ファンとして考える、その5(BBCによるジャニー喜多川の性加害に関するドキュメンタリーと10/2の事務所会見まで)

はじめに(ご注意とお願い)
タイトルにもございまずが、故ジャニー喜多川の性加害に関する話と、9/7と10/2に行われた事務所会見についての話をします。
気分を害される可能性もございますので、閲覧は十分にお気をつけくださたい。

事務所の今後

先日、ジャーナリスト津田大介氏がMCを務める『ポリタスTV』というあらゆるジャンルの問題を解説する番組で、「ジャニーズと企業の今後の関係」について弁護士伊藤和子氏をゲストに、無料公開をしてくださいました。

ファンとして考えるその4で私が知りたかったことをぎゅっと解説していただいている内容でしたので、リンクを貼らせていただきます。
→私の記事のその4はこちら
https://note.com/negityari178/n/nedcde868015e?sub_rt=share_b

私が一番知りたかったことは、「事務所が解体すると、被害者への補償やケアをするための資金がつくれなくなる?つまりファンの、推しのためのお金がジャニーの罪滅ぼしに使われる?それが道理がおかしいのでは?」とうことについてでした。
リンクを張ったポリタスTVさんの番組では(一字一句正しくはありません、誤解を招く表現になってしまっている可能性もあるかもしれませんので、どうかポリタスTVさんをご確認ください)、
・ジャニーズは莫大な資産がある。そうでなければ『法に則さない範囲の被害者をも補償』なんできない。
・事務所を廃業し、マネジメント業務からは一切かかわらず、『補償業務のみを行う会社』になるべき。

上記2点の、私が最も知りたかったことも解説されておりました。
補償専門の会社、というものがあるのか!可能なのか!と、恥ずかしながら不勉強な私は驚きました。
それなら、それがベストな選択だと私は思います。

10/2記者会見「Smile up」と資産・補償について

10/2の記者会見につきましては、ジャニーズ事務所が先述した通り解体し、補償専門の会社(被害者救済のみの会社、という呼称でしたが)とし、救済完了後は会社を閉じるとジュリー氏(不在につき井ノ原さんがジュリー氏の文面を代読)から発表しました。

株は変わらず100%ジュリー氏が保持という点については、第三者の保証会社を挟むとその分金銭が発生し、資産を100%補償へ回せなくなるからだと思うので、私はこれは肯定的にみております。そして、ならば必ず、現在の資産や今後の保障使用額については、絶対に不透明にせず、明らかにしてほしいと強く思います。
きっと被害を受けていなくてもお金欲しさに被害者だと名乗り出る人も出てくるかとは思いますが、それも込みで罪滅ぼししてください。


Smile upについて

どうして前回の会見時に、「ジャニーズという社名をすべて抹消する」これができなかったのか。今回での発表になってしまったのか。
なんならファンにとっても「Smile up」という言葉は、コロナ渦で「ジャニーズ」が見せてくれたエンターテイメントでした。その言葉を、ジャニーズとは関係を断ち切る(はずの)補償会社の名前になんてしてほしくなかったです。ファンとしては。
というかLINEスタンプもしかして使えなくなる・・・?過去のyoutube動画も消える・・・・・・?
全然、無関係の名前じゃないです、Smile upという社名は。
ファンは、「ジャニーズ」という名称が消えるのは全く問題ないけれど、何も知らなかった頃のファンとしては、思い出のある名称で、それに関わらずグッズやコンテンツまで消されてしまうのかと思うと、これ以上ないと思っていたけれどそれを上回る怒りが湧いてきます。
もちろん被害者の方々を優先していただきたいので、名称は消してください。ただ、どうにか、「ジャニーズ」と書いたところだけ黒塗りするなどして、「コンテンツを見たい人」が「自ら」「アクセス」しないと見に行けないようなものに関しては、どうか、どうか寛容にファンにもご慈悲をお願いしたい・・・。

