徹底討論!コンサドーレサポは選手に冷たいのか!?【OWL short letter】
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たまに「コンサドーレサポは選手に冷たいね」「ドライだね」を言われることがあります。どういう意味でしょう。「冷たい」や「ドライ」というのは、移籍のため出ていく選手に対してだそうです。
確かに分からないでもありません。すべての札幌サポがそうではありませんが、僕も含めて心当たりはあるからです。というわけで僕個人の意見をここからは書いていきます。
札幌の選手は基本サポに深く愛されています。そんな愛されてる選手に対して、移籍が決まると「もう知らない選手です」「今からは敵同士だから」「はい、いままでお疲れさまでした」などちょっと突き放したような言動をする人も中にはいます。
僕もそれに近い態度かもしれません。まずその選手のそれまでの功績はきちんと評価して大きく感謝します。それ以上の感慨はありません。移籍してしまったら過去どんなに貢献してくれても、対戦すれば敵同士です。
多くの札幌サポは、「選手去れども自分は去らない」、「選手去れどもクラブは去らない」と思っているはずです。変わりゆくものより変わることのないクラブそのものを愛する姿勢が強いのかもしれません。
そもそも自分のキャパシティに出ていった選手を愛する余裕がどこにあるのでしょうか。その分の愛するエネルギーを残ってくれた選手、新たに入ってきてくれた選手に使いたい。そう思うのは、間違っているのでしょうか。僕は、去り行く選手を惜しむ分を、今いる選手に愛情を注ぐ方に使いたいです。
去り行く選手を惜しみ過ぎるのは、今いる選手にも去る選手にも失礼かもしれません。去っていく選手もせっかく未練を断ち切って、次のクラブへと気持ちを切り替えているはずです。それをサポがいつまでも未練たらたらでずるずると愛を注いでいいものなのか。疑問があります。
とはいえ、僕らが移籍した選手の多くを本当に「知らない選手」として遇しているわけではありません。深く愛していたがゆえにその喪失感が大きい。それを埋めるためには思い出だけでは足りないのです。選手で空いた穴は選手で埋めるしかない。喪失感が大きいからこそ、必死に切り替えようとしています。
中には、移籍の仕方や移籍したときの態度や言動に問題があって本当にサポから切り捨てられている選手もいなくはないです。それはまた別の問題でしょう。
2020シーズンもルヴァンカップと天皇杯を残すだけとなり、移籍の噂がニュースで飛び交うようになりました。札幌の選手の中にも移籍の噂が、逆に札幌にやってくる選手の噂も出ています。この記事を書いている間にも、進藤選手がセレッソ大阪に移籍することが発表されました。
オフシーズンに入る度に、僕たちは何度も同じ喪失感に会い、同じように出ていく選手に冷たくし、そして今いる選手に無限の愛を注ぐことになるでしょう。そう、毎年懲りることなく。
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