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正しい鼻うがいのやり方と危険性を回避する5つのポイントについて紹介

鼻のセルフケアとして代表的な鼻うがい。鼻うがいとは文字通り、うがいをガラガラとするように、鼻の穴から洗浄液を流し込み、鼻の奥まできれいに洗い流す方法です。

後鼻漏や副鼻腔炎などの症状に悩んでいる方、新型コロナウイルスの予防方法として考えている方にとてもおすすめのセルフケアの一つです。

鼻うがいは、痛そう、苦しそうといった避けたくなるようなイメージがあるかも知れませんが、鼻うがいをするための準備と、やり方を知ることで、危険性と痛みのない安心した鼻の洗浄ができます。

本記事では、痛みや危険性に繋がらないように鼻うがいの準備とやり方、鼻うがいの危険性を回避するやり方についてご紹介します。

ぜひ参考にしてもらい、生活の中に鼻うがいを取り入れてみてください。


正しい鼻うがいとおすすめのタイミング

鼻うがい

鼻うがいは、鼻の中に溜まった埃やウイルスなど、多くの異物を鼻の中から取り除くことができる洗浄方法です。

そんな鼻うがいを始める際には、鼻の中を上手に洗い流せるように揃えるものがいくつかあります。

シャワーやコップを使って鼻うがいをする方もいらっしゃいますが、慣れないうちはしっかりと道具を揃えて、痛みを伴わない効果のある鼻うがいをすることが大切です。

ここでは、鼻うがいを始めるための必要な準備と、やり方についてご紹介します。

鼻洗浄器具と洗浄水のもとを使う

市販されている鼻うがい専用の洗浄器具と洗浄液のもとを購入すると、簡単に鼻うがいを始めることができます。これから鼻うがいを始めようと考えている方は、鼻うがい用の洗浄器具を使って、鼻の中の洗浄を行うことをおすすめします。

洗浄器具を使うことで、鼻の入り口付近から、咽頭という鼻の奥から喉にかけて繋がっている部位にも洗浄液を流し込めるため、鼻の中に溜まった汚れや花粉、粘膜に付着した細菌やウイルスもきれい洗い流せます。

ドラッグストアや通販などで、さまざまなタイプの鼻うがい用の洗浄器具を販売しており、鼻にフィットするようにサイズ展開されていたり、家族で使えるようにノズルの付け替えができるタイプもあります。

出先や仕事中など、必要な時にすぐに使えるような持ち運びがしやすいコンパクトな洗浄器具、アレルギー性鼻炎や後鼻漏などの症状に合わせて水圧の調節ができるポンプ式の洗浄器具も揃えることができます。

自分の生活や用途に合わせて、鼻の洗浄器具と洗浄液のもとを選ぶと良いでしょう。

鼻うがいに徐々に慣れる

鼻うがいを始めたばかりで慣れていない方は、最初は鼻の入り口付近の洗浄から始め、徐々に慣れていくとリラックスした状態で鼻うがいが取り組めます。

最初は、痛みがあるような気がして不安な気持ちになるかも知れませんが、慣れないうちは水圧の加減や、スムーズな鼻の洗浄ができない可能性があります。

鼻うがいの回数を重ね慣れていき、片方の鼻から洗浄液を入れて、反対側の鼻から洗浄液を出せるようになることで、鼻の奥まで洗浄液が流れ込み、より効果のある洗浄ができるようになりましょう。

鼻の入り口付近に埃や花粉は溜まりやすいので、簡単な鼻の洗浄だけでも効果がみられます。

自作の食塩水はレシピをしっかり守る

鼻うがいに使う洗浄液は、食塩を使って生理食塩水を作ることができます。まだ鼻うがいに慣れていない間は、市販の洗浄液を使うことをおすすめしますが、回数を重ね慣れてくると自作の洗浄液でも鼻うがいはできるため、購入する手間も省けて良いでしょう。

生理食塩水は、鼻水と近い塩分濃度にする必要があるため、正しいレシピで作ることが大切です。真水を使って鼻の洗浄をすると浸透圧の違いがあるため、鼻にツンとした痛みを感じます。

以下のレシピを参考にしてもらい、生理食塩水を作りましょう。

300ccの真水を沸騰させる
沸騰させた水を体温に近い温度(35℃〜37℃)まで下げる
食塩2.7g(0.9%)を入れて、しっかり溶かす
一度の鼻うがいで、使用する洗浄液の量は約200cc~300ccほど必要です。自分で生理食塩水を作る際も、レシピ通りに分量を用意し200cc~300ccになるように生理食塩水を作りましょう。

生理食塩水を鼻水の塩分濃度に合わせるために、使用する水の量に対して0.9%の食塩を使って濃度を調節することが大切です。食塩の量が少なくても浸透圧の違いで痛みが走ったり、濃度が濃いとむせたり、刺激が強くなり効果が薄れる可能性があります。

