ねこと温かいお茶

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一粒

私は、去年ずっとずっと一人床に伏せっていて、元気になったら音楽を聴きに行きたいって、布団の中でずっとずっと思っていたんです。 だから今日は私にとって、小さな記念日。小さな一歩だけども。 一度バラバラと全て零してしまったビーズを、また一つひとつつなぎ合わせる様な小さな人生だけど、その小さな一粒の幸せを大事にしていきたい。

    • 6月、7月の事

      湿気、雨、湿気。低気圧と思えば突然の30度越え。 人間はヘトヘトになりながら、電車やコンビニで幾ばくかの涼を取り、たまに横目で紫陽花色の何かを目に捉えては本物の紫陽花は見ないまま、いつの間にか立葵が青空へとぐんぐん伸びそろそろ夏の気配をする今日この頃。 汗だくになりながら、今日初めてのポカリを飲んだ。 6月は、製氷機が潰れ、仕事の端末が壊れ、流し台の下が壊れて水浸しになり、温度計の様子がおかしくなり、ショーケースがピーピー鳴きはじめ、レジが動かず、PCも黙り始めて、冷蔵

      • 祈る

        私の大事な人たちは、春に亡くなる事が多くて、桜ってやっぱり少し切なくなる。 やっと暖かくなったのにね。 祈りを。 おやすみなさい。

        • 4月1日

          春だ。 どう見ても、春だ。 和室の仏壇の斜め上に飾ってある、3月のカレンダーをビリビリと破り、腰に手を当て、ふむっと頷いてみる。 グレーのスウェットに縞々のシャツを着て、ボサボサ頭に少しずれた眼鏡の私はいつも通り朝のルーティンをこなす。 神棚(台所の荒神様と厄除けの神様)、そして母と猫の仏壇の花や水を入れ替え、朝の挨拶。 窓を開けてとりあえず目を覚まして伸び、トイレ掃除、歯と顔を洗う間に紅茶のお湯を沸かす。 髪をといて、布団を片付け、ビタミンのサプリと花粉症の薬を飲む。

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        • 日記
          20本
        • 写真。
          2本
        • らくがき
          7本
        • ボールペン画
          4本

        記事

          散歩道

          冬からあっという間に春になり、雪がゴンゴン降っていたのが嘘の様に気温が上がりだして、光がキラキラ降り注ぐ様になった頃、部屋には陽射しは丸く暖かく流れ込み、滞在時間は日に日に長くなって、鳥たちがちゅぴちゅぴと喜んで戯れ出す日々の中、私は主治医に言われた通り体力作りに勤しんでいる。 体力作りは主に二つ。 食べる事。特に落ち込んだり、疲れた時も体力が落ちない様にご飯は食べること。 (私は落ち込んだり、ヘトヘトになると途端にご飯が食べられない) そして、歩く事。 晴れでも雨で

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          2020年今宮戎祭

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          妹が良い事言った

          妹が良い事言った

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          寒波と猫(10年前の思い出)

          寒波と猫(10年前の思い出)

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          お風呂の思い出♨️

          お風呂の思い出♨️

          +5

          NODA・MAP第24回公演『フェイクスピア』

          NODA・MAP第24回公演『フェイクスピア』

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          ai

          ある日家庭用ロボットが不具合を起こした。 突然泣くふりをしだしたのだ。 当然ロボットに泣く機能はない。 みんな首を傾げて、ロボットに問いかけた。 罵るものもいたし、心配したものもいた、修理の手配をするものもいたし、買い替えを考えるものもいた。 ロボットは何事もなかったかの様に、また日々の業務に戻った。 ロボットは歴史を変えてはいけないから、 少し先が見えても、これから起こる世界が変わる事になっても、それを伝えてはいけない。 ロボットは日々を繰り返し、業務を続けた。

          街角を曲がる

          世の中には色々な巡り合わせがあって、色々な形で誰かと出会い、別れ、そしてまた出会いを繰り返す。その中でさよならを言えた相手も、言えなかった相手もいる。 さよならを言えなかった相手は、大抵これが最後になるとは思わず、伝えられずにいた事があっても、それはまた次に会った時に話そうと思い、後ろを振り返っては、また夜の街を歩き出し、そしてそれっきりとなって、次の場面では小さな花を手向けて手を合わせているのだ。 雨が降って、水が溢れ、ぼんやり濡れた景色を見つめる。 あの時、振り返っ

          冬の夜

          ここ1、2週間。 咳やら腹痛やら節々の痛みやらなんやらで、ずっと調子が優れず、布団の中で過ごす時間が長く、ぐずぐずと丸くなっていたが、今朝起きたら、身体は軽くぐっといつもより動きやすくてそれだけでハッピーな気分。健康ってなんて素晴らしい。いやはや、メリークリスマス。なんて、とても気分よく過ごすことが出来た。 世は大雪。クリスマス。 今年は殆ど家にいるので(用事があれば駅や病院、コンビニなどには行くが)なんとなく世の中と自分のいる場所からは離れていて、世の中はどの様なものか

          真夜中のミルクティー

          眠れない。 横になると深い咳が出て眠れない。 きちんと身体には眠気が襲ってくるから、仕方なく座って目を瞑っていたけれど、次第に身体は横へと横へと倒れてしまうので、その内また咳き込んで起きる。 もう一度座り直したが暫し目を閉じて、諦めて炬燵に入る。 モゾモゾと身体を炬燵布団に埋めるようにして入り、カチリとボタンをスライドさせ、赤い入の文字が見える様に電源を付ける。 寒い。 そうだ。 この間炬燵が壊れたのだった。 なんて事だ! この冬はこれを頼りにしていたのに! 壊

          真夜中のミルクティー

          とびら

          新聞っていうのは、今はどのくらいの家がとってるんだろう。 私なんかは、勿論新聞を取っていなくて、今は携帯で見たい情報を…というか目に飛び込んだり、気になった情報を拾い読みする程度。 でも、私の子どもの頃は恐らく多くの家庭は新聞を取っていて、毎朝カコンとドアの郵便受けにその情報は届いていた。 うちは別に特にこだわりなんかもなかったと思うし、なぜその新聞取ってたかなんていうのもよくわかんないけど(特に意味ないと思う) 新聞勧誘のおじさんが、玄関口で契約時に映画のチケットく