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言葉の花束ーアキの詩集No.64


1.「アゲハとヒグラシ」

午後の
曇り空

家の中から
窓を覗けば

黄色の
アゲハチョウが

ひらひら
羽ばたき
どこかへと向かう

待って
私もそこへ連れて行ってと

家の外へと
飛び出す私

さっきの
アゲハは
どこかへと消えた

独りぼっちの

そんな私を
蝉時雨がやんわりと
包み込んでくれる

ミンミン
ジージー

その中で
カナカナと
遠くの方から聞こえてくる

ヒグラシの鳴く声は
今年初めて聞いた

あなたは
どこにいるの?

ヒグラシに尋ねても
ただ
カナカナと鳴くばかり

結局私は
一人なのか

一人だとしても
たまに姿を見せたり

遠くから声を聞かせ
見守ってくれていたり

何だかんだと
私を思ってくれているのかな?

いずれにせよ
誰かにもたれかかるよりも

自分の足で
立って歩けということだよね

アゲハが示す方向ではなく
自分が道を見出して
歩いて行くこと

そして
ヒグラシの声ではなく
自分の内なる声に耳を傾けて
自分のやりたいことをどんどん
挑戦していくこと

それが大事だよね

疲れたときは
自然の美しさに触れ

アゲハやヒグラシに
また
会いに行きたいな

小雨が降り出した
そろそろ家に
入ろう



2.「同志」

精神保健福祉士を目指して
もっか勉強中の私

事務長も
社会福祉士などの
資格取得を目指して
勉強しているそうだ

話を聞いていると
事務長も
勉強や
色々チャレンジすることが
大好きらしい

頑張っていることや
大切にしていることが
共通している人がいると分かると
とても嬉しい

通じるものがあって
話が合うし

お互いの存在が
励みになる

会社の長と労働者という
立場だけれど

理解し合える仲間
同志と思って

慕っていきたいと
思った



3.「疲れた体に運動が効く!」

体を動かすって
素晴らしい

疲れた体に
休息をと言うけれど

疲れているからこそ
有酸素運動とか
疲れを取るためのストレッチが
効くらしい

本当かよ?
そう
疑いながら
運動してみたら

あれ
不思議

あちこち
硬くなっていた体が
ほぐれていき

苦しみが伴う
痛みと疲れで
いっぱいだったのに

運動後は
心地の良い疲れで
満たされている

疲れているからこそ
体を動かして
調子を整えていく
必要があるんだ

目から鱗の事実

沢山働いて
頑張ったからこそ

嫌な疲れではなく
心地の良い疲れを感じて

安心感に包まれて
休息して欲しいな

そう
願いを込めて

運動習慣を
作っていきたい



4.「父と娘の時間」

今日は
休日だったものだから

父と娘で
買い物デート

今晩は
ウナギがいいよ

ウナギは
お母さん
嫌いじゃなかったっけ?

嫌なら
食べなきゃいいんだよ

…(笑)

なんて
他愛もない会話の
一つ一つが
愛おしい

以前は
毎日
夕食の準備を一緒に
やっていたのに

いつの間にか
ワンオペで
私が夕食を作っている

何をしているかと言えば
寝ている

退職した当初は
毎日
ご飯やら
庭の手入れやら
色々張り切ってやっていたのに

腰や
右肩右手を痛めて

次第に
色んな事が億劫になったのか
だんだんと
何かをすることが減ってきた

父が
どんどん年老いていく

もっと
お料理デートだって
したいのに

身体がもたないならば
仕方ないのだろうか?

やはり
年には敵わない

だからこそ
一緒に過ごせる
時間の一つ一つを
大切にしていきたい

父と過ごす
全ての時間が
親子デートだから



5.「貴方に突き飛ばされたい」

私の傍を
通り過ぎていく貴方を見つめ
私はきゅんとする

それを
繰り返すだけで
良かった

はずなのに

今日
仕事中に
急ぎ足で駆けていく貴方が

ふと
私とぶつかりそうになって

貴方は
気を遣って
避けてくれたわね

「ごめんね~」と言いながら
通り過ぎていく貴方を見て

私は
「あぁ
惜しいな」と
思ってしまった

だって
貴方がそんな気を遣わずに
その勢いのまま
私とぶつかってくれた方が
ずっと嬉しかったもの

貴方に突き飛ばされ
私の心臓に
ときめきが
ダイレクトアタック

ずっきゅんと
胸を打ち抜く
貴方へのときめき

それをイメージするだけで
私は
もう
たまらない

あぁ
貴方になら
突き飛ばされてもいい

むしろ
突き飛ばして

そして
私の心臓を
打ち抜いて欲しいわ

そんな気も知らず
なんで
避けるのよ?

貴方のその
鈍感さ

ホント
憎らしいわ

いっそ
私からぶつかってみようかしら?

その時は
覚悟してよね



6.最後に

5.の詩について

私の勤める老健施設(私は清掃パートをしています)の

リハ科の科長(既婚者)を

アイドル的な視点でずっとお慕いしているのですが


今日

リハ科の科長さんとぶつかりそうになって

ならなかったという悔しさを詩にしました♪


ちょっと

変態ですよね(笑)。


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)



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