Smile up詳細についての箇条書きと「対話」

以下は記者会見を見ていた私のメモなので、ただの箇条書きです、お読み飛ばし下さい。
・補償:東と直接対話(希望者がいれば)
・被害者救済窓口(弁護士三名:うち1名はジャニーズとゆかりあり)
・実際に在籍確認ができれば補償(契約書等が一切ないため詳細は検討中)
・補償額の提示→11月~補償開始(補償金額→いつか公に報告)
・再発防止について:コーポレートサイト参照
・内部通報制度:所属タレントを含め。外部の弁護士に窓口を設置。
・外部から監視と助言
・再調査はしないつもり?それでいいの?→事実関係・林元警視
○○、あと2名、右ジャニーズと関係ないところですでに調査済みの為不要。
・被害者の名乗りが無ければ再調査しないの?→被害者の中には秘密にしたい人もおり、被害者の気持ちを無視しての調査は不適説。弁護士との対話の中で進めたい。僕(東山)らが調べるのは大変な作業。

・最初の人数とだいぶ被害者の人数が違うけどどう思いますか?
東山:これほどとは・・・ちゃんと保障する
井ノ原:まだ言えてない人もいるので、どうやったら対話をしてくださるのか考えています。

対話、対話という言葉が何度も会見中に出てくるが、ジャニーズにどっぷり浸かってきた人と、被害者は対話をしたいだろうか?どういうつもりで東山氏も井ノ原氏も、「対話」と言っているんだろう。
私のイメージは、
まず被害者は「医師の資格を持つ第三者機関」へ連絡し、そこで対話。
「医師の~」が「補償に関わる第三者機関」へ連絡、「補償のみに関わる新会社Smile up」へ連絡、被害者の希望があればジュリー氏や東山氏から謝罪?対面?をする、というイメージなのですが、違うのでしょうか。
「まずは対話を」という言葉で誤魔化されてる気がしてなりません。

この対話の件と一致しているのは不明ですが、井ノ原氏は「心理士と面談→事実ヒアリング→3名の弁護士に話し、保障額決定」と流れを説明していました。

引き続き、箇条書きが続きます。

・478人はどんな人?:150名程度が在籍確認、現役かどうか、などは控える
・保障11月~(算定基準は?):被害者救済委員会で判断してもらっている。
・9/21~被害者と直接何名会った?これからは?(対東山)→3名(東「対話することによって真実が見えてくる、と思いが強くなりました。今後は会いたい人とは対話したい。聞いてほしいという人がいれば足を運びたい」
・当時者の会とはどうする?→会う予定あり。

・元ジュニアだったということは、どのように確認するのか?
井ノ原:昔バックで踊っていたとか、雑誌に載っていたとか、この人を知っています、とかそういう確認方法しかない。
東山:契約という形がなかった。

新会社(タレントとエージェント契約を結ぶ)について

ジャニーズ事務所は「Smile up」となり、マネジメント業務からは撤退。
そしてまったくの別会社として、タレントとエージェント契約を結ぶ新会社(名前はまだない)の設立を決めたようです。
社長は東山氏、副社長は井ノ原氏。
井ノ原氏が社長を担っていた「ジャニーズアイランド」はジャニーズの子会社扱いのはずなので、消滅するのだろうと思います(間違っていたらごめんなさい、コメントなどでご教示いただけますと幸いです)。
財産の提示:承継はしない(なにも)

これまでのジャニーズでの楽曲やコンテンツ利用に利用料について、新会社からお金を取るようなことにはならないようにしたい、と述べられていました。井ノ原さんの言葉ですが、「そこは責任もってやっていきたい」と言ってくれましたが、弁護士に回答は「まだ未定」とのこと。

新会社での井ノ原さんについて

私はV6ファンです。応援できたのは3年間くらいだけだったけど。
箱推しなので、井ノ原さんのことも大好きです。
だから、今回の会見は3回泣きそうになりました
まず1回目が、この「新会社に副社長として就任する」とうこと。
私は、「ジャニーズ」という世界で幼少期から育って彼には、直接被害に会っていなかったとしても、きちんとカウンセリングを受けてほしい。別に公表しなくていいから、まず受けてほしい。
きっと覚悟を持って就任したのだろうけれど、ずっと歌って踊ってきた、それもジャニーズの世界の中で。そんな彼には、ここまでズタボロになった会社の経営はできないと思うし、やっぱり、ジャニーズに浸ってきた人だから、新人育成には、携わってはいけないと思う。

