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無職放浪記〜エジプト編〜

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無職放浪記・第1章 【期間】2022年7月19日〜31日 【旅のルート】カイロ→ギザ→ルクソール→アスワン→アブ・シンベル 【話数】12話
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記事一覧

ナイル川の風に吹かれて【無職放浪記・エジプト編(1)】

 飛行機が目的地の近くまで来たことを知らせるアナウンスが機内に流れ、私はうたた寝から目を…

死者の町へ【無職放浪記・エジプト編(2)】

 カイロに滞在して2日目。  特にどこかを観光する予定は立てていなかったので、宿のベッド…

悠久のピラミッド【無職放浪記・エジプト編(3)】

 カイロ市内からエジプトの象徴とも言える『ギザの3大ピラミッド』の麓までは、遠いようで近…

灼熱のルクソールへ【無職放浪記・エジプト編(4)】

 ピラミッドの麓の町であるギザを離れ、ルクソールへ向かうことにした。  ルクソールはエジ…

黄昏の神殿【無職放浪記・エジプト編(5)】

 ルクソール神殿はその名の通り、ルクソールの中心部に位置している。  周辺にはホテルや土…

王家の谷へ続く道【無職放浪記・エジプト編(6)】

 結論から話すと、私は『王家の谷』に行くことはできなかった。  しかし私自身は『王家の谷…

ナイル川のほとりで【無職放浪記・エジプト編(7)】

 ルクソールに滞在している4日間は、毎日ナイル川のほとりに通った。  名所旧跡は短期間にいくつも回っていると飽きがきてしまうが、川はいつまでも眺め続けることができるから不思議だ。  エジプトは大体どこの街に行っても川を望むことができるが、その中でもルクソールは特別だった。川沿いは綺麗に整備されていて、休憩できるベンチも多く設置されている。何より、東岸地区からは川向こうの王家の谷に沈む夕日を見ることができる。  燃えるように赤い夕焼け空に王家の谷が浮かび上がっている光景を眺

エジプト鉄道に乗ってアスワンへ【無職放浪記・エジプト編(8)】

 4日間滞在したルクソールにも、いよいよ別れを告げる日がやってきた。  到着した当初は、…

天空の廟【無職放浪記・エジプト編(9)】

 エジプト南部はヌビア地方と呼ばれており、アスワンはその地方で最大の都市だ。  アスワン…

バスは荒野を走る【無職放浪記・エジプト編(10)】

 古代エジプト建築の最高傑作とも称される『アブ・シンベル神殿』は、アスワンの街から車で5…

湖上のアブ・シンベル神殿【無職放浪記・エジプト編(11)】

 私がラムセス2世の名前とともにアブ・シンベル神殿のことを初めて知ったのは、高校の英語の…

燕は飛んでいく【無職放浪記・エジプト編(12)】

 アブ・シンベルという街には、神殿と湖以外に観光的な場所はない。本当に何もない。  中心…