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ウミネコ文庫「童話集」【挿絵 ③】

①②と続いてきた挿絵紹介も今回で三回目となります。

挿絵 ① ウミネコ文庫編集長 Nyaajima Hikaru(ぼんらじ)さん

挿絵 ② Marmaladeさん

三作品も挿絵を担当することができてねじりは幸せ者です。
本当にありがとうございます!

そして今回は 月山六太さん(ロッタちゃん)の挿絵について
ご紹介させていただきたいと思います。

ロッタちゃんの童話作品はこちら。

沢山のキャラクターが出てくるのが魅力の一つであるこちら作品は
お姫さまや森の仲間たち、そして魔法使いに王子さまなど
とても賑やかで楽しいお話です。
ただし、楽しいだけでは終わらないのがこの物語の面白いところ。

こちらの作品では二枚の挿絵を描かせていただきました。
編集長のご提案により一枚は縦、もう一枚は横で描いております。
普段どうしても横書きばかりになってしまうので
今回縦書きで描くことができて本当によかったです。
縦の良さを色々と考えることができるきっかけとなりました。


一枚目

「裏表なしのおもてなしだー!」( by 作品より )

今回は登場するキャラクターをできるだけ沢山描こうと決めていました。
それは、物語の中で特に注目すべきポイントだと思ったからです。

真っ暗森のお姫さまは、私たちがよく知っている「お姫さま」とは
ちょっと違います。でもそこがとっても魅力的。
そんなお姫さまに魅了された魔法使いと王子さまもいい味で。
もちろん、お姫さまを支えるかっこいいオオカミ男ロイもお忘れなく~!

場面についてもう少し詳しく!
・後半部分にある真っ暗森に響き渡る「イカしたロック」の場面を表現。
(それぞれ担当のベースエレキスタンドマイクも!)
・みんなの表情を見せることで物語全体の楽しい雰囲気を表現。
・ロイ以外の真っ暗森仲間を一部紹介する為、黒猫のルナルナ登場。
・お姫さまのチャーミングなそばかすも大事なポイント。

ねじりの個人的考え

こんな感じでイメージを膨らませながら
「真っ暗森にイカしたロックが響き渡る」の空気感を
ねじり的に表現してみた一枚です。


二枚目

幸せはここにあるのだ

実は最初に描いたのは先程の一枚目ではなく、こちらの二枚目の方でした。
挿絵を描くにあたり絶対に描きたかったのがこの真っ暗森と仲間たちです。

場面についてもう少し詳しく!
・真っ暗森の「真っ暗」を表現するため全体を暗くし、そこに光が差すことで森の真っ暗さを強調。さらにお姫さまの特徴であるオーロラドレスを白く輝かせることでも周りの暗さを強調。
・「そこだけぽっかり木々の天井が口をあけている」「やがて月のスポットライトが森の真ん中をさし」など部分からこの森自体をイメージ。
・お姫さまの言葉である「私が幸せだと感じるのは、真っ暗森のみんなと過すごしているときなんですもの」を、みんなと仲良くゆったりと過ごしている雰囲気で表現。

ねじりの個人的考え

真っ暗森のみんなは個性的で「自我」を持っており
誰もが主役になり得る素質をもった素敵な子たちばかり。
挿絵には描き切れなかった沢山の「大きな影からミクロの影」の子たち
ここ真っ暗森にはいっぱいいるんだなぁと思うと本当にワクワクしました。

「暗闇に目玉がらんらんと輝かがやいて
良い者ものと悪者の境がぜんぜんわからないわ」

作品より

良いものと悪いもの。
真っ暗森には何がいいとか何が悪いとかなんて決めつけず
全てを受け入れてくれるような、そんな何か深いものを感じました。

さらに真っ暗森のお姫さまは、とても大切なことを知っています。
幸せには色んなカタチがあることを。


今回ロッタちゃんには、いくつかテーマがあったそうです。
そのうちの一つがこちら。

「闇が光を浮かび上がらせ、また、光は闇を際立たせる」

by ロッタちゃんの言葉

胸にとても響く言葉だと思いました。
それにご本人から、このテーマと挿絵が合っていると聞いた時は
本当に嬉しかったです。
少しは作者の気持ちに寄り添うことができたのかな…?と
幸せな気持ちにさせていただいたねじりであります。

ロッタちゃん
挿絵を描かせていただき、また挿絵について的確なアドバイスを
いただきまして本当にありがとうございました!



今回で挿絵紹介も最後となり、三作品を無事に
描き終えたんだなぁと心からホッとしました!
イメージを上手く表現できないもどかしさや悔しさなど
色んな感情が混ざった10月の秋でした。
それでも挑戦できたことは自分にとって本当によかったと思っています。

ぼん編集長・Marmaladeさん・ロッタちゃん
作者である皆さんの大切な童話の挿絵を担当させていただき
本当にありがとうございました!

そして最後まで読んで下さった皆さま
本当に本当にありがとうございましたー!


ではまた。





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