スタートアップで育休を取って、妻から包丁を取り上げたお話
こんにちは!negocia株式会社で、データサイエンティストをやっている黒木 です。
ありがたいことに、会社第1号として一ヶ月間の育児休業をいただけましたので、その感想をまとめたいと思います。
育休取得時の状況
長男は生後6ヶ月
在職13ヶ月目
妻も育休中
息子誕生時には私が転職したばかりだったため、入社1年経つまで待った形になります。育休開始時点で息子は生後半年となっており、無限授乳地獄などは既に突破した状態となっております。
取得までの経緯
毎週上司と1on1があるのですが、そこで事前に、入社一年経過時点で育休を取得したい旨を相談していました。
結果、快くOKをいただきました。チームメンバーも非常に優しく、育休を取る私を快く送り出していただきました。
しかし、このままでは育休を取ることはできませんでした。なぜかというと、弊社には今まで育休取得の前例がなく、育休制度がまだ存在していなかったためです。
というわけで、会社に育休制度を作ってもらうところからのスタートとなりました。
育休前の働き方について
negociaは一人一人の家庭の事情に合わせた働き方をサポートしており、メンバーのほとんどはリモートで働いています(もちろん出社してもOKです)。
その例に漏れず、私も普段からリモートで働いていました。
そのため育休前からほとんど家にいる生活を送っており、育休を取らなくてもある程度育児にも参加しているつもりでいました。例えば休憩時間にちょっと息子と遊んだり、就業時間外のおむつ替えは全面的に引き受けたり、お風呂や保湿は妻と分業で行ったり…といった具合です。
そんな事情もあり、「育休取ったところでそこまで変わるのかな?」という疑問はありました。
その結果は果たして…
育休取得結果
めちゃくちゃよかったです!
いくつか良かったことをまとめてみます。
息子とのコミュニケーション
息子と接する時間が露骨に増えました。特に、育休によって以下の2つが出来るようになりました。
・24時間泣いている時にあやすことができた
・息子を色々な場所に連れて行くことができた
育休を取るまでは、赤ちゃんがこんな頻繁に泣いているだということを理解できていませんでした。今までは泣くたびにすぐ妻があやしていてくれたのです。育休中は1日1時間くらい息子をあやしていたと思います。
また、育休開始時点で息子が6ヶ月だったこともあり、公園デビュー、動物園デビュー、旅行デビューなど、車を使って様々な場所に連れて行ってあげることができました。
お互いの実家にも毎週遊びに行くことができました。じいじとばあばは孫にメロメロです。息子は基本的にあまり楽しそうではなかったですが、いい経験にはなったと思います。
家族サービス
元々土日くらいしかまともに家事をしていませんでした。これを平日も引き受けるようにしました。
特に料理は全部引き受け、育休中は一回も妻に包丁を握らせることがなかったです。
この一ヶ月で料理の腕前がとても上達し、料理は前処理が8割だと学びました。データサイエンスと一緒だなあとしみじみ感じました。
育休中に離乳食デビューも果たしたため、息子の料理は基本父の手作りでした。作り方は簡単で、ニンジンを茹でて、ミキサーにかけて、水と混ぜたら完成です。トテモオイシソウですね。
また、育休中は私がつきっきりで面倒を見ることができるため、妻が気負わずに遊びに行くことが可能となりました。育休最終日に、妻から「この一ヶ月楽しかった」と言ってもらった時は、取って良かったなあと心から思いました。
その他
息子と買い物に行くと、近所のおばあちゃんに「あらぁ」とよく声をかけられます。優越感がすごいです。
仕事との折り合いについて
最後に、仕事と育休の両立に関して幾つかの感想を書きたいと思います。
1 育休に向けての引き継ぎについて
出来るだけ早くチームや会社に共有することが重要かと思います。退職する時よりも引き継ぐ時間的猶予は長いため、やろうと思えばそんなに難しいことではないはずです。
2 育休中にどの程度仕事をするか
私が会社における育休の先例となることもあり、意識的に仕事をしないように努めました。とはいえ、育休明けのスムーズな復帰のために、週次の進捗定例などには顔を出そうかなと思っていました。
実際は、、、ほとんど出られませんでした。平日の昼間は家族で出掛けていることが多かったためです。そのため育休中の仕事量はほぼ0でした。
3 育休明けに浦島太郎状態にならないかが心配
この点は私が一番不安に思っていた点でした。週次定例に出ようと思ったのもこちらが主な理由になります。
結果的にはほとんど浦島状態になることはなかったです。理由はslackの存在でした。negociaでは社員一人一人に対し、twitterのように自由に発言できるチャンネルが割り振られており、そこでそれぞれが自由に発言をしています。それを見ているだけで、会社の9割くらいは把握できました。OSSコミッターがまた一人増えた瞬間にも立ち会うことができました。
育休のおかげで、とてもオープンに情報共有している会社なのだと改めて知ることができました。
まとめ
最初は育休に半信半疑でしたが、育休をとって完全に考えが変わりました。育休は取れるのであればぜひ取るべきです。子供と長い時間一緒にいたためか、育休前よりもっと愛おしく感じるようになります。また、育休は自分のためだけではなく、家族のための大切な時間を提供してくれます。
サポートしてくださったチームの皆や、会社の人たちにはとても感謝しています。次取る際は私が仕事を引き継ぐため、安心して育休をとってもらえればと思っています。
息子は最近つかまり立ちデビューしました。これからも成長を見守っていきたいと思います。