【ASMR】ずんだもんが囁く自衛隊の秘密♡【眠りの世界へ】

元海上自衛官のうp主が、ずんだもんと一緒に作ったミリ系あんにゅい動画!

シリーズ第一弾は、
①「日本に存在する3つの自衛隊」
②「自衛隊員と自衛官はちがう」
③「みんな気になる自衛隊の給料」


収録音声をテキストにしたものを以下に掲載します。

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①:
おそらく、キミはこう考えているはずだ。
「パイロットになりたいなら航空自衛隊」「船に乗りたいなら海上自衛隊」けれど、それは間違いなのだ。

自衛隊という統一した名称を使用していることが誤解を誘発している原因なのだが、そもそも自衛隊は「三つの組織に分かれている」わけではない。

自衛隊は「三つの組織が存在する」というのが正解。
これらは似ているようで、別物なのだ。

つまり「陸上自衛隊」という名前の武装組織があり、また「海上自衛隊」という名前の武装組織があり、そして「航空自衛隊」という名前の武装組織がある。
「日本はこれら三つの似て非なる武装組織が守っている」
こう考えるほうが自然なのだ。

保有する兵器の種類で分かれているのではなく、活動エリアで分けている。
縄張りが違うだけの話。

だから海上自衛隊も飛行機を持っているし、今後は陸上自衛隊も島嶼部防衛のために船を持つ計画になっていて、陸上自衛官は船乗りの訓練を受けている。
航空自衛隊の基地も滑走路の存在しない、つまり飛行機のいない基地はたくさんある。

「職業は航空自衛官です」
と、いえば「パイロットなのか、すげぇなあ」と勘違いする素人が多すぎて辟易すると、レーダーサイトに勤務しているイトコはよく愚痴を言ってるのだ。


②:
防衛省というのは、この三つの武装組織を取りまとめている役所の名前なのだ。
そして防衛省に勤務する職員は「防衛省職員」や「防衛省事務官」などと呼ばれているけど、実は「自衛隊員」でもあるのだ。
こう言うと勘違いする素人がまた出てきそうだけど、自衛隊員の全てが自衛官じゃないのだ。

自衛官というのは、制服組と呼ばれる、いわゆる軍服を着ている人たちのことなのだ。
対して背広組と呼ばれる、軍服が支給されていないスーツ姿で働く自衛隊員は「事務官」や「技官」のことなのだ。

また、この人たちのことは「シビリアン」と呼んだりもするのだ。
自衛隊をあえて軍隊と例えるなら、自衛官は軍人で、シビリアンは軍属となるのだ。
でも両者とも軍隊の構成員ではある。
つまり自衛隊員なのだ。

シビリアンである事務官は、その名の通り事務所で事務仕事をする。
けれど自衛官も「経理」の専従担当者がいるのだ。
もちろん経理だから、この自衛官も事務所で事務仕事をするのだ。
自衛隊の事務所は制服姿の事務員さんと背広姿の事務員さんが仲良く一緒に仕事をしているのだ。

だけど給料は自衛官のほうが高いのだ。
同じ仕事をしていても事務官は自衛官より給料が安いのだ。

けれどこれが国家公務員一種、つまりキャリア組になると逆転するのだ。
防衛大学校を優秀な成績で卒業して幕僚長まで昇りつめても、東大法学部を卒業して防衛省事務次官になる者のほうが生涯年収は高いのだ。


③:
ところで自衛官は給料が安いという風説がまかり通っているが、これは全くの誤解で嘘なのだ。
先ほども説明した通り、キャリア組以外の事務官は自衛官より給料が安いのだ。

自衛隊の中の話にとどまらず高卒で自衛隊の一般兵として雇われると18万円程度のお給料がもらえるのだ。
これは地方の県警のお巡りさんの給料と同額か少し高いくらいだ。

よく勘違いされているのが「自衛官候補生」が最初にもらう給料が14万円だ、薄給だ、という話。
けれど冷静に、この名称の字づらを読み込んで欲しい。
自衛官の、『候補生』、と書いてあるでしょう。
あくまでも候補生であって、この制度で入隊した人は自衛官じゃないのだ。

2ヶ月ほど研修期間があって、その訓練に耐えられたら自衛官にしてあげるよ、」という制度なのだ。
だから研修期間中は生活に必要な補助金として14万円程度が支給されるよ、と考えるのが自然なのだ。

研修が終わって自衛官として正式に採用されると、自衛官として初めて給料がもらえる。
先ほど述べたとおり初任給は約18万円だ。

そして、自衛官になったことで、自衛隊からお祝い金として20万円以上の一時金までプレゼントされる。

念押ししておくけど、ボーナスじゃないよ。
ボーナスはまた別に出るんだよ。
ガチなお祝い金だよ。

その後は毎年の昇給と階級も士長までは自動的にあがっていくので二十代半ばで『三十万円』、三十代半ばで『四十万円』くらいになるのだ。
ちなみに、これは基本給。
手当が別につく。

配置によっては手当の総額が基本給と同じ金額になることがあるのだ。
つまりお給料が倍。

そしてボーナスが、ねん2回。

仕事量に対して安いかどうかは個人の主観によるものだ。
確かに「ことに及んでは命の危険を顧みず」などと他の公務員には無い宣誓を強要される。
命をかけるには安いかもしれないが、額面だけみれば、これを薄給といっては警察官や消防官の人たちが気を悪くするぞ。

そもそも、そんなに給料が欲しいなら自衛官ではなく、国家公務員一種のキャリア官僚になれば良いのだ。
防衛省の事務次官となって国防に人生を捧げて欲しいのだ。



さあ、今夜のお話はこれでおしまい。
あとは夢の世界で再会するのだ。

おやすみなさい。

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