2回目に泣きそうになったのは、「本日退所した岡田とも連絡は取り合っています。会社は変わるけど、俺たちの関係は変わらないよな、と話しました」と言ってくれた時です。私はここで岡田くんの退所を知ったので衝撃もすごかったのですが、それを超えて、6人の関係が変わらないのが、私にとっては一番うれしいことなので、V6の今までの活躍が走馬灯のよに走り抜け泣きそうになりました。
でも、これこそだめなんだと思いなおし、苦しくなりました。
惜しがファンを喜ばせてくれる、この瞬間に、少なくとも私は冷静さが失われます。そして、危うく、「そっか、関係は変わらないんだ、そうよね、解散のときも言ってたもんね・・・・・・・よくないよくないよくない!!!!」と飲み込まれそうになった自分を引き上げました。

3回目はある記者さんとのやり取りでの、井ノ原氏の対応について。
記者:井ノ原さんがタレント育成や副社長としての立場を続けるのはどうかと思う。それでは新会社が「ジャニー氏の罪を容認している」と捉えられてしまいますよ。
井ノ原:えっ?!まじっすか、そうなんですか?

ここ。別に口調はこの際どうでもいい。

井ノ原:僕らの時のオーディションは、ジャニー氏と二人きりの対面が多かったんです。でも今はいろんな大人がいる状況で対面しています。育成担当は僕じゃなくなるかもしれないけど、ダンス講師が複数いたり、男性だけではなく女性もたくさんいます。大勢の大人で、みんなで育てているんんです。
記者:(まだなにかいいたそうでしたが、司会に流れされて終了)

イノッチ、何もわかっていないんだ、理解していないんだな、と悲しくなりました。分かっていないのは仕方ないけど、仕方ないからこそ、やっぱりもう会社には関わってはいけないと思いました。
イノッチは、ジャニー氏が一人だけで子どもと対面していたから、子どもは何も言えなかったし、すべての決定権がジャニー氏にあったから、デビューのためにすべて受けいれるしかなかった、だったら新体制では子どもと大人を二人だけにしない、オーデンションでの決定権も一人だけじゃなく複数人で話し合って決める、しかも芸能会で長くやってきた自分(井ノ原)もいるから、アドバイスできることも多い、だから大丈夫、と思っているんだと感じました。
違うんだイノッチ、ジャニーズの世界しか知らないあなたが関わることが、一発アウトなんだ。
お願いだから、もう受けたし勉強もしたかもしれないけど、まだまだ全然足りてなくお見受けするから、グルーミングについて知ってほしいし、自分もどっぷり浸かっていたし、恐らくまだ全然カウンセリングが足りていないということを誰か伝えてほしい・・・。
別に井ノ原さんがジャニー氏と同じ犯罪を起こす可能性がある、と言いたい訳では決してありません。
頑張ってる子どもたちをこれからも応援したい気持ちも伝わってくる。
でも、あなたが元いた「ジャニーズ」という会社は潰れたんです。その会社は洗脳や脅迫、幼い子ども達への性犯罪を社長が何十年もやってきた会社なんです。あなたがいた会社は、そういうところなんです。あなたもよく、ジャニー氏の話を楽し気にしていました。
あなたは、もうその会社に関わってはいけないんです・・・。
新会社の資本金はどこから出るんですか?Smile upと完全に無関係な会社になれるんですか?そもそも東山氏と井ノ原氏が会社の1,2である会議、もは無関係な会社になれてないんです。

東山氏の責任問題

2004年、文春と事務所の裁判でジャニー氏の性加害は認められました。当時の東山氏は38歳。十分に大人であり、「知らなかった」では済まされない、責任を問われる立場にあるのではないか、法的には共犯とも言える、そもそも当時の東山氏のセクハラの疑いもある、そんな人物が新会社「と仰った記者さんがいました。児童福祉法の犯罪をいらないわけがない。その時、2016年ころまで100~200人のジュニアが被害者。
そのころ東が責任取ってない。知らなかったじゃ済まさせない。共犯にも何より。東のセクハラの疑いもある。本当に新会社の社長でいいのか、と切り込んでくださった記者さんがいました。
東山氏は「セクハラはしてない。パワハラはあったかも。判決は新聞でみた。世の中ではあまり騒ぎになっていなかった。もし罪に問われるなら償います」と回答。その後すぐに弁護士が「気づいていなかったなら、無効。気づいていても、止めなったからといって共犯にはならない」とフォローしていました。
グレーである東山氏は、やっぱり会社に関わるべきではないし、
以前どこかの回でもお話しましたが、人間は早々変われません。
そもそも経営素人がやるよりも、第三者に入ってもらい、新会社にも旧事務所の人間は関わるべきではない、というのが私のスタンスです。

