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ポケットアンソロジーを買ってみたよ!

今日はとってもいいものを買ってしまったな。田畑書店から出ている「ポケットアンソロジー」という素敵なお品です。文学がお好きな方はぜひぜひチェックしてみてね!画像たっぷりのレビューだよ〜!

買ったよ!

ちなみにポケットアンソロジーについては、吉村萬壱先生のおかげで知ったよ。よくTwitterでRTなどをされていて「なんだろう?」と気になっておりました!

本当に楽しくて可愛いよ!おすすめです!

自分だけの短編集を編める新しいフォーマット!

まずポケットアンソロジーとはなんなのか?についてですが、簡単に説明すると、

システム手帳のように小説を綴じたり、外したりしながら自分だけの短編集を好きにつくれる商品

のこと。「ブックジャケット」と呼ばれるファイルに、短編が印刷された「リフィル」を綴じるというつくりです。詳しくは公式サイトを見てね!

【画像たっぷりレビュー】ポケットアンソロジーはこんなつくり!

ここからは実物を詳しく見ていきましょう!まずはブックジャケット!
真っ黒かと思っていたのだけど、本屋さんで実物を観たら焦茶っぽい色味でした!とっても可愛いよ。

今後色展開はされていくのかな?グレーが好きなのでよろしくお願いします!

色味伝わるかな……?

ファイルのつくりは以下の写真のとおり。真ん中のプラスチック部分の上下に軸棒を差し込んでリフィルを固定します。どういう呼び名があるのかわからないけれど、新聞とかを綴じるファイルでよく見たやつ!

軸棒は親切にも15本入っています!多少失くしても大丈夫!

中身はこんな感じ!

リフィルは糸綴じになっているのかな?ホチ止めになっているのかな?などと想像していたけれど、なにも綴じられていませんでした!ホチ止めだと干渉して開きが悪くなるもんねぇ。紙がばらばらなのが一番綺麗に綴じられるので納得!

ページはばらばらだよ

手に持ったときのサイズ感はこんな感じです。「ポケットアンソロジー」の名にふさわしく、片手でさっと読めちゃうサイズ。画像ではリフィルのカバーも一緒に綴じちゃっていますが、本来はカバーを外して綴じます(間違えた)!

手軽に持ち出せるサイズ感!

そして何から何まで親切なつくり……。中に何を綴じているのかわかるように、表紙裏に貼るためのシールも3枚ついています。

もくじに使えるシールもついてくる

ユーザー思いの「はってはがせる」素材……。これを見た瞬間「ついていきます!」と思ったね。

ふむふむ

間違えて綴じてしまったリフィルのカバーを外して再度綴じ直し、コンテンツシールも貼ってみました。

え、ちょっと待って。素敵すぎひん?

よすぎない?

今回私が購入したリフィルは以下の6冊です。

画の悲み   国木田独歩
地獄変(上) 芥川龍之介
地獄変(下) 芥川龍之介
外科室    泉鏡花
刺青     谷崎潤一郎
三月期    中島敦

勘の良い方はお気づきかもしれませんが、「芸術」をテーマに編んでいます!画家や詩人が出てくる作品でまとめているマイ・アンソロジーです。ときめくねぇ……!

6冊を綴じるとこんな感じ。ページ数にもよりますが、あと2〜3冊は入りそう。

6冊とじるとこんな感じ

ちなみに脱がせたカバーは、飲み終わった紅茶の缶が丁度いいサイズだったので、そこに入れました。今後この紅茶缶はポケットアンソロジーのリフィル保管用にします。

ちょうどいい缶があった

リフィルはすべて定価330円です。ブックジャケットは1,980円なので、合計で税込3,960円の買い物でした。やっすい文庫本や中古本がいくらでも買えるなか、それでもいい買い物だったな〜と感じています。

買った場所は紀伊國屋新宿店です!欲しい人はGOだ!

さまざまな可能性を持つポケットアンソロジー!

正直、Twitterではじめ見かけたときは、「短編を閉じられるからって何……」「青空文庫がベースなのかな?読んだやつばっかりやろ……」と全然積極的には捉えられませんでした。

でも、絶対手に取ってほしい。今はそう思います。これは実物を買って、自分で触ってみないと良さがあまりわからないものかもしれない。できれば買ってほしいです!

「あ、これ広がるな」ってきっと感じることができます!

ぜひ想像してほしいのですが、自分が好きな作家さんの短編が1作品ごとに買えたら良いとは思いませんか?テーマに沿って展開されるさまざまな作家さんの短編を自由に選べたら楽しくないですか?

なんの気なしにさっと選んだ作品を綴じて持ち歩ける生活って、どうですか?

素敵すぎん?

買うんや、頼むで。買ってくれ。そして「これを書いてほしい」とか「こういうことをやってほしい」というのをどんどん言ってみるんや。そうしたらきっとできるで、そのうち。興奮しすぎてエセ関西弁つこてしもた。

親切な判型(A6)

ポケットアンソロジーのリフィルはA6サイズです。つまり、A4コピー用紙を半分に切って折ったら綴じられるということ。そのままだと少し干渉してしまうので、上を1mmくらいカットするとちょうどいいよ!

自分で好きな紙を切って綴じておくと、読書メモとかにできて便利です!柄の入った薄紙なんかを表紙がわりに挟んでも可愛いと思う!

短編に特化したメディアとしての展開

最大の特徴は「短編」に特化している部分ですよね、なんと言っても。ポケットアンソロジーから短編を発表したいという作家さんが今後増えるかもしれないと感じました。何も書いていないけれど、すでに私は「ポケットアンソロジーで読んでほしい」と感じている……。それくらい魅力的なシステムとデザインです。

それと、エッセイとの相性が絶対にいい!8Pくらいの軽く読めるエッセイをいろいろ綴じたところを想像すると幸せな気持ちになるよ!ぜひ展開してください。

同人誌との相性がよさそう

そして、小説だけと言わずにさまざまな作品を展開してほしい!とも思う!アマチュア創作との相性がとってもよさそうなので、なんらかの形でポケットアンソロジーのインディーズ展開も希望……。

自主制作した冊子をそっと公式リフィルの横に置かせてほしい……「ポケットアンソロZINE」なんてどうかな?私絶対やりますよ……!

『アンソロジスト』も一緒に買おう

季刊誌は創刊したばっかりだよ!

ポケットアンソロジーが気になっている人は、まず『季刊アンソロジスト』から買うのもよいかもしれない。

この雑誌は田畑書店の新企画<ポケットアンソロジー>と連動しています。特集やそれぞれのコーナーで言及された短編小説、あるいは掲載された文章そのものが、”作品リフィル”として商品化されます。ご興味のある短編を見つけたらそれをお買い求めいただき、別売の”ブックジャケット”に綴じて、「自分だけの」アンソロジーをお楽しみください。

季刊 アンソロジスト 編集後記より

面白すぎない?実際、雑誌のなかではわかりやすく作品名を太字にしていますので、気になる作品名を見つけて、紹介文を読んで検討するという読み方もできます。私は毎号買うことに決めましたよ!

つくってみたよ、マイ・リフィル

以上、2時間くらいかけてなんとかまとめたポケットアンソロジーの魅力です。ここからはおまけ。自分の作品も一緒に綴じたいという欲望に抗えませんでした。

締まらない表紙
1ページしか描いてないよ…♪

本当に、ぜひぜひ書店で見かけたら手に取ってください!私はこれからじっくり買ったものを読みます♪

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