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【12】 隣人ガチャで大ハズレ!「通院していた病院が判明!」

この話は私と隣人(ガチャ)との生活を記録した、全てノンフィクションの日記です。
人物・地域特定ができないように氏名・名称などは一切掲載していません。
掲載する場合は全て仮名を使用します。
同じような悩みを抱えている方の参考になればと思います。


■登場人物



息子
お隣さん = ガチャ
お隣さんの親族 = ガチャパパ
裏の家 = Aさん
お向かいの家 = Bさん
アパートAさん(1人暮らし)

■前回のおさらい

アパートと人との追っかけっこ大事件が起き、警察が出動する頻度も増えてきたこのごろ。
行政も全く動かないので変化のない危険な状態が続いていた。

■爆発寸前

ガチャパパと対面してから早くも3カ月が経過。
それまで何度か警察が来ているがガチャパパは来ない。

実際のところガチャパパと会ったことがあるのは、私、Aさん、Bさんだけ。
会ったことがないご近所さんも異変に気付いて話をしたいらしく、その日もアパートAさんと話していたら近所の人が寄ってきた。

直接的な被害はないけど気にはしているよう。
被害がないというか怖くてみんな外に出れない。
もうここは戦地です。

近所の人も口をそろえて言うのが

「引っ越してくるときに挨拶のひとつでもあれば印象は大きく変わる」

確かに、私とガチャは同時期に引っ越してきた。
私はぐるっと一周挨拶回りをした。

もちろんガチャは挨拶などしていない。

しかも精神疾患を持った人が一人暮らしとなればより挨拶というか説明が必要だと思うが、それが全くないので不安は倍増する。

近隣の不満も爆発寸前なのでガチャパパに進捗を確認してみた。

■通院している病院発覚

電話でまずは通院している病院が分かったかどうかを確認。

なんと!
通院している病院が発覚!

詳しく聞くと、ガチャパパは本人には聞けないので…
まずそこをどうにかすべきなんじゃないか…

ガチャが住んでいるこの周辺の精神科の病院を一件ずつ回って聞いていた。
すごい苦労…

ただ、親族であっても守秘義務があるので教えることができないといわれてしまい特定することができない。
それをずっと3カ月やっていたらしい。

結果的にこれでは見つからなかった。
ではどうやって見つかったのか。
その話がさらに恐怖を呼ぶ。

■ガチャは他県へ飛び火

ガチャパパの話では、ガチャが隣の県の幼稚園に「働かせてくれ」という内容のことを言って侵入。
もちろん不審者100%なので速攻で警察に連行。

きっと情報が共有されていない警察署ではヤバい不審者が出たと大慌て。
障がい者手帳などは持っているらしく、それを提示したら警察が病院に問い合わせたのか、そこから通院している病院が分かった。

その情報がガチャパパにも行き、ちょうどよく病院に行く前に電話をしていた。
病院にこの近隣の人の状況も伝えてくれるということで、何かしらの動きがありそうなので期待大。

病院が見つかってよかった~と思ったが、落ち着いて考えるとすごい怖いことが起こっている。

ガチャは「隣人ガチャ」から「隣県ガチャ」になりつつあった。
もう全国の人がガチャに気を付けなければならない。

事件性が高まってきているので、是が非でも何かしらの対策をしてもらいたい。
通院している病院で主治医の人と話せば何かしら…

■病院が動く…?

病院が動いてくれることを期待をしながら待つこと1週間。
すぐにガチャパパから連絡が。

なぜか最近は会いに来てくれる。
わざわざ手土産というか謝罪の粗品を持ってやって来た。
本当にガチャパパは気さくな良い人…
それゆえに悲しさが倍増する。

そして、ついに具体的に動いてくれるのかと期待しながら話を聞く。

パ「病院に行きました!」

私「ついに!で、どうでした?」

「門前払いでした…」



門前払い!!!!!!!!!!!!!!


ここでも発動する「守秘義務」
親だろうが身内だろうが本人の情報は何があっても漏らしてはいけない。
漏らしてしまうと患者との信頼関係が崩れる。

患者の人権を第一に…

近隣住人の人権は、ぐちゃぐちゃに
踏みにじられているけど!

