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【2023年】 読んだ本を勝手にランキング Top 10

こんにちは、読書好きのネコカスです。

本来は年末に発表しようとしていた記事ですが、体調不良により年明けになってしまいました。

2023年は僕にとって読書まみれの年でした。

読了した本は、小説、エッセイ、自己啓発・ビジネス本合わせて121冊
内訳は小説69冊、その他52冊です。

この中で特に面白かった・印象に残った本のトップ10を、ランキング形式でご紹介したいと思います。

あくまでも僕が2023年に読んだ本なので、発売時期や話題になった時期とは異なります。

今後読む本の参考程度にご覧ください。




10位

ザリガニの鳴くところ(早川書房)
ディーリア・オーエンズ(著) 友廣純(翻訳)

ノースカロライナ州の湿地で青年の遺体が見つかる。村の人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられ、人々に蔑まれながらたった一人湿地で生き抜いてきたカイアは果たして犯人なのか

引用;Amazon

10位は「ザリガニの鳴くところ」です。

2021年に本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞し、映画化もされた湿地の少女の生涯の物語。
貧しさと孤独に耐え独り生き抜くカイア。
信じた人にも騙され続ける苦悩の人生。
感動と衝撃のラストは忘れることができません。


9位

方舟(講談社)
夕木春央

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

引用;Amazon

9位は「方舟(はこぶね)」です。

普通に考えるとありえないことだらけで、ランキングに入れるか悩みました。
ありえなさすぎて至る所にツッコミながら読んだ正直嫌いな作品。
それでも最後の衝撃が僕の中で大き過ぎて入れざるを得ない。
どんでん返しが好きな人にはおすすめです。


8位

こころ(新潮社)
夏目漱石

あなたはそのたった一人になれますか。
親友を裏切って恋人を得た。しかし、親友は自殺した。増殖する罪悪感、そして焦燥……。知識人の孤独な内面を抉る近代文学を代表する名作。
鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生"と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。

引用;Amazon

8位は夏目漱石の「こころ」です。

夏目漱石の作品を初めてまともに読んだ気がします。
「下 先生と遺書」は主人公の疾走感や感情の波が怒涛のように押し寄せ、気がつけば一気読みしていました。
感動するような内容ではないのですが、誰かとこの作品を共有したくてこの順位にしています。


7位

正体(光文社)
染井為人

埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死に逃亡を続ける彼の目的は? その逃避行の日々とは? 映像化で話題沸騰の注目作!

引用;Amazon

7位は「正体」です。

一家惨殺し死刑判決を受けた少年が脱獄。
各地を転々と逃亡生活をする様子が描かれているが、そこでの生活はとても残虐な犯罪を犯した死刑囚の人物像とは似ても似つかない。
亀梨和也主演でWOWOWでドラマ化された作品。
もどかしい現実と感動のラストは一読の価値ありです。


6位

赤と青のエスキース(PHP研究所)
青山美智子

2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作!
メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。

引用;Amazon

6位は「赤と青のエスキース」です。

短編風に描かれたこの本は、最後に一つの物語へと繋がる伏線だらけ。
2021年の本屋大賞のときから惹かれていて、やっと読むことができました。
先の読めない展開ながらも一つ一つが感動の作品であり、その総まとめとなるラストは見事な伏線回収となります。


5位

満願(新潮社)
米澤穂信

死にたい人たちのあいだで、随分評判らしいのよ。
磨かれた文体と冴えわたる技巧。この短篇集は、もはや完璧としか言いようがない――。驚異のミステリー3冠を制覇した名作。
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

引用;Amazon

5位は「満願」

米澤穂信さんの後味の悪いミステリーが大好きです。
6作からなる短編集ですが、どれもまぁ薄気味悪い。
米澤作品はかなり読みましたが、系統としては「儚い羊たちの祝宴」に近いのかもしれません。
どちらも良作ですが、2023年に読んだランキングなので今回は「満願」がランクインです。


4位

楽園のカンヴァス(新潮社)
原田マハ

とうとう、みつけたわね。
ルソーの名画に酷似した一枚の絵。そこに秘められた真実の究明に、二人の男女が挑む。興奮と感動の傑作アート・ミステリ。山本周五郎賞受賞。
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。

引用;Amazon

4位は「楽園のカンヴァス」です。

ずっと買おうか悩んでいた作品でしたがKindle Unlimitedで見つけたため、買わずに読むことができました。
先の読めない展開が最終的にうまくまとめられ感動へと繋がります。
原田マハさんの本はまだ2つしか読んだことないので、他の作品も読みたくなりました。


番外編

ベスト3を発表する前に、ランキングに入れたいけど惜しくも入りきれなかった大好きな作品たちです。

「百冊で耕す」 近藤康太郎

僕は近藤康太郎さんの大ファンです。
「アロハで猟師、はじめました」「三行で撃つ」「あらすじだけで人生の意味が全部わかる世界の古典13」を読みました。
(僕の中で)あまりにも有名な一文『古典を読まんやつは、あほうである』は人生の教訓となっている。


「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫

横山秀夫さんも好きです。
2022年の読了本ランキングでは間違いなく「ノースライト」が1位でした。
日航機墜落を題材とした「クライマーズ・ハイ」も素晴らしい作品です。


「ハヤブサ消防団」 池井戸潤

今年はドラマ化されヒットしましたね。
原作と違う展開でしたが、どちらも面白かったです。


「王とサーカス」 米澤穂信

米澤穂信さんも大好きです。
作者は誰が好き?と聞かれれば最初に出てくるかもしれません。
これで思い出した、「さよなら妖精」を早く読まないと。


「私の個人主義」 夏目漱石

大正3年11月25日に学習院にて行われた夏目漱石の講演をまとめた本。
今から約110年前です。
なのに考え方は現代とさほど変わらない。
色々と考えさせられる本でした。


