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自分だけの「バイブル」をもつこと

生き方が書かれている一冊の本

バイブル(聖書)とは、宗教の教義をまとめたものです。いわば信仰者にとっての「生き方のコンパス」といえるでしょう。

バイブルといえばキリスト教の『新約聖書』が有名です。イスラム教にも『コーラン』がありますね。

「福音主義」を唱え、バイブルをドイツ語に翻訳したのはマルティン・ルターです。彼は「正しい信仰にはバイブルが必要である」と実感していたのでしょう。

バイブルがあることで、効果的に生き方を模索できます。一冊の本を参照するだけ。そんなシンプルさがとても魅力的です。逆にバイブルがないと、観念的に答えを探さなくてはなりません。とても面倒です。

そんなバイブルですが、宗教で使われるものである必要はないでしょう。自分だけのバイブルをもてばいいのです。あなたの生き方のコンパスになれば、バイブルは『新約聖書』や『コーラン』でなくてもいいのです。

「知恵を得るための学び」とは

最近私は若い方たちの検索癖が気になっています。

知らないことがあったらすぐに検索窓を使って調べる。そして表示された結果を自分の答えであるかのようにみなしてしまう。

検索機能を使えばたしかに効率的です。短い時間で答えを探せるのですから。しかし、それはあくまで「知識」レベルです。人間の「知恵」とは、みずからの頭で考えて答えを見つける、そんな営みであるはずです。

知識を得ることに長けていて、みずからの頭で考えることができない方が増えている気がします。たしかに若い世代は物心ついたときからスマホをもっていますので、仕方がないことです。

それでもこれからは「知識だけではできないことをやる時代」ではないでしょうか。

知識だけの戦いなら、最新の技術相手に勝ち目はありません。だからこそ、人間が人間であるためには、知識ではなく知恵を活用するべきです。

そこで大切なのが知恵を得るための学びです。つまり「人格形成のために」勉強をすること。検索だけなら誰にでもできます。これからの時代は人格、つまり「強い知恵を有すること」が必要なのです。

バイブルのすすめ

ぜひ自分だけの「バイブル」をもちましょう。決めたバイブルを何度も何度も読んでみてください。その蓄積が無意識レベルまで浸透し、生き方にブレがなくなります。

それは「原点をもつこと」です。みずからに強い安心をもたらす原点、それをつくるのがバイブルの再読なのです。

注意点として、バイブルは必ず読み返してください。血肉になるほどみずからに刻み込むのです。一回読むだけなら検索エンジンで十分です。それは知識の吸収であり、知恵ではありません。

迷うことが多く、自分の弱さに気づくことも多い。そんな人生を、バイブルをもって力強く生きてみましょう。あなたの知恵が目覚め、人格が固まることを願っています。

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