「DiSC」はコミュニケーションの武器になりうる
久しぶりのnote投稿になります。
しばらく書くことをお休みしておりましたが、「小学校教員資格認定試験」の記事はたくさんの人にご覧いただけているようで、どんどん増えるアクセス数を見てはニタニタしていました。
実際に受験される方から、コメントをいただくこともあり、一生懸命(それこそ半日くらいかかって)書きとめてよかったなぁと嬉しく思います。
そして、なんと!私の記事にサポートしてくださる方が!!!!!
びっくりしすぎて、背筋が伸びましたよ!!
こんなことって、あるんですね。感激です。
noteの世界ってすごいなぁ。ありがとうございます(ジーン)。
さて、今日は、現在進行中の業務からの学びについて書こうと思います。
念願かなって、教員免許を手にすることができましたが、現在は会社員です(ちゃんと仕事しています)。
今の役割は、ざっくり言うと、人材育成や組織風土改革。
支社社員の成長を後押ししたり、行動変容を促す施策を、企画・実施しています。
その一つがタイトルにある「DiSC」(ディスクと読みます)。
コミュニケーションをよりよくするためのツールです。
これを支社全体に浸透させるべく、内製化で展開することとなり、「DiSC」を取り扱うことができる認定講師の資格を取得しました。
「DiSC」の正しい理解と活用法について、部門ごとにレクチャーし、有効活用してもらえるよう推進しています。
今やってる仕事って、教員になってからも活きるよね!むしろプラスだよね!というテンションで書きたいと思います。
DiSCとは?
自分が接する相手それぞれの、求めていることがわかったら、コミュニケーションに悩むことなく、うまく立ち回ることができると思いませんか?
自分のことはもちろん、相手の人がとりやすい行動傾向や、避けたいこと等、あらかじめわかっていたなら、地雷を踏むようなことも回避でき、スムーズなやり取りができるのではないでしょうか。
「DiSC」は、人の行動特性を4つの枠組みに整理したコミュニケーションをよりよくするためのツールです。
自己理解・他者理解・相互理解を促します。
Webアセスメントを受けることにより、自分のスタイルの特性や、他者(それぞれのスタイル)への効果的な接し方が書かれているカルテのようなレポートを受け取ることができます。
自分のコミュニケーションのスタイルを理解し、他者へうまく適応するヒントを得ることができます。
DiSC®を活用して、「人間の動機・欲求を理解することで相互理解を深め、人間関係を向上させる」 このことが、人材開発や組織開発を通して組織全体を強くすることに貢献します。
【HRD(株) HPより】
▼引用元:DiSCについての詳細はこちら
違いを理解することが重要
アセスメント結果では12のスタイルに分類されますが、わかりやすく代表的な4つのスタイルの特徴を紹介します。
D(主導):直接的で決断が早い
意志が強く、勝気でチャレンジ精神に富み、行動的で結果をすぐに求める傾向があります。
i(感化):楽観的で社交的
いろいろなチームに加わり、アイディアを分かち合い、人々を励ましたり楽しませることを好みます。
S(安定):思いやりがあり、協力的
人助けが好きで、表立つことなく働くことを好み、一貫性があり予測可能な範囲で行動し、聞き上手です。
C(慎重):緻密で正確
仕事の質を高めることを重視して、計画性をもって系統だった手順で作業することを好み、間違いのないように何度も確認します。
D・i・S・Cそれぞれのスタイルで、求めていることやとりやすい行動が違うということですね。
DiSC研修では、この違いを理解するための映像があるのですが、各スタイルの特徴を誇張して演じている役者さんから受ける印象が強烈すぎて、ちょっと笑えます。
各スタイルの覚え方(見分け方)のコツとしては、縦軸と横軸で分けて考えるとわかりやすいです。
・縦軸:ペースが 速い【上】 or 遅い【下】
・横軸:論理思考【左】 or 人思考【右】
特に対局にある、D⇔S、i⇔Cは、特性の差が大きいのでそれだけ調整が必要だといわれています。
ちなみに、私はSスタイル、上司はDスタイルですが、このDiSCをお互い深く学んでいるおかげで、コミュニケーションは良好です。
