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茶道体験に行ってみた

Appleのスティーブ・ジョブズが生前、禅を信仰していたということから禅に興味を持ち、
現在、「禅と日本文化」を読み進めています。
その中で、茶道についてそこそこのページを使って触れられていました。
正直なところ、読んでいて禅と何か、はっきりと掴めてはいませんが、
茶道に触れてみれば何か掴めるのでは、と思い、今回茶道体験に参加してみました。


1. 茶道体験の会場

今回は銀座「茶禅」にて体験をしました。

最寄駅は東京メトロ日比谷線・都営浅草線の東銀座。出口は3番出口から。

東銀座駅3番出口は歌舞伎座と直結。
今回の「茶禅」は歌舞伎座の隣の雑居ビル・銀座apolloビルの5階
掛軸は七夕に合わせたものとのことでした。
オフィスビルの一室は狭いですが、
狭い中に立派な茶室が設けられていました。

2.体験内容

2.1 ビデオによる概要説明

まずは、ビデオによる茶道の歴史等、概要説明。
この辺はYouTube等の動画でも得られる内容かと。

なお、今回の体験のメンバーは私を含めて日本人5人。
先生によると、普段は外国人が中心で
日本人ばかり複数人集まることは珍しいとのことでした。
なので、ビデオも普段は英語で流すため、
日本語のバージョンはレアらしいです。

2.2 茶葉の臼挽き

茶葉を挽く臼

ビデオの後は茶葉の臼挽き体験です。
普通のお茶は茶葉を煎じて飲みますが、
抹茶の場合は茶葉ごと粉末にし、お湯に溶かして飲みます。
そのため、普通の煎茶には含まれない養分も摂取できるとのことです。

2.3 和菓子のご賞味

今回いただいたお菓子。

臼挽き体験の後は茶屋に移動。
まずは和菓子のご賞味。
順番としては、お菓子を食べた後、お茶を飲むという順番だそうです。
そのほうがお茶をおいしく感じることができるとのことです。

2.4 先生による抹茶点てと自分自身での抹茶点てとご賞味

お茶の道具。
お湯については本来は炭火を使って温めるそうですが、
ビルの規定で火を使えないため、電熱による炉を使っているとのことです。

和菓子をいただいた後は、
先生によるお茶のデモンストレーションと
先生の作ったお茶のご賞味。
その後、自分でお茶を点ててそれを味わう。

今回茶道に触れる以前は、お茶を飲む際、茶碗を回すのが意味不明でした。
茶碗を回すのはお互いに敬意を示すのに加えて、芸術として茶碗の柄を味わう意味があるそうです。
茶道ではただお菓子とお茶の味を味わうだけでなく、その周りのものの芸術性を味わう時間でもあります。

3.体験を通しての感想など

3.1 体験前の茶道に対する印象

今回「禅と日本文化」を読み始める前は
茶道について興味もなくて殆ど知らず、
「ただお茶を飲んでお菓子を食べているだけだろう。」といった印象でした。

しかし、今回茶道について調べてみると、
使う茶碗、飾る掛軸やお花を選ぶセンス、
振る舞う側の「おもてなし」の心など
追求できるものが多く奥深いものなのだろうと思い始めました。

3.2 実際に体験をしてみて

今回実際に茶道体験に参加して感じたこと。
基本・根幹の部分はやはり
「お菓子を食べてお茶を飲むこと」。
しかし、大事なのはそれをどんな雰囲気・環境下で行うか。

今回体験して特に感じたのは
「独特な静寂感」。
静かといっても、緊張感や気まずさといったものは感じず、心地の良い静かさ。
そんな中で味わうお菓子とお茶は日常では感じることのできない味わいでした。
これが禅が目指すものなのかな、と勝手に感じました。

その静かさをどうやって作り出すか。
茶屋や部屋自体の造形、使う道具や茶碗、
掛軸やお花、お香、
そして振る舞う側の人間性。
茶道は場の雰囲気を創り出す総合芸術。
それらを突き詰めるのは奥深く、
真剣にやれば必ず自分の身、力になると思いました。

(おまけ)銀座・歌舞伎座写真集


歌舞伎座地下・木挽町広場
東銀座駅3番出口を上ったところにある「歌舞伎稲荷大明神」
歌舞伎座5階の屋上庭園
4階に展示されていた「国性爺合戦」ステンドグラス
7階エレベーターホール前


それでは。

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