でもガチャパパもかなり食い下がってくれたようで、

病院「通院しているかどうかは言えないけど、通院しているとしたらそのことは伝えておきます」

次いつ来るかわからないのに?
嫌がらせされたら他の病院行けとかいうのに?

八方塞りとはこのこと。

■ガチャパパの頑張り

病院はどうしようもないということは分かったので、次の手を考えなければならない。
もうガチャパパとは戦友のような関係になりつつある。

パ「ガチャも子供のころは優しい子で…」

ガチャパパ…やめてくれ…
私にも小学生になった子供がいる。
泣けてくる。

統合失調症は誰にでも発症する病気。
他人だから厳しくするだけというのは、どこか違うと私は思う。
ちゃんと医療につなげなかったガチャパパにもそれなりの問題はありそうだけど。

でもここまで打つ手が無くなったら、最終的な切り札を出すしかない。
全員で押し掛ける。

本人の意思がないと何もできないというのであれば、本人から病院などに話をさせるしかない。

頑なに本人との対話を嫌がっていたガチャパパ。
最終的にはやっぱり家族同士で話し合うしかない。
この話をするとすごい苦い顔をするガチャパパ。

なんでも話してくれるガチャパパだけど、直接話したらどうなるのかを聞くと沈黙してしまう。
心の底から嫌なのか何かを恐れているよう。

とりあえず、通院している病院が分かったけど門前払いだったことを保健所の担当の人と話してみるということに。
それでもダメなら警察の立会いのをお願いして直接対話しかないと伝えて解散。

■ガチャパパにアドバイス

謝罪の品を大量に持っていたので、これから周辺の人への挨拶に行くようだったので、アパートAさんはマジでキレているからとアドバイス。
行くなら一緒に行こうかとも思ったが、そこまですると矛先がこっちにも向く可能性があるので、怒られるところは全力で怒られてもらうことに。

別の日に挨拶というか謝罪には行ったらしいのですが、ちょうど私が出勤している日で結局なにもしてあげられなかった。

妻から話を聞くと、夕方にすさまじい怒鳴り声がしていたと…
やっぱり相当怒られたようだ。

■やればできるじゃないか

それからすぐにまたガチャパパがやってきた。

この前アパートの人には怒られたか聞くと、「顔を見られないくらい怒られました…先に教えてもらってよかったです…」と、本気で怒られたよう。

結局、直接ガチャに会いに行くのかと思ったら保健所が動きました。

前に通っていた病院に再度相談しに行ったガチャパパ。
前にちょっと話した、通院している病院は無視して、新規で病院に行くしかないのではないか。

それを聞いて、前に行っていた大きな病院に診断できるかを聞きに行ったガチャパパ。

そもそも、そんな簡単に病院を変えられるのか。

基本的に病院を変えるときは、現在の主治医の紹介書というか診断書みたいなのが必要らしい。
ガチャが現在の病院に変えた時も自分でそれをもらいに来たことを当時の主治医が覚えてくれていた。

止めろよぉ…

ということで、今通っている病院からもその書類がないと診察などはできない。
うわぁ…また詰んだ…

と思ったら。

保健所に伝えたら「やっときます!」

やるんかい!

意外とあっさりとやってくれる保健所。
その前にガチャパパに助言をしたのが効果的だったのかも。

ガチャパパはとにかく「即入院措置」をしたがっていた。

「医療保護入院」というのがあり、本人の意思に関係なく入院することができる。
ガチャパパはこれを使おうとしているが、実はこの制度は縮小させて、将来的には消滅させるらしい。

つまり、とにかく保健所は入院は嫌だ!やりたくない!

なので、入院の相談に行くと動いてくれない。
これまでもガチャパパは入院させたいと言っていたから動かなかったのかもしれない。
そこで助言として「適切な医療につなげたいと言ってください」と伝えた。

医療につなげる行為はあっさりとしてくれるよう。

今回はここまで。
次回「ついに入院!?」
お楽しみに。


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