

ただ
心まで
進化しきれているだろうか?

技術ばかり発展させて
心が追いつかないために
未だに人は
暴力に頼っている

暴力を手放し
人の性でもって
世界を平和に導いていくことが出来るのは
いつになるだろうか?

人の性で
自分を律し
世界を導いていこうと
生きていく人達が

少しでも
増えていくことを願う

そして私も
その一員でいたい



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?