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大人は孤独だ

 大人は、周りにどれだけ仲のよい人がいても孤独だと思う。
 本当に心からわかり合える人がいたとしても、自分と相手で見えている物や求めていることのズレが必ずある。

 だから大人はどこかで諦める。それも大人になればなるほどに諦めは早くなる。

 例えば、好きなミュージシャンのライブに友人と行くとする。友人は自分と同じミュージシャンが好きだ。
 けれどここでまずひとつ、自分と友人は同じ熱量でそのミュージシャンのことが好きかどうかの壁がある。自分が毎日好きなミュージシャンの曲を聴いていたとしても、友人は3日に1回くらいに軽く聞き流す程度でしかないかもしれない。
 そんなふたりはいつかどちらかが我慢と諦めを選択する時が必ず来る。
 ライブ終わりに、カラオケに行きたい自分と早く帰りたい友人といった感じに。ズレる。完全一致は不可能だ。
 別にそれが悪いことではなくて、人と人が接するときはそういうものだ。だから今思うのは一人が楽だということ、小さい頃はそんなこと考えずに友人たちとたた遊んでいた頃が懐かしいということだ。

 自分の分身がいれば孤独を感じないのかもしれないと思う今の自分。

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