小売・和菓子DX ECの売上8倍|売上をつくるDX-Case.4
こんにちは、根岸です。
2020年4月から始めた「地方×DXプロジェクト」。何を目指しているのか?何でやるのか?は、以下のプレスリリースとnoteをご覧いただけると嬉しいのですが、ざっくりいうと「ちゃんと事業再構築をすれば、日本には魅力的でさらに成長する企業が本当はたくさんある」ってことを広める活動です。
そんなプロジェクトですが、事例となるロールモデル(≒参考にしたら改革方法がみえてくる)が複数生まれてきました。
いろんなパターンがあるのですが、きちんと参考にできる形でオープンにしようと思い、「うちもやりたい!」と思ったら動ける受け皿もできた
ので、順次事例公開(≒できるだけ数字も暴露)していきます。
第4弾の事例は、太宰府天満宮の参道にある「株式会社 梅園菓子処」です。
①どんな会社?
社名:株式会社 梅園菓子処
場所:福岡県太宰府市
事業:和菓子の製造、販売
従業員:20名程度
URL:https://dazaifu-baien.jp/
②事業課題は?
コロナにより観光客が激減。人気観光地なので、これまでは自然と集客ができていたが、難しくなった。今後コロナが収束して後に、自然の成り行きに任せるのではなく、いかに、自社努力によって集客できる状態をつくるか、が大きなテーマとなった。
③改革方針(戦略・体制)は?
「売上をつくるDX」プロジェクトの方針は、ファンを増やして、オンラインでも商品を買っていただける状態をつくり、売上を伸ばす。と設定しました。
そのための体制を次のように変更しました。
④具体的に何して、どうなった?
◆SNSによるテストマーケ:
大阪府在住の女性SNSマーケターがinstagramの運用をサポート。ひとまず期間限定でトライアル。ファンを増やすこと、そのファンがECサイトに来訪してもらえるかをテストした。
テストマーケは9月に行った。上記グラフは、直前の3ヵ月間のうち、6月を100とした場合だ。結果として、9月は約2倍の誘導をかけられた。梅園社長をはじめ、そこで働く方々のファンが広がり、集客につながる糸口がみえた。大きく踏み込む価値があることが分かったが、そのための準備が必要だったため、一旦ペンディングした。
◆クラウドファンディング:
和歌山県在住で、クラファンの公認アドバイザーでもあるブランディングクリエイターが、ファンマーケティングの戦略からクラウドファンディングのプロデュース、拡散を手掛けた。
社長の思いを全面に押し出したアプローチにより、2022.4.5時点で約400万円の応援が集まっている。※最終的に570万円となりました。
最初のテストマーケであるSNS運用、その後のクラウドファンディング。どちらもファンを獲得することが重要だが、梅園にはその魅力があることが証明された。
⑤気になる売上や利益は?
ファンマーケの仕掛け以前のオンライン販売(EC)と比較して、今回のクラファンでは約8倍のオンライン販売を実現している。
⑥まとめ&今後
梅園の魅力は、商品だけでなく「人」だ。それが数字でも証明できた。
今後は、ECサイトのリニューアル、SNSの強化をはじめ、商品開発などの新しい価値提供など、積極的に行っていく予定だ。もちろん梅園の魅力である、丁寧な商品づくりと、愛溢れる顧客対応を大前提に。
最後に
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