「吾輩は猫である」 夏目漱石

タイトルだけは超有名。
だけど読んだことある人はあまりいないのではないでしょうか。
猫を主観としたとりとめない話がダラダラと500ページ以上も続きます。
読み終えるまでに何度睡魔に襲われたことか。
鼻子とヴァイオリンの話は笑えた。
いつか何かの話のネタにでもと思い読んだが、おそらく2度と読むことはないでしょう。
気になる人は挑戦してみてはいかがしょうか。
ちなみに僕は読了に2ヶ月かかりました。


「行儀が悪いが天気は良い」 加納愛子

愛するAマッソ加納さんの2作目のエッセイ。
もちろん「イルカも泳ぐわい」「これはちゃうか」も読了済みです。
小説は独創的過ぎてついていけないところもあったが、エッセイにおけるワードセンスはさすがです。
年々売れてきて寂しい気もしますが、2024年も素晴らしい活躍をされることを願っています。


3位

52ヘルツのクジラたち(中央公論新社)
町田そのこ

52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。

引用;Amazon

3位は「52ヘルツのクジラたち」

2021年の本屋大賞第1位の作品です。
正直僕は読まず嫌いをしていました。
感動系よりミステリーが好きなので、ずっと避けていた作品です。
これほど多くのことを考えさせ感動した作品はなかなかありません。
まだの方はぜひ読んでみてください。


2位

傲慢と善良(朝日新聞出版)
辻村深月

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。

引用;Amazon

2位は「傲慢と善良」ですが、実質1位です。

個人の好みがあるので、僕はリアルで会う人にはあまり本をすすめないのですが、「傲慢と善良」だけは自信をもっておすすめできます。
なんとなくジャケ買いした本に、こんなに心を揺さぶられるなんて思いもしませんでした。
間違いなく僕の生涯ベスト3に入る作品です。


1位

ハリー・ポッターシリーズ(静山社)
J.K.ローリング(著) 松岡祐子(翻訳)

ロンドン郊外の、どこにでもありそうな平凡な街角、ある晩不思議なことがおこる。そして額に稲妻形の傷跡を持つ赤ん坊が、一軒の家の前にそっと置かれる。この家の平凡なマグルのおじ、おばに育てられ、同い年のいとこにいじめられながら、その子、ハリー・ポッターは何も知らずに11歳の誕生日を迎える。突然その誕生日に手紙が届く。魔法学校への入学許可証だった。キングズ・クロス駅の9と3/4番線から魔法学校行きの汽車が出る。ハリーを待ち受けていたのは、夢と、冒険、友情、そして自分の生い立ちをめぐるミステリー。ハリーはなぜ魔法界で知らぬものが無いほど有名なのか? 額の傷跡は? 自分でも気づかなかった魔法の力が次々と引き出されてゆく。そして邪悪な魔法使いヴォルデモートとの運命の対決。

引用;Amazon

2023年、僕が読んだ本のなかでの堂々の第1位はハリー・ポッター全巻」です。

これはシリーズでランクインしたのですが、超大作すぎて読んだ直後から1位は確定していました。
映画はたしか「炎のゴブレット」までしか見たことありません。
いつかまとめて見ようと思っていても、なかなか見なかったんです。
というのも、本の発売当時に「賢者の石」と「秘密の部屋」を読んで、映画とのギャップに萎えてしまったからです。
読んだ人はわかると思いますが、映画は端折りすぎです。
そんなときKindle Unlimitedで最後まで読めるのを知り、約2ヶ月かけて全巻読破しました。
最高でしたね。
ネタバレが大嫌いな僕でもどこからか入ってきた知りたくもない情報で、知っている展開や、映画と違いク○みたいなハリーの性格にイライラする場面が多々ありましたが、全体を通すと最後まですごく良くできた作品でした。
大人気なのも納得できます。
映画もPrime Videoで見れそうなので、今後は順に見ていこうと思います。


2023年読了本ランキングのまとめ

僕の2023年のランキングいかがだったでしょうか。
改めてまとめておきます。


  1. 「ハリー・ポッターシリーズ」 J.K.ローリング

  2. 「傲慢と善良」 辻村深月

  3. 「52ヘルツのクジラたち」 町田そのこ

  4. 「楽園のカンヴァス」 原田マハ

  5. 「満願」 米澤穂信

  6. 「赤と青のエスキース」 青山美智子

  7. 「正体」 染井為人

  8. 「こころ」 夏目漱石

  9. 「方舟」 夕木春央

  10. 「ザリガニの鳴くところ」 ディーリア・オーエンズ


2023年は年間100冊を目標に掲げて読書しましたが、121冊という100冊を大幅に超える本を読むことができました。

達成できた理由として、Kindle UnlimitedAudibleを隙間時間に活用したおかげだと思っています。

読了した本の内訳として、本38冊、Kindle Unlimited 44冊、Audible 39冊です。
Audibleを読んだ本に含めるなと言われそうですが、それを抜いても80冊以上読んでいます。
これだけの本を実際に買って読むとなると相当のお金もかかります。
ハリー・ポッターの文庫本だけで20冊もありますからね。
大好きな本をそんなにお金をかけずにたくさん読むことがでたのもKindleのおかげだと思っています。

今なら3ヶ月99円で入会できるみたいなので、2024年に新たな趣味に挑戦しようと思っている人は試してみてはいかがでしょうか。


ということで2024年も読書に励んで、たくさんの知識と感動となんとも言えないモヤモヤを本から吸収していきたいと思います。

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