また、生理食塩水を作り置きは、雑菌の繁殖リスクを高める原因になります。一度に多くの量で作りたくなるかもしれませんが、雑菌の繁殖を防ぐためにも、鼻うがいをする直前に、上記のレシピで生理食塩水を作り鼻の洗浄を行うことをおすすめします。

鼻うがいをする回数とおすすめのタイミング

鼻の粘膜はとても繊細なため、1日に行う鼻うがいの回数を過度に増やしてしまうことで、痛みや傷をつけてしまう可能性が高くなります。

鼻うがいは、鼻の中をきれいに洗い流せると同時に、爽快さもあるため何度も鼻の洗浄をしたくなりますが、1日に適切な回数は2回程度です。

また、鼻うがいを行うベストなタイミングは、「外出先からの帰宅時」と「朝の起床後」を推奨しています。

帰宅時
1日の生活で、鼻の入り口付近に埃や花粉、咽頭部分には細菌やウイルスが溜まります。これらの異物を、就寝前の鼻うがいで鼻の中をきれいに洗い流すことで、埃や花粉による不快感や、細菌やウイルスなどの感染予防、また睡眠の質も上がり気持ち良く寝ることができます。

起床後
鼻水は睡眠中でも作り続けられ、粘着性のある鼻水の場合は咽頭や喉に張り付くこともあります。朝、鼻づまりや鼻の奥の不快感で目が覚めてしまう方は、起床後に鼻うがいをすることで、鼻に溜まった頑固な鼻水と、咽頭や喉に張り付いた粘着質のある鼻水を洗い流し、不快感とストレスを緩和して気持ちの良い目覚めになるでしょう。

危険性のない5つの鼻うがいのポイント

鼻うがい

鼻うがいはやり方を間違ってしまうと痛みだけでなく、中耳炎を引き起こしたり、炎症をさらに悪化させてしまう可能性があることも、、、

鼻うがいをするポイントをしっかりと把握していることで、危険性のない鼻の洗浄を安心して行えます。

ここでは、危険性を高めない鼻うがいのポイントについて5つご紹介します。

上を向かない
鼻うがい中は、大きく上を向かないようにしましょう。上を向いてしまうと、洗浄液が耳に流れ込み、中耳炎になる恐れがあります。

かるく前傾姿勢になり、顔を斜め下に傾けて鼻うがいを行うことで中耳炎になるリスクが抑えられます。

唾を飲み込まない
鼻うがい中に、唾を飲み込むことでも中耳炎になる危険性があります。上を向いてしまうことと同様に、洗浄液が耳に流れ込む危険性が高くなります。

鼻うがい中は、「えー」などと声を出しながら洗浄液を鼻の中に流し込みましょう。声を出すことで唾を飲み込むことを回避でき、危険性が抑えられます。

真水や水道水をそのまま使用しない
先ほどご紹介したように、鼻うがいは洗浄液のもとや、食塩を使った生理食塩水を使って鼻の洗浄を行います。

真水を使って鼻うがいをすると痛みが伴うため、真水のまま鼻うがいをすることはおすすめできません。

鼻の中をより清潔にするためにも、洗浄液のもとを購入するか、生理食塩水を自分で作り鼻うがいを行うように心がけましょう。

鼻うがい後は鼻を強くかまない
鼻うがいが終わった後にも危険性があるため注意が必要です。鼻うがい後に、鼻の中に洗浄液が残っている状態で強く鼻をかんでしまうと、耳管に洗浄液が流れこみ、中耳炎になる可能性があります。

鼻の中に洗浄液が残っている場合は、鼻の中を傷つけない素材のタオルやティッシュで拭き取るか、痛みがないように優しくかむようにしましょう。

鼻に痛みや炎症がひどい時は鼻うがいを控える
鼻うがいは、後鼻漏やアレルギー性鼻炎のようなさまざまな症状に効果が期待されますが、症状がより悪化していたり、頑固な鼻づまりや、鼻に強い痛みがある時ときに鼻うがいをしてしまうと、症状をさらに悪化させてしまう可能性もあります。

鼻に違和感を感じていたり、汚れやハウスダストのような異物が気になる方は、鼻の入り口付近をすすぐだけでも洗浄すると、症状を緩和する効果がみられます。

まとめ

鼻うがいに必要な準備とやり方、危険性を回避できる鼻うがいのやり方についてご紹介しましたが、参考になりましたか?

鼻うがいは、セルフケアとして生活の中に取り入れやすく、洗浄器具の種類も豊富なため、自分の生活リズムに合わせて準備ができます。

正しい鼻うがいのやり方を行うだけで、危険性のない安全な鼻の洗浄をできるため、鼻の疾患で悩んでいる方や、家族や友人にもおすすめしやすいケアの一つです。

鼻うがいをすることで、新型コロナウイルスなどのウイルス性の予防や、花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状の緩和に繋がるため、生活の質が高くなりストレスの解消にもなります。

本記事を参考に、鼻うがいを生活に取り入れることを検討されている方は、是非試してみてください。


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