陥りやすいポイントを知っているので、そうなった時には、あ!と気づき、お互いが歩み寄り軌道修正することができます。
お互いを尊重し合える、わかり合えているという安心感をもつことができます。
DiSCは、どのスタイルが良い・悪いというのはなく、各スタイルそれぞれに強み・課題があり、誰もがみなすべてのスタイルを併せ持っています(強弱バランスが人によって違います)。
自己を知り、他者を知って、違い=間違いではないという前提でコミュニケーションをとることが重要です。
相手のスタイルを理解することでうまくいく
コヴィー博士の著書『7つの習慣』にも、コミュニケーションにおいて重要な一節があります。
まず理解に徹し、そして理解される
【第5の習慣】
相手を理解すること。
実は、なかなか難しいことですよね。
そこでDiSCの4つのスタイルの型が役に立ちます。
DiSCの枠組みが、考える材料になり、理解をすることを助けてくれます。
DiSCは観察可能な行動傾向を扱っているため、相手のスタイルを知らなくても、あの人はiスタイルかなぁなんて、推測することができます(けっこう楽しい)。
アセスメントを受けると手に入るレポートには、各スタイルの効果的な対応策が言語化されています。
相手に合わせたコミュニケーションを取るコツがわかるので、自分の対応の仕方を調整したり、備えたりすることができます。
苦手だなと思う人がいても、行動特性として理解できるので、余計なストレスが減ります。
ほんの少しでも身構えておけるだけで、心理的障壁が下がるのを実感しています。
これは、DiSCを学んでよかったことの一つです。
Sスタイルの私が教員になったら…
Sスタイルは、安定を望み、困っている人がいれば喜んで支援し、人との協力を惜しまず、着実さを維持する傾向にあります。
▼私のDiSCドットの位置
DiSCスタイルの特徴をもとに、Sスタイルの私が教員になったら、どんなふうに振る舞いそうかを考察してみます。
プラス面
〇忍耐強く仕事に取り組む
〇協力や人との交流を重視するので先生方ともうまくやっていける
〇着実にできる仕事の仕方を一生懸命考える
〇人の話をよく聴き寄り添うことができる
〇和を重視した和やかな学級づくりを目指す
〇話しかけやすい親しみやすい先生になれる
〇受け入れられているという安心感ある雰囲気を生み出すことができる
〇みんなで一丸となって取り組む行事等は張り切って行う
マイナス面
△はっきりと自己主張できず周りに合わせてしまう
△控え目なのでせっかくのオリジナリティを発揮できない恐れあり
△他の人の要求を受け入れすぎて抱え込んでしまう
△厳しい評価をつけることができない
△一貫性のない理不尽な行いは受け入れられない
△あまりにも混沌とした環境下では弱ってしまう
良い面も、悪い面も、書きながらあり得る…と、そのシーンがありありと浮かびました(笑)。
たぶん、私のことをよく知っている人が見たら、なるほどね!って思ってくれると思います。
※あくまでも、Sスタイルの特徴として書かれていることを元に考察しています。
自己に対する認知が深まるのは、よいことですね。
子どもたちともよい関係性を
学級で子どもたちと接する中でも、自分のよさや特徴に気づける機会をつくっていきたいと思います。
自分を知ることで、可能性を感じたり、自信を持って欲しいからです。
苦手なことでも、自己認識できていれば、自分から助けを求めたり、支援が受けやすくなります。
その子の力を発揮しやすくなる方法を、一緒に見つけていきたいです。
学級にはいろんな子がいます(そう覚悟をもって勉強しています)。
学級経営では、全体を推進していく力が必要です。
一方で、「個別最適な学び」が大事ともいわれます。
1クラス35人として、35人分の対応を個々に用意するのは、現実的になかなか難しい…
そんな時に、DiSCの考え方を使って、特性を4象限でとらえると、実現できそうな効果的な対応が見えてくるんじゃないかと思いました。
コミュニケーションは、生きる力の基本です。
担任として、自分の学級の子どもたちとやりとりできる日々を楽しみに思います。
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