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言葉の花束ーアキの詩集No.45


1.「お天気さんは気分屋」


春うららと
思いきや

急に
冬の寒さが
逆戻り

どんどん
暖かくなっていくものだと
思わせておいて

何なのよ
その気まぐれは?

もっと暖かくなることを見こして
休みの間に
冬物の服を一気に
片付けたのに

また
出すことに
なったじゃないの!

ホント
お天気さんは
気分屋だ

春ならば
春らしく
温かな気候のままでいてくれた方が
楽なのに

そうやって
時々
ひねくれたようなことをする

急な
気候の変動は
体調をおかしくさせるから

悪戯はもう
止めて欲しいな

聞いている?
お天気さん

急に
呼び出された冬も
あなたの悪戯に付き合わされて
困っているのよ

私だけでなくみんな
春の気分で
るんるんで過ごしていたのに

そんな
水を差すようなことをするんだから

私達の
あわてふためく様子を見て
そんなに面白いのかしら?

ホント
天気さんは
困ったちゃんだ

付き合わされる
私達の身にもなりなさいよ

お願いだから
悪戯は今日までにしてね

明日からは
ほっこりと
暖まるような気候に
戻してちょうだいね



2.「父と猫」


玄関を開ければ
必ずダッシュしてくる
うちの猫

隙を見て
脱走を図る
悪い猫だ

今日も
父が
雨戸を閉めに行っている隙に

ちりちりちりと
鈴を鳴らしながら
駆けていったなと思いきや

父の
「こらー!」という声が
外から聞こえてくる

あぁ
またやられたね
お父さん

暫くして
猫を抱っこしながら
家の中に入ってきた父

「困ったものだ」と
言いながらも
父は
顔がにこにこしている

本当に
迷惑しているならば
出られないように
部屋の中に閉じ込めてから
雨戸を閉めに行けば良いのに

それをしないで
わざわざ脱走されているんだから

父の間が抜けている
だけかもしれないけれど

本当は
脱走されては
追いかけるのが楽しくて
仕方が無いのだろうと
私は思う

愛猫に
困らされたい

そんな父の本音が
見えてしまった
今日の夜だった



3.「人生という布」


一日の終わりに

ふと
今日であった人々や
今まで出会った人々の顔が
脳裏に浮かぶ

人は
生まれてから
死ぬまでに

どれだけの人々と出会い
そして
別れていくんだろう?

昔、お世話になった
あの人は

元気だろうか?
何をしているだろうか?

そうやって
今は疎遠になった人の安否を
気にすることもあれば

最近出会った
あの人とは
今後
どのような関わりを持っていくのだろう?

というように
今、結んでいる縁が
どのように展開していくか
思いを馳せる


関わっている人も
いつか
思い出の中の人になるのだろうか?

縁という糸で
出逢いと別れを繰り返すことで
糸を編み込み
人生という布を織りなしていく

そして
人生が終わり
その布の仕上がりを見たとき
私はどう感じるだろう?

思いもよらない出来事で
関係という糸が
途切れることもあったり

良い関係のまま
今も続いている関係もあったり

色んな糸が
今の私の人生という布を
織りなしている

その布の仕上がりが
素敵なのかどうかは

この世を去ってからでないと
一望することは出来ないだろう

たとえ不格好でも
「あぁ、これで良い」と
満足のいくような
そういう織り方をしていきたい



4.「誰かを頼る勇気」


誰かを頼ることは
悪いことでは無いよ

一人で頑張って
辛いならば

誰かに
ヘルプを出して良い

誰にも気付かれずに
ただ耐えるなんて
悲しすぎるでしょ?

誰かに寄りかかって
すがるような生き方は
確かに恥ずかしい

でもね

依存ではなく
純粋に相手を信頼して
助けを求めれば

相手も自分も
苦しめなくて済むよ

信頼するのが怖い
そう思うかも知れないけれど

少しずつ
心を開いてみて

差し伸べられた手を握るのは
あなただから

まず
あなたがその手を
握ろうとする
勇気を持って欲しい



5.「魅力的な人」


あの人の
ちょっとドジで
間が抜けているところが
好き

自分のドジを
笑って茶化すところが
好き

あの人の仕草
笑うところ
みんな好き

魅力的な人って
完璧でなくて

隙があるけれど
その隙を隠さないで

それすら笑いとか
自分の魅力に変えてしまう

そんな人のことを
言うのかしらね



6.「夢で見た雪」


夢での話だけれど

私は我が家の食卓にいて

突然
家なのに
天井から雪が降ってきて

一面を
夢の結晶だらけにした

その結晶の
美しさは
私を虜にして

今でも
私の心の中で

溶けずに
残っている



7.「もう、一人で頑張らなくて良い」


近所にある神社の神様に
「どうかお助け下さい」と
思いを送ったら

ふと気付けば
体がぽわっと温かくなって
優しくクリアなエネルギーに
満ちあふれていた

おそらく
願いが届いたのだろう

この感覚は
以前も度々感じていた

疲れて
息苦しくなると

なぜか突然
優しく温かなエネルギーに
包み込まれるような感覚を
感じることがあった

その送り主が
ようやく分かった気がした

ということは
私を気にかけて
何度も助けてくれていたことになる

私は
何も返していない

それでも
こうして力を貸してくれている

これを
無償の愛というのだろうか

仕事帰りに
お礼を言うために
神社に立ち寄ると

ピンと空気が張り詰め
風がびゅうっと吹いて

ここにいるよと
私に伝えているようだった

私は今まで
自分の力で何でも
解決しなければならないと
感じていたところがある

自分で果たすべきことは
まずは自分で対処する

それは
もっともなんだろうけれど

どこまでが自分の課題で
自分はどこまで出来るのか見極めて
努力の境界線を引かなければならないと
最近気付いた

その境界線を越える努力は
捨てるべき
不必要な努力だ

それを捨てれば
もっと
心軽やかに生きられる

それは決して
怠けではない

生きる権利と
生きる自由だ

その権利と自由は
主張して良い

誰かの力を借りることに
罪悪感を持たなくて良い

依存ではなく
信頼を持って
誰かを頼ることで

自分は幾分か
救われると思う

困ったときの神頼みなんて
格好が悪いと感じていたけれど

この方は信頼出来る方だと
雰囲気で感じ取れたから

感謝の想いを伝えつつ
これからも
力をお借りしたいと思う

もう
自分一人で
頑張らなくて良いと
自分にサインを送りたい



8.最後に(詩の解説)


1.の詩

春爛漫と暖かな日が続いていたのに

急に寒くなった日の愚痴を綴りました。


2.の詩

父と

愛猫のシマとのやり取りについて

思ったことを綴りました。


3.の詩

縁を糸

人生を布にたとえて

詩を綴ってみました。


4.の詩

自分一人で頑張りすぎてしまう

自分に対するメッセージを綴りました。


5.の詩

私の好きな人について綴りました。
奥さんがいらっしゃる方ですが
恋愛的な好きをこえて
人として魅力溢れる方なので
ひそかに慕っています。


6.の詩

最近見た夢について書いた詩です。

不思議と嫌な感じがしなかったので
良いことが起こる兆しと思いたいです。


7.の詩

スピリチュアルな体験を通じて得た教訓について

綴りました。


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)/



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