新会社と旧会社の関係性と社会について

<新会社>
・社名はファンから募集
・タレントと直接とエージェント契約をする新設
・代表東、副社井ノ原、取締役は社外からの人材を検討中
・元ジャニーズも希望者ならエージェント契約可能

まず、社名くらい覚悟きめてそちで決めてほしい。ファンを巻き込まないでほしい。
そして再三言っているけれど、東山氏と井ノ原氏がトップにいたのでは、新設の意味がまったくない。
それから仮に、元ジャニーズがエージェント契約に殺到したら?
これはもう素人の戯言でしかないけど、そうなったら、そこってまたジャニーズでは?

企業との関係

ジャニーズタレントのCM取り消し企業が相次いでいますが、企業が何も知らなかったとは言わせませんよ。
株式会社ネスレさんは、当時から喜多川氏の噂を知っていて、そんな会社のタレントは器用できないとし、本当は器用したいけれどしなかったそうです。今更他社に恥を知れとは言わないですが、知っていたなら、今、当時知っていたことを明らかにしておくべきなのではないでしょうか?
当時を知るメディアもですが、やっぱり企業にも記者会見を開いてもらいたい。

現在、CMおろされてタレントがかわいそう、という声が多いらしいですが、それは一般企業だって同じでしょうと私は思います。務めている会社で大きな不祥事が発覚したら、会社を畳まなくてはならなくなったら、役員も社員も仕事は失うものだと思います。

会見の最後に

一社一問、その上回答が明確ではないため、会見の後半は特に大荒れでした。こんな騒ぎの中にいる井ノ原さんを、見たくなかったな、と座椅子に背を持たれかけながら、静かに思いました。

その喧騒の中で、井ノ原さんが「子どもたちや被害者の方がみているので、どうか冷静に大人の対話をお願いいたします」と言ったところ、拍手が起きて私はびっくりして起き上がりました。会見で拍手が起こるとは、何事ですか。
この瞬間は、嬉しかったんです。「ああ、確かにこんな内容の記者会見ではあるけれど、ジュニアの子だって、関係のない子どもだって目にする時間帯だ。こんなこと言えるイノッチ、ほんと大好きだよ・・・」と。
でも、だったらもっと記者会見の回数を増やすとか、一社一門にせず、しっかり回答をもらえるまで時間を割くとか、そもそもいちいち「赤いシャツの・・・めがねの・・・」とかやってないで番号札でも社名でも記者さんにプレート持ってもらうなり最初から質問する記者さんの順番決めておくなり、できたんじゃないでしょうか。

どうして大好きなグループのメンバーの一人を、こんな風に言わなきゃいけないんでしょう。そら私が勝手に言ってるからなんですけれども。
そもそもどうして、ジュリーも、その他のまだ存命の古い元役員もいない中、ついこの前までずーーーっとタレントしかやってこなかった人が前に出て、責任者として誤ったり、説明したりしているのでしょうか。

改めてつらい。発信とも呼べないレベルだけど、吐き出さないのはもっと辛い。

内容が前後したり、過不足があったり、読みにくい文章となってしまいましたが、以上が現在、ファンとして考えたことでした。
また進展があれば、吐き出すと思います。

V6ファンの皆様へ

今回でファン同士の考え方の違いも露見してきたなぁと感じています。
でも私はV6が今も大好きですし、V6が健康でハッピーで、したいことをしてくれていることを望みます。現場があるなら行きたいし、今だってオフ会したり、DVDの同時視聴もしたいです。枚方パークも行きたかったし、V6の木で集合写真とか、撮りたいです。
初めて沼落ちした時の、みなさまの優しさは忘れません。あったかい沼でした。
でも、どうしても今は譲れません。今後情報が増えて、理解が進んで、変わっていくことがあれば変化は出てくると思いますが、今は譲れません。

こんな私でもよければ、ファンの皆様とは、ずっと仲良くしていたいなと思っています。
強い言葉を使ったりしてごめんなさい。お行儀のよさをV6ファンの皆様から学んだというのに。でも今言わなきゃと、必死に言葉を紡いだらこうなりました。どうか、ご容赦ください。
皆様も一人一人お考えがあるかと存じます。なるべく傷つかず、なるべく一人でも多くのファンの皆様が笑顔になることを